「笑って終わろう」ロシモン&マキパー爆笑三昧の合同解散ライブ

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昨日12月29日に東京・ルミネtheよしもとで、「ロシアンモンキーマキシマムパーパーサム解散ライブ『スパイダーおかんがハゲとるやないか!!』」が開催された。

「ロシアンモンキー&マキシマムパーパーサム解散ライブ『スパイダーおかんがハゲとるやないか!!』」終演後、NSC東京6期生の集合写真。

「ロシアンモンキー&マキシマムパーパーサム解散ライブ『スパイダーおかんがハゲとるやないか!!』」終演後、NSC東京6期生の集合写真。

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解散をネタにしつつも、最後までお笑いライブという軸をずらすことなく、ともに14年の芸人生活を終えたロシアンモンキーとマキシマムパーパーサムの2組。会場では立ち見であふれかえる観客と多くの芸人たちが、「最後に涙とかそんなのいらねえ 笑っておわろうじゃねえか」というオープニングVTRのメッセージ通り、2組の最後を笑いながら見送った。

冒頭、舞台に4人が登場すると、まずはロシアンモンキー川口が「開演に先立ちまして、すーなかのテーブルクロス引きでスタートしたいと思います」と宣言。「なんでだよ!」「おなじみみたいに言うなよ!」と芸人たちからのヤジをものともせず、ロシアンモンキーすーなかは舞台に置かれたテーブルクロス引き用のセットにゆっくり歩み寄り、普通に失敗する。

ロシアンモンキー

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そのままいったん幕が閉じ、再びチャレンジするも、ゆっくりと引いたクロスとともにコップや皿もゆっくり落下。あらためて3度目のチャレンジへ。さすがの芸人たちも「いけ!」と声援を送るも、すーなかはクロスをぐしゃぐしゃにしてしまう。そしていきなり客席に向かって「しーっ!」と合図を送り、パンッと手を叩くと、マキシマムパーパーサム長澤がかぶっていた金色の帽子が一瞬でどこかへ。会場中に大歓声が沸き起こる中、相方・つよしの「ハゲとるやないかー!」というエコーが響いた。

オープニングVTR後は、マキパーがシンデレラをテーマにした漫才を披露し、長澤がハゲた瞬間、観客は再び大爆笑。ロシモンの漫才のしつこいボケには、芸人たちの笑い声とともに「しつけー!」というツッコミがいくつも飛んでくる。ところがロシモンのネタ終わりで銃声が鳴り響くと、すーなかたちが倒れる事件が発生。思わず客席に上がって銃撃を止めようと土下座したチーモンチョーチュウ菊地だったが、アップテンポな音楽が流れた途端、土下座からの華麗なブレイクダンスを見せつける。

マキシマムパーパーサムの漫才。

マキシマムパーパーサムの漫才。[拡大]

これをきっかけに4人と菊地、菊地と相方の白井によるケンカが勃発。見るに見かねた竹内健人は、「やめてくださいよ! こんな日に!」と止めに入るも、音楽が流れた途端、できもしないブレイクダンスを踊り出し、案の定首を痛め足早に去って行った。すると今度は平成ノブシコブシ吉村が舞台に乱入。アームストロングが解散を発表した2月のライブ同様、「俺が来たから話そう!」と2組の解散を止めようと試みる。しかし大幅に予定時刻をオーバーしている4人は、ありがた迷惑な先輩・吉村を追い出そうと何度も必死の抵抗。最後はジャングルポケット太田が力技で担ぎ出した。

元アームストロング栗山の登場。

元アームストロング栗山の登場。[拡大]

マキパーの朗読会コント、ロシモンのおかんと息子コントのあとのコーナーでは、4人が「お客さんに特技をやってもらって、プレゼントをあげます」と言い出し、席番号を読み上げたところ、会場後方から元アームストロングの栗山が登場。緊張する一般人を装いながらも、かつてのイチオシギャグ「所沢肛門病院」を3回も見せつけ、会場を盛り上げる。

手紙朗読のコーナー。

手紙朗読のコーナー。[拡大]

続いて芸人たちから感謝の手紙があるということで、ブロードキャスト!!、サカイストが登場するが、ブロードキャスト!!房野の声がボイスチェンジャーで変わったり、サカイスト・まさよしのバックミュージックが大きかったりと、まともに手紙の内容が聞こえない。ブロードキャスト!!吉村にいたっては自らいきなり熱唱。最後のサカイスト・デンペーは唯一まともに手紙を読んだものの、小学生の絵日記レベルの手紙に客席の芸人たちは呆れてしまう。それでもロシモンとマキパーの4人は唇を噛みしめ、「胸を打たれました」と涙をこらえるそぶりを見せた。

そんな茶番に「もういいからネタやってよ!!」と竹内の声が響くと、今度はスクリーンに元アームストロング安村が。「解散ブームの火付け役です」と自ら名乗り、ピン芸人・とにかく明るい安村として「とにかく明るくしていればいい」と4人にエールを送り、「新しい出発の門出を見送ってください」と観客に呼びかけた。そしていよいよマキシマムパーパーサム、ロシアンモンキーのラスト漫才へ。マキパーは浦島太郎をテーマに、ロシモンは桃太郎をテーマにした漫才を披露。個性を生かしたボケと、絶妙なタイミングで繰り出されるツッコミに、会場全体が最高潮の笑いに包まれた瞬間だった。

すーなかと椎名あつみ(スルースキルズ)のデュエット「とびら開けて」。

すーなかと椎名あつみ(スルースキルズ)のデュエット「とびら開けて」。[拡大]

エンディングでは、芸人を卒業するつよしがネクタイを、長澤が帽子を、川口がジャケットを舞台に置いて退場。今後も芸人を続けるすーなかは「歌います!」と、椎名あつみ(スルースキルズ)とともに、映画「アナと雪の女王」の「とびら開けて」を楽しそうに歌い上げる。最後に、すーなかが椎名に「ねえおかしなこと聞いていい? 僕ひとりでやっていけるかな?」と質問。椎名は「もっとおかしなこと言っていい? わかんない!」と言い切り、会場は再び爆笑となった。

「本日は以上です! ありがとうございましたー!」と元気にライブを終えた4人。会場からの拍手は、幕が閉まり、エンドロールが終わってもしばらく鳴り止まなかった。14年にわたってお笑い界に多くの足跡を残した4人だけに解散は惜しまれてならないが、今後はすーなかの新たな芸人人生、川口、長澤、つよしの第2の人生を応援しよう。

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とも @strawberrycone1

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