バッファロー吾郎が大喜利対決「ダイナマイト関西」15周年大団円

昨日12月25日に大阪・なんばグランド花月でバッファロー吾郎主催の大喜利ライブ「ダイナマイト関西15th Anniversary～2014DVD発売記念大会3」が開催された。

昨年12月25日の「ダイナマイト関西2014 ～全日本選手権　前夜祭～」からちょうど1年。錚々たる面子が集まった「ダイナマイト2014」も、この記念大会で終結することとなった。さらに15周年を謳うのもこれがラスト。オープニングで「ごちゃごちゃ言わんと誰が一番おもろいんか、15年決め続けてきたんや！」という確固たるフレーズが、おなじみのナレーションボイスとともに画面に躍り出る。

スティーブ・キムズとして初めての大阪凱旋とあって、インタレスティングプロデューサーのバッファロー吾郎Aが「始めまして！」と挨拶すると、司会のザ・プラン9・浅越ゴエは「東京に行ってからこうなっちゃいました」と説明。DVD「ダイナマイト関西2014」とAの書籍「グル名刺」のサイン会があることを告げてもつれない笑いの王国・大阪の反応を、キムズは「反応なし、いいですねえ。初めてNGKに出たときのことを思い出しました」と懐かしみながら、「クリスマスプレゼントに大喜利を提供できる、そうダイナマイト関西ならね！」と、「ダイナマイト関西2014」で言い続けてきたフレーズを、大阪のお笑いファンに負けじとぶつけた。

ファーストシングルマッチは、“Rな男たち”と題して、「ダイナマイト関西2014」で活躍したR藤本と、「R-1ぐらんぷり」4年連続ファイナリストのヒューマン中村が対決。「6、7年前にワッハ上方で対決して以来」というバトルは、この1年多くの猛者を相手に戦ったR藤本が5対2で完勝する。続くシックスメンタッグマッチはチーム正統派のインパルス板倉、キングオブコメディ高橋、テンダラー白川と、チーム異次元の野性爆弾ロッシー、蛙亭・岩倉、伊藤修子の対決。チーム異次元の突飛な言動に、正統派たちは「彼らのあとに答えてウケるわけがない！」と抗議したところ、事実、異次元を軽く飛び越えるロッシーらの回答は爆笑の連続に。しかし最後は正統派が真っ当な大喜利回答で辛くも巻き返し、面子を保った。

15周年を振り返る「イノベーショントーク」には、バッファロー吾郎、R藤本、中村、高橋、板倉、白川、ロッシー、ケンドーコバヤシ、ザ・プラン9・お～い！久馬、せきしろ、笑い飯・西田、ザ・プラン9・ヤナギブソン、野性爆弾・川島、シャンプーハットこいでの14名が参加。記念大会恒例のキャッチフレーズ紹介コーナーでは、サバンナ高橋のキャッチフレーズが「細い犬」となった経緯を思い返すなど、懐かしいエピソードも飛び出す。ナレーションのとろサーモン村田を迎えての「キャッチフレーズ大喜利」のお題は、東京大会の「館ひろし」「草野仁」に続き「武田鉄矢」。「僕は答えましぇん！」（久馬）、「愛するあなたへウケる言葉」（キムズ）、「ええ加減な奴じゃけポイント入れんとってくれんさい」（西田）など、大喜利戦士たちがここぞとばかりに好き勝手なフレーズで大いに盛り上がった。

中盤の対戦は、2003年5月25日に大阪府立大会の出場権を賭けて戦った、ヤナギブソンと西田のシングルマッチ。当時ヤナギブソンの優勝に納得がいかなかった西田は再戦を申し込み、ザ・プラン9のライブで再び負けたため、今回が2度目のリベンジに。当時とまったく同じお題が出るという演出でファンを喜ばせつつ、試合も白熱し結果は1対1のドロー。西田は「もう1回挑む」とさらなるリベンジに意欲を燃やす。

「記念大会2」で好評だったアニメと大喜利の革命「大喜利メーション」では、ベジータがNGKの舞台に降臨。「ベジータが初CM！ 何のCMに出て、どんなコメント？」というお題に、「疲れと地球を吹き飛ばす！ ユンケル」（板倉）、「ビッグバンアタック貼り！ サロンパス」（竹若）、「そうだ、ナメック星に行こう」「これはクリリンの分！ ピノ」（高橋）、「Jリーグカレーを食べてラモスとフュージョン！」（せきしろ）、「長ーい、どつきあい。京都銀行」（久馬）などの回答にベジータは、「きさまの勝ちだ」「ナメック星まで4339年かかるぞ」「汚ねえ絵面だ！」など、表情を変えずとも一喜一憂していた。

また3回の記念大会の中で、この大阪大会のみ「18歳未満入場不可」となっていたが、その理由が「アダルト大喜利」だったことが判明。下ネタが得意なチームエロスのケンコバ＆小出水と、下ネタをまったく使わないチームノンエロスの竹若、久馬、ロッシーの対決が観客に発表される。ところが試合直前にキムズが乱入し、チームエロスに向かって「気に入らない！ お前らはうわべだけのキャラ。リアルエロスを用意したから腰を抜かすなよ！」と宣戦布告。嫌がる高橋を舞台に引っ張り込んだ。

舞台の画面には、高橋がかつて痴漢の冤罪で逮捕されたときの記事をでかでかと表示。爆笑が止まらない観客たちに高橋は「よく笑えるな！」とツッコむ。「逮捕歴はあるが前科はない」と誤解を解くと、キムズが高橋をチームノンエロスに配属したため、2対4という前代未聞のハンディキャップマッチに。しかし下ネタのイメージがないノンエロス芸人たちの下ネタ回答はなかなかポイントがつかず、2人でもどんどん好回答が飛び出すエロス芸人たちが4対0で圧勝した。また、髭を生やした芸人だけを集めたサバイバルマッチ「大喜利ヒゲベーション」も開戦。ケンコバ、西田、川島、久馬、せきしろ、テレ出テレ樹ことこいでの6名が「ヒゲ」「男」をお題にした大喜利でポイントを奪い合い、せきしろと西田が優勝した。

そして、「ダイナマイト関西」の15周年を締めくくる最後の大一番として相対することになったのは、同大会の主催であり4度の優勝を誇る竹若と、同大会のインタレスティングプロデューサーであるA。久々となるコンビ対決の実現に会場は「おおー！」と、どよめきが止まらない。竹若はコンビ対決に「こそばい感じ」と照れながらも、「勝ちを狙う」と現役プレイヤー魂を誇示。試合の第一線から退いているAは、これまで3回竹若に負けていることを認めながらも「まだ始まってない！」と負け惜しみで対抗する。

試合開始直後、「今の若者にウケるキン肉マン超人を考えてください」という、バッファロー吾郎にうってつけのお題が読み上げられると観客もまたも歓声。実況解説はケンコバ、ヤナギブソン、西田と2人をよく知る3人が務め、回答の合間を盛り上げた。試合は竹若が3対1で先にリーチを奪うも、2問目でAが巻き返し1対1のリーチ対決へ。最後は時間ギリギリで竹若がポイントをもぎとり勝利。「ダイナマイト関西」を作った2人の男による本気の戦いに、会場中が惜しみない拍手を送った。

エンディングでは「これからも何年もダイナマイト関西を続けていきます。ガチの大喜利が見られるのはダイナマイト関西だけ！」と宣言。エンドロールの最後には「To be continued　ダイナマイト関西2015」の文字が。果たして来年はどのような対戦が大喜利戦士たちを待ち受けているのか。来年の開催発表を楽しみに待とう。