満腹の大喜利三昧「ダイナマイト関西」DVD発売＆15周年記念大会初日

昨日12月12日に東京・ルミネtheよしもとで、バッファロー吾郎が主催する大喜利ライブ「ダイナマイト関西15th Anniversary～2014DVD発売記念大会～1」が開催された。

今年8月にずんの華々しい優勝で幕を閉じた「ダイナマイト関西2014」。16名の大喜利戦士たちによる約8カ月に及んだ大喜利大会の模様は2枚組DVD「ダイナマイト関西2014」として今月発売された。このDVD発売と、「ダイナマイト関西」発足15周年を記念し、東京で2回、大阪で1回の記念大会が行われることに。初日となる昨日のライブに出演したのは飯尾のほか、「ダイナマイト関西2014」出場者からバッファロー吾郎・竹若、せきしろ、R藤本、インパルス板倉、ロンドンブーツ1号2号・田村亮、アンガールズ山根、キングオブコメディ高橋、笑い飯・西田。全体の進行はインタレスティングプロデューサーのスティーブ・キムズことバッファロー吾郎Aと、アホマイルド坂本が取り仕切る。

「お祭りなので楽しんでください」と、キムズが和やかに大会をスタートさせたのも束の間、「I'm スティーブ・ジョブズ！」と言いながらレイザーラモンRGが堂々の登場。キムズを指差し「フェイク！」と、自分をさておき偽物呼ばわりし、「ジョブズ、ブラックヘア！」とキムズの金髪を指摘すると、キムズは「和菓子屋のトラックが転倒してきなこをかぶっただけだ！」と憤慨する。

決着は「ダイナマイト関西」らしく大喜利でつけることに。しかし試合前から、なぜかキムズが吸血鬼の設定になったり、ジョブズが「ITジャンケン、最初はグーグル、ジャンケンポン。アイポッド（あいこ）でしょ」などと、やりたい放題。坂本が「凡戦の匂いがプンプンする」と懸念すると、解説席からも「キムズって言ってるから勝敗は出てる」（飯尾）、「吸血鬼の血筋の時点で偽物」（竹若）、「その前に、きなこをかぶってるんですか？」（高橋）と困惑を極めた。

いざ試合が始まっても、1問目のお題「音声入力のSiriが『だから言ったじゃないですか』 いったい何を聞いた？」に対して、「自分がジョブズだ」と主張していたにもかかわらず、キムズの回答もジョブズの回答もまったく笑いが起こらず。ノーカウントの「続行」というナレーションが響き渡ると、飯尾が「続けることができるのって幸せですね」とポツリ。結果、ジョブズの自爆でキムズが勝つも、ジョブズは「実は好楽だった」という奇想天外な告白で逃げてしまう。

2人の凡戦後は、キングオブコメディとラバーガールによる、人力舎の先輩後輩対決が行われ、キングオブコメディ今野が2回も回答で噛んだことが敗因となり、後輩のラバーガールが勝利。“滑舌が悪い芸人”のキングオブコメディ高橋は、「滑舌のこと責めたかったんですが、今までのぶんがあるので裏でねぎらってやろうと思います」と微笑んだ。

トークコーナーには出演者全員に加え、ずんのやす、フットボールアワー岩尾、レイザーラモンHGも参加し、まずは名物キャッチフレーズを紹介。続けてナレーションを務めるとろサーモン村田がサプライズで登場し、お題「舘ひろしがダイナマイト関西に出場するときのキャッチフレーズを考えてください」の回答を生で読み上げる。

「面白すぎても泣かないで、たーちーひろし！」（やす）、「日本一かっこいい炊き出しのおじさん、たーちーひろし！」（大水）、「関係なくないねえ、たーちーひろし！」（せきしろ）、「新垣結衣と入れ替わった男、たーちーひろし！」（キムズ）と、村田が独特の節回しで読み上げるたびに観客は爆笑の連続。途中、飛永が「浅野温子と久々の共演のドラマを書きました、橋田ー壽賀子！」とボケると、その後「乾いた答えに、ポカリースエット！」（竹若）などのボケ回答も続々出現するなど、出演者たちもノリノリで、回答が止まらない。

次は打って変わって、2003年の「ダイナマイト関西 全日本大喜利王決定トーナメント大会」以来11年ぶりとなる、西田と岩尾の真剣勝負。この11年の間にそれぞれ「M-1チャンピオン」の称号を手にした2人は、「タイムマシンにのって11年前の誰かに教えてきてください」というお題で、「直前で笑い飯がすごい点出すけど大丈夫やから」（岩尾）、「チンポジなんか気にするなー」（西田）と、過去の自分へメッセージを。勝利した岩尾は「書きながら感慨深くなった」とコメントしていた。なお、この試合では坂本に代わって、かつて同大会で進行を務めていたHGが復活。リハーサルで選手の回答に対して、「その通り」など、児玉清的なリアクションをとっていたことをキムズに諌められてしまった。

まだまだ大喜利は続き、ベジータことR藤本が回答を読み上げる大喜利とアニメーションのコラボ「大喜利メーション」では、「初詣に行ったベジータ、賽銭を入れてまず願ったこととは？」というお題に、「今年はブルマに怒られませんように」（山根）、「素直にごめんねが言えるようになりたい」（板倉）、「お賽銭よ、弾けて混ざれ！」（大水）などの爆笑回答が連発。“親戚のおじさんたち”ことバッファロー吾郎とずんによるタッグマッチでは、スタミナのないおじさんたちが、ユーモアあふれる回答をマイペースに披露する。

最後は、せきしろ、R藤本、亮、竹若、板倉、山根、高橋、西田と、8名の「ダイナマイト関西2014」選手たちによる、今までで最も豪華なサバイバルマッチが実現。大喜利日本一を争った者同士とあって、ハイペース＆ハイクオリティな回答の連打となり、あっというまに全員がリーチに。最初に退場させられたのはR藤本からポイントを奪われた板倉。R藤本は一番後輩にも関わらずその後、西田、山根も退場に追い込む快進撃を見せる。最後は、主催者かつ現役選手の竹若と一騎打ち。しばらく「続行」が続く緊迫の展開をみせるも、最後は藤本が堂々の回答で優勝をさらった。

3時間半という特大ボリュームとなったこの「記念大会1」。エンディングでは「これからもどんどん大喜利ノベーションを続けていきます。そう、ダイナマイト関西ならね！」と宣言し、大きな拍手が沸き起こる。本日の「記念大会2」には進行としてザ・プラン9の浅越ゴエ、「ダイナマイト関西2014」出場者のケンドーコバヤシ、ロバート秋山、麒麟・川島、R藤本らが出演。そのほか東京ダイナマイト松田、千鳥、ハリウッドザコシショウ、浜口浜村・浜村、パタパタママ木下、鬼ヶ島・アイアム野田、もう中学生、イワイガワ井川とユーモアあふれるメンバーが揃っているだけに、今回も濃い内容が予想される。当日券も販売されるので、ぜひ「ダイナマイト関西」の魅力を生で体験してみよう。