昨日11月23日、東京・松竹芸能 新宿角座にて、
今年2013年3月にスタートし、計5回にわたって行われた「木本芸人化計画」。コンビ結成22年の間に、木本が忘れてしまった“芸人魂”を呼び起こすため、毎回木下から木本に与えてきた愛の試練もこれで最後となった。毎回内容を知らされていない木本は、突然の最終回宣言に「俺が“芸人化”されたということですよね」と確かめると、木下は「そう思いますか?」と逆に確認。木本に土下座のフリを入れると、木本は一瞬フリとわからなかったものの、気づいた途端に土下座をしはじめた。これまで屈辱的な行為を笑いに変換できなかった木本の大きな変化に会場からは大きなどよめき。木下も「これまでと全然違う!」と本気でビックリしていた。その後も、これまでのライブで特訓したギャグやモノマネを恥ずかしげもなく披露。木下は「嬉しいなあ」と喜び、木本も「ありがとうございました」とまたも土下座をしてみせた。
ゲスト陣が登場すると、
ここからは、これまでの集大成として、木本の変化をチェックするために、第1回のライブでやった、洗濯バサミで全身を挟まれ一気に引っ張られるくだりを再び。前回のただただ嫌がる姿勢と違い、嫌がりながらもトークで笑いをとっていた木本だったが、引っ張るまでの時間をわざと伸ばす木下らに耐え切れなくなり、途中思わず
そして、いよいよ最終検証ということで、芸人として、コンビとして、売れる芸人に最も必要な“愛”を確かめるため、木下が仕掛けたドッキリVTRを披露。まったく気づいていなかった木下は「え? え?」と慌てふためくばかり。VTRでは、ピーマンズスタンダード南川が木本を居酒屋に呼び出し「木下さんが嫁を抱いた」と嘘の相談をする模様が。木本はそこでしばし沈黙のあと「コンビとして」と南川に謝罪し頭を下げたため、観客からは拍手が沸き起こった。しかし、このドッキリはあくまで序章。なんと、この直後、マネージャーが木本に「黙っててくれと言われたんですが、実は……」と、木下がガンで余命1年ということを迫真の演技で告白した。「お金がかかる」「入院を嫌がる」という報告に、木本は「お金の問題じゃない。俺のギャラがある」「引きずってでも病院連れてけ」と即答。その後も、木下に仕事を休ませようとしたり、自ら病院を探して来たりと奔走する木本。こっそり撮影された木本のカバンには、たくさんの付箋が付いたガンの専門書も。途中、「俺はあいつがいないと」「この世界辞める」というゆるぎない決意も口にした。会場には笑いとすすり泣きが入り乱れ、しっかりと固い愛の絆が確認されたTKOに大きな拍手が送られた。
VTRが終わると当の木本は放心状態。しばらく口がきけない状態だったが、「まずは、良かったな」と、納得いかない表情のまま、ガンではなかったことをとりあえず喜んだ。「ここ数日、おまえの優しさにいっぱい触れたよ」と」感謝した木下だったが、「ちなみにお金って、いくらまで出してくれた?」と尋ねると、「治るまでやアホッ!!」という木下の言葉に、再び会場からは大きな拍手。鈴木らも「すごいコンビ愛ですね」と目を細めていた。
最後は、木本の“愛の一発ギャグ”で締めることに。もう躊躇するそぶりも一切見せなくなった木本は、「愛を求めてー三千里ー」という謎のギャグを放ったが、「木本、アウトー」の音声で強制終了となり、爆笑でライブの幕が閉じた。芸人としてひと皮もふた皮も剥け、“コンビ愛”という最強の武器も手に入れたTKO。果たして来年2014年以降はどのような活躍を見せてくれるのか。ぜひTKOに注目してみよう。なお、これまでのライブの一部はYouTubeにて配信中。
■笑わせることを忘れた男 木本芸人化計画 第四回 【TKO】
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