今月のお笑い 46本目 [バックナンバー]
ウエストランド井口と作家飯塚とドンデコルテ小橋が語る「2026年3月のお笑い」
ドンデコルテ小橋の“浮かれ”の正体に迫る──!
2026年4月10日 18:00 15
そんなことよりさすらいラビー中田
井口 そんなことより、
小橋 え、そうなんですか?
井口 さすらいラビーなんてずっと一緒にやってきて、売れるためにはコントなんか意味ないって昔からずっと僕は言い聞かせてきたんだよ。コントの人が賞レースで注目されてテレビに出始めたあと、コントのキャラで平場もやっちゃうみたいなことがあるじゃん。ライスさんが「~してくれぃ!」とか言って大失敗してるのも見ているし。
飯塚 大失敗はしてない(笑)。
井口 そこから数年潜って、イジられるキャラとしてまた出てきたけど、「~してくれぃ!」さえしてなきゃこんなことにならなかったのに。
小橋 あの場に行ったらそういうことも全部忘れちゃうんじゃないですか?
井口 信じられない! ネタも全然ダメで。絶対ダメじゃん。せめてさすらいラビーというコンビの中田という人をあの場で伝えて帰ればいいのに、監督として出てきて。あれからまだ会ってないから、まだ監督の可能性あるよ。抜けられなくなっちゃって。それで有吉さんにもラジオで怒られて。何やってんだよ!
小橋 でも絶対プラスにはなってますよ。
井口 なってないよ! あれは最低の動きだったね。
※編集部注:「R-1グランプリ2022」でサツマカワRPGが披露したコント「放課後」で繰り返し使用されるフレーズ。
──相方・渡辺さんの活躍はどうご覧になりましたか?
小橋 ネタはもちろん知っていて、けっこういい感じにウケていたので優勝するかと思いました。お酒飲みながら、2本目は「ああー、これは優勝ちょっと厳しいか!?」とか言いながら、いち視聴者として楽しく観てましたね。
井口 今までは漫才師が漫才の衣装で「R-1」に出るのってご法度みたいな雰囲気もあったけど。
小橋 漫才のスタイルと近くはありましたね。
井口 だから、(コンビの片割れを決勝に)行かすんかいとは思ったよ。じゃあ前回なんで僕だけ行かせてくれなかったんだよ。
小橋 でも準々決勝とか死ぬほどウケたらしいですよ?
井口 いやいや、僕も死ぬほどウケたよ。準決勝で一番ウケたのに落とされたんだから。信じられない! その時代はピン芸人が準決勝の審査してたから、0点にされたんだよ。最低だよ。
飯塚 さすがに0点ってことはないと思うけど(笑)。
小橋 芸人界隈でもちょっと言われていましたね。今年、ナベさん(
井口 そう! なぜなら、ピン芸人はピン芸人に入れるに決まってるんだよ。ピン芸人を応援したいんだから。僕なんか2年準決勝行って、2年ともあいつら(ピン芸人の芸人審査員)が立ちふさがって、0点にして落としたんだよ。許せないよ。そこから「R-1」と決別して今年は出なかったんだから。
小橋 じゃあ、来年出ましょうよ。
井口 いや、一瞬思ったよ。決勝行かせてくれるなら。だから、今後のみんなの動き次第かな。らいぱちが威張ってたりしたら出ようかなとは思うけど。
──再び出場する可能性も出てきたんですね。
井口 やってやろうかなっていう気になってきましたよ。ムカつきすぎたんでね! あと
小橋 ゲラゲラ笑っちゃいました。
飯塚 でもお抹茶が一旦評価されたのはよかったよね。みんな面白いと思っていたけど、2024年の「かりんとうの車」ではそこまで評価が高くなかったから。
井口 最下位でしたからね。あと
飯塚 「M-1」の笑い飯さんじゃないけど、本当に大変なフェーズに入っているよね。
井口 とにかく出続けるのが本当に偉い。みんな出るのをやめている中、こんなに出続ける人なかなかいない。特に今大会なんて去年のファイナリストほとんど出てないですよね。今年は敗退コメントの顔芸がスベって慌てて「9回目で会いましょう」って言っちゃったから、来年もまた出るしかなくなっちゃってましたけど(笑)。
初見でネタ審査する緊張感
井口 「ワタナベお笑いNo.1決定戦2026」の審査員をやってきました。単純に、すごいですよね。よしもと以外の事務所で、あんなデカい規模の大会ってなかなかできない。ABEMAで生中継もあって、賞金100万円、予選もやって、決勝MCはハライチさんっていう。タイタンでも1回、阿佐ヶ谷アートスペースプロットで6組くらいでやったことがありますけど、それを思うとすごい規模感。面白かったですしね、レベル高かった。
小橋 誰が優勝したんですか?
──
井口 オープニングで﨑山がお客さんの文句をめちゃくちゃ言ってたくせに最後は観客投票で優勝するっていう(笑)。ファイヤーサンダー、豆鉄砲とか、やっぱり賞レース決勝、準決勝に行ってる人たちはレベルが高かったですね。あと、これは言っておきたいんですけど、僕は普段から本当にネタを見ていなくて。見ていないまま、その場でコメントしてるんです。審査員の裏側を言っちゃえば、先に見ておいたほうが楽と言えば楽なんですよ。気になるところを先に見つけておいて、当日言えばいいから。僕は本当に初見でやってるっていうところをもっと評価してほしいです。
小橋 どうなんでしょうね? 見てもらう側からすると、その一発だけ見て審査してほしい気持ちもありますけど。
井口 緊張感あるのが、その1回しか見ないから、「本当に言ってたっけ?」って不安になる。確認できないので。
飯塚 でも井口くん、審査員仕事がどんどん増えてるね。
井口 確かに。最初はこの連載から派生したライブ(※)でやっていただけなのに。まあ、まだ点をつける審査はしてないのでなんとも言えないですけど。点数をつけるのはより大変だろうなと思います。
※編集部注:2024年5月に開催した当連載発のライブ「今月のお笑いネタライブ!!~審査員は井口だけ~」で若手芸人のネタを審査。同ライブを経て、井口は「M-1グランプリ」敗者復活戦、「NHK新人お笑い大賞」、「MXグランプリ~異端芸人決定戦~」予選ラウンドでも審査を担当している。
M-1ツアーと真空ジェシカに騙されるな!
飯塚
井口 「M-1(敗者復活戦)含めていい」って言ってくれてましたね。なんでいい評判は広がらないんだよ! ハライチさんに「審査員の練習にここ使うなよ」って言われましたけど、気楽にできて練習にはなりましたね(笑)。
小橋 井口さん、「M-1」決勝の審査員のオファーが来たらやります?
井口 いやいや、そんなことはないとは思うけど、「M-1」に関してはお世話になったからできることはやりたいと思ってはいるよ。積極的にやりたいわけじゃないよ? やるしかなかったらやるけど。敗者復活ですらいろいろ言ってくる奴いるんだから。憶測で怒ってくる奴が。
小橋 そうなんですね。
井口 「お前のせいでミキが決勝行けなかっただろ」とか。誰がどの組に投票したか開示されてないのに。ひどいんだから。
飯塚 小橋さんは審査に興味ありますか? さっき話した、井口くんがネタを見て審査するライブがあるんですけど。
井口 確かに、前回かもめんたるの槙尾さんだったから、小橋いいんじゃない?
小橋 僕なりの審査でよければやりますよ。ただ、そんなにちゃんとした審査はできないですよ?
井口 でもそれが意外と新鮮でいい意見かもしれない。
──我々のそのライブは点数をあとから変えてもいいんですよ。
飯塚 微調整できるっていう。
小橋 そうなんですか! じゃあ、めっちゃやりたいです。
井口 でも、そのライブで言ったことを全然みんな聞かないんだよ。
小橋 なるほど(笑)。でも、“ご存知”みたいなのが「M-1ツアー」でめっちゃウケますもんね。
井口 そうなんだよ……。
飯塚 「M-1ツアー」がよくない?
井口 よくないし、
小橋 「M-1ツアー」の真空ジェシカさんが。(※)
※編集部注:「M-1ツアー」での真空ジェシカは漫才の原型を留めていないようなステージを繰り広げることが間々ある。用意されている尺をオーバーすることも珍しくない。
井口 あいつらよくないし、許せないなって思うけど、結局「M-1」の予選にはアジャストしてくるんだよ。
小橋 そう、あれすごいですよね。
井口 「いつできたんだ?」くらいの。で、ちゃんと決勝行くじゃん。でもそれにかまけ続けて「M-1ツアー」の状態のまま行く、スタミナパンみたいな奴らもいるから。
飯塚 真空ジェシカの作戦なんじゃない? みんなを油断させるっていう。
井口 そう! 真空ジェシカがめっちゃ悪いんだよ。あれでみんなをぐちゃぐちゃにさせて、ほかの奴らに決勝行かせないようにしてる。
小橋 自分たちは実はちゃんとしていて。
飯塚 「真空ジェシカはちゃんとしている」って言っていくのがいいね。
井口 ちゃんとしてるんですよ。騙されるな! カナメストーンなんて最たるもので、去年決勝行けたからいいけど、どんどんネタもひどくなって、川北が「井口さん、カナメストーンのネタ見ました?」って言ってきて。いやお前らのせいだろ! 決勝に行く心構え教えてやれよ!
小橋 「これでいいんだ」って騙されちゃうんですね(笑)。
井口 純粋な人は騙されたり、「M-1ツアー」でウケてかまける奴がいるんだよ。まあ、それも自分が悪いんだけどね。
飯塚 よしもとの人はたくさん寄席出番があるからスタイルを戻せるけど、非よしもとの人は「M-1ツアー」ほどの大きい会場でこんなにウケる体験をあんまりしていないから、感覚がバグっちゃう(笑)。
井口 「M-1ツアー」にかまけないっていうのは注意していかなきゃいけないですね。あれはあれで、だから。
──
小橋 あれはもう、しゃーなしです! ほかの芸人さんがいろいろやるので、普通のことをやってもあんまりウケないかなっていうときにやってます。この前は、そういうのをやりまくる人ばっかりだったので、逆にやらないでおこうと思って普通に漫才したのは気持ちよかったですね(笑)。「M-1ツアーで普通に漫才できてる!」って。
井口 普通にやるのが一番いいんだから。
小橋 たくろうとかはちゃんと普通にやってますね。
井口 そうでしょ? チャンピオンなんだから、大トリで普通にやる。それでいいんだよ。
トンツカタン、本当に解散
飯塚
井口 前回のこの連載で「ウジウジ言ってるなら解散しろ!」って僕が言ったら本当に解散しちゃったんだよ。
小橋 よくないじゃないですか!
飯塚 解散は残念ではあるけど、もうすでに3人それぞれの得意分野があるから、今まではトリオであることが足かせになってできなかったことをどんどんやれるのは前向き捉えたい。万が一またトリオでやりたくなったら組めばいいんだし。
井口 まあとにかく、立ち止まらないことですよ。解散したときに「ゆっくり考えます」って言う奴は全員いなくなっちゃうから。なんでもいいからライブとか出続けないと。特に櫻田。何するか知らないけど、ゆっくりしたら絶対ダメ。すぐ動いていかないと忘れられていくから。特に人力舎なんて甘いから、解散しても事務所にいさせちゃうんだよ。やんないやつはクビにしたほうがいいよ! たまに見るんだよ、ホームページ。ずっといるからね。
──たまに人力舎のホームページ見るんですか?
井口 見て、真空ジェシカとかに「こいつ誰?」って聞くと「元○○」ばっかり。1人になってもクビにならないから。何やってるかって言ったら、ライブの手伝い。手伝いをやるだけでずっといちゃダメなんだよ。
小橋 よしもとだと、芸人ばっかりの楽しいバイトをしている人は、解散したら絶対そのバイトはやめたほうがいいですね。楽しいし、芸人やっている風に勘違いしちゃうので。
──井口さんは解散の経験ないですよね?
井口 そうですね。でも僕が解散したとしたらすぐやりますよ。解散しなくても1人でずっといろいろやってましたし、もし解散するなら次の日からライブに出ます。小橋は解散したことがあるんだもんね? その間はピンでやってたの?
小橋 前のコンビを解散して、新しいコンビを正式に結成するまでには1年半くらいかかりましたね。でもピンでやりながらずっと動いてはいました。
井口 よくピンでやったなあ。
小橋 3カ月で無理になりました(笑)。
井口 それでもやったのは偉いよ。「俺なんかネタ作ってなかったし」っていう人がやらなくなるのがよくないから。こんな奴でもやってたんだっていういい例だよ。
小橋 こんな奴!? でも僕、一応ピン芸もやるんですよ。「R-1」も準々決勝まで行ったことがあって。やるのは好きなんです。でもスベるのは嫌いなので、ピンで出るのはやめて、いろんな人に声かけまくってお試しコンビで出まくってました。
爆笑問題・太田の反論
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