ネタも肌質も抜群!ウエストランド井口だけが審査員の大会でリニア優勝、まさかのガチ採点に若手ら驚愕

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ウエストランド井口が審査員を務めるネタライブ「今月のお笑いネタライブ!!~審査員は井口だけ~」が昨日4月30日に東京・シダックスカルチャーホールで開催され、リニアが優勝した。

高得点を獲得して喜ぶリニア。

高得点を獲得して喜ぶリニア。

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審査員として登場したウエストランド井口。

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このライブは、井口と構成作家・飯塚大悟によるお笑いナタリーの連載「今月のお笑い」発の企画。これまでの連載記事に一度でも名前が登場したことのある芸人の中から、飯塚が「井口に自慢のネタぶつけてみてほしい!」と特に思う芸人を迎え、井口が独断と偏見でネタを採点する。

同日に「火曜JUNK 爆笑問題カーボーイ」(TBSラジオ)の生出演を控えていた井口はオープニングで「こんなことやってる場合じゃないんですよ!」と吠えつつ、「いろんなことを1回忘れてこれに集中する」と宣言。そして「楽屋に知らない人がたくさんいて嫌だった。知り合いじゃない人が嫌いなので。知らないというだけでだいぶ減点」「入り時間も見てました。早く来すぎても減点」とさっそく独自の審査基準を示した。

【1~3組目】TCクラクション / トンツカタンお抹茶 / 兄弟

TCクラクション

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トップバッターのTCクラクションは「炎上」をテーマにした漫才を披露。井口は91点という高得点をつけるが、「もっと悪口の部分を聞きたかった」「後半もうちょっと爆発できたら」「前半にもうちょっと確実な笑いをとれるはず」と決して手放しで褒めることはせず、TCクラクション古家は「そんなガチンコ!?」と面食らった様子に。井口は「(真面目にやらないと)みんなバカにしてくるから! 僕ができないと思ってるバカどもに見せつけないと。ちゃんと考えてるんだから。チャンピオンなんだから! チャンピオンになるってすごいことなんだぞ!」と捲し立てた。

点数の低さのショックを受けるトンツカタンお抹茶(左)。

点数の低さのショックを受けるトンツカタンお抹茶(左)。[拡大]

お抹茶は自転車を使った摩訶不思議なネタを展開するが点数は83点と伸びず、「ひき(低)ぃ~! R-1以来の低さ!」とショックを受けるが、井口から具体的な改善点を指摘されると、「おもしれぇ~! 井口さん、おもしれぇっすね! うわー絶対次やろう!」と無邪気に喜ぶ。また井口は「僕は昔からお抹茶を知ってるから、まだ安心して見られない。泣きながらライブから帰ってたお抹茶を見てるから(笑)」「R-1では『お抹茶、負けたのに明るい!』って褒められてたけど、もともとかなり暗い奴だから! ピン芸人全員が暗すぎるからお抹茶が明るく見えるだけ!」とイジっていた。

兄弟

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次に登場した兄弟は「吉本興業所属」「シュッとしている」「井口と初対面」など減点ポイントが多いことが危惧されていたが86点とまずまずの点数に。井口は「爆発的にウケるときもあるんだろうなという感じはした」「いろんなネタを見てみたい」と称賛しつつ、「神保町でワーってなってる画が一瞬見えちゃった」「本当の兄弟じゃなかったら来年くらいに解散してそう」と意地悪なコメントも欠かさない。兄弟・体制は「僕、河本さんと2年くらい前に飲んだことあります」とアピールしたが、井口から「そんなのマイナスに決まってんだろ!」と85点に減点された。

【4~7組目】フランツ / キャプテンバイソン / ド桜 / マタンゴ

フランツ

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4組目は、とあるライブでの絡みを巡って井口と“わだかまり”が生まれていたフランツ。関係修復となるか、余計に仲がこじれるのか注目されていたが、ネタを見た井口は「嫌いな割には面白かった(笑)」「安心して見られる」「最初の勢いが続けば95点くらいいくかと思ったけど最終的に89点。後半が惜しかったなぁ」と素直に称賛し、フランツ馬場を「こんなにうれしいライブやったんや!」「井口さんの漫才愛がすごい!」と喜ばせる。また井口はフランツが歳を重ね、徐々に肌質が落ちてきていることも評価。「肌ツヤがいいとちょっと笑えない」「サウナとか行って子供みたいな肌になってる奴、本当に嫌なんだよ! 『なんでお前くんだよ!』ってなる」と暴論を繰り広げ、や団・ロングサイズ伊藤の質感をもっとも評価していることも明らかにした。

左からキャプテンバイソン、ウエストランド井口。

左からキャプテンバイソン、ウエストランド井口。[拡大]

続くキャプテンバイソンはカフェを舞台にしたコントで挑んだが、井口は「カフェのおしゃれさに戸惑ってる役の西田自身がおしゃれすぎる。おしゃれなカフェに来そうな奴になっちゃってる」「おしゃれなカフェに来なさそうな人がたまたま来ちゃった感じをもっと出したほうがいい」とアドバイスを送り、高野は「めっちゃ勉強になる……そこを考えてませんでした」と目から鱗の様子。井口は西田にターゲットを定めて「いけ好かないオーラが出てる!」「カフェによくいる奴の所作なんだよ!」「そんなおしゃれなメガネする!?」「ショルダーバッグ背負わないと!」「肌もつるんとしてるし!」と集中攻撃するが、ハッと我に返った様子で「肌がつるんとしてる割には(ネタは)よかったよ」とフォローし、88点をつけた。

ド桜

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元・赤もみじの村田大樹と元・衝撃デリバリーのかつやまが結成したド桜は、「組みたての割には掛け合いがスムーズだった。違和感がない」「肌は仕上がってきてる」という評価を受けて87点。赤もみじとウエストランドはかつてライブ「漫才工房」で切磋琢磨した仲で、村田は「お久しぶりです。新しい相方を連れてきました!」と再会を喜ぶが、井口は「まさかお前、しばらく見ない間に吉本に行ってたとはな!」「ちゃんと毎月新ネタ作ってんのか!」と牽制する。井口と初対面だというかつやまは「言われた言葉からすぐ濁点を抜ける」という特技でアピールしたが、井口も難なくできたため、「あんまりすごくない。興味もあんまない!」「興味持つ系の人じゃない!」とあしらわれてしまった。

採点結果を待つマタンゴ。

採点結果を待つマタンゴ。[拡大]

7組目のマタンゴは独特な間の漫才を繰り広げて86点を獲得。トークパートでは高橋鉄太郎が無言で井口にジワジワと近付き、作家・飯塚から「距離の詰め方がなんか怖いですね(笑)」と指摘され、井口からも「マセキの人に連絡しておきます」と恐れられてしまう。相方の斉藤アーは「これでもめちゃめちゃ明るくなったほうなんです」とフォローするが、井口は「そういう奴のほうが怖いよ! 暗かった奴が明るくなるのが一番怖いんだから!」とツッコミ。高橋は井口ににじり寄りながら「幸せな僕を否定しないでくださいよ!」と悲痛な表情を見せていた。

【8~10組目】永田敬介 / ダウ90000 / リニア

永田敬介

永田敬介[拡大]

永田敬介は、井口の相方・河本の騒動を取り入れた漫談を展開し、暫定1位となる92点を獲得する。井口は「安易にイジるんじゃなくて、ちゃんとネタに組み込まれてたからすごいよ! こんなことができるなんて」「無理してイジってない。本当にこういう人間だから。肌も仕上がってきてる(笑)」と激賞し、永田も「俺も井口さんのネタを見て、ああいう形で天下を獲れるんだと感動してました。そんな井口さんから高得点をもらえた。いいエネルギーがサイクルしてます」と共鳴している様子だった。

高得点を獲得して喜ぶダウ90000(左)。

高得点を獲得して喜ぶダウ90000(左)。[拡大]

ダウ90000は蓮見が「井口さんに見せたい今一番自信のあるネタ」と話す、人形劇を題材にしたコントを披露。井口は「これはやりましたねぇ……」「うわー……どうしよう」と悩んだ結果、93点をつけて「人数の多さを生かしてた」「上手であることが笑いに繋がってる」「毛嫌いしてたけどよかった。僕の好きなネタではあった」と称賛する。ダウ90000のメンバーは「めっちゃうれしい!」と飛び跳ねて喜ぶが、井口は「ダウ90000は蓮見以外の男子メンバーが不気味で怖い。ザコなのに目が全員キマってるんだよ!」と悪口に急シフト。さらに「初めてネタを見た」「いつも人形劇のネタなの?」と衝撃的な発言をし、ダウ90000一同から「ネタを見たことないのに毛嫌いしてたんですか!?」「人形劇団プークじゃないんですよ!」と驚かれていた。

リニア

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最後は「THE SECOND~漫才トーナメント~」での活躍も記憶に新しいリニアが熟練の掛け合いで爆笑をさらい、採点も94点でトップに。井口は「だいぶ仲良しだから(笑)」と身内贔屓があることを認めつつ、「やっぱり好き。どのネタも面白い」「仕上がってるし掴みもいい」と称賛。さらに「ウエストランドとS×L(リニアの旧名)が『THE MANZAI』の認定漫才師に選ばれたときは本当にすごかったんだから! 通用しないと言われた東京の若手シーンが風穴を空けたって大騒ぎになった」「めちゃめちゃカッコいいでしょ!」と約10年前の思い出話に花を咲かせる。また作家・飯塚がしょうへいを「演技がうまい。役者もいけそう」と褒めると、本人は「うわー、やったあ! マジでうれしい!」と大喜び。相方・酒井は「(しょうへいは)こういうのを言われると裏でちょっとクールになる。役者の感じになっちゃう」と明かして笑いを誘っていた。

「リニアは肌優勝!」

全組の最終結果は以下の通り。大会中は自由に点数調整をしてもいいというルールだったが、「変えるほどでもない」という投げやりな理由で変動はなく、そのままリニアの優勝となった。

1位:リニア(94点)
2位:ダウ90000(93点)
3位:永田敬介(92点)
4位:TCクラクション(91点)
5位:フランツ(89点)
6位:キャプテンバイソン(88点)
7位:ド桜(87点)
8位:マタンゴ(86点)
9位:兄弟(85点)
10位:トンツカタンお抹茶(83点)

吠えるド桜・村田。

吠えるド桜・村田。[拡大]

7位に終わったド桜・村田は「マジで悔しい!」「ここまでガチな審査になると思わなかった。第2回やってください」と歯を軋ませる。井口から「あんなネタじゃM-1の決勝には絶対いけないよ!」と言い放たれると、「わからへんやんけー!」と絶叫していた。

リニアに色紙を贈呈するウエストランド井口(右)。

リニアに色紙を贈呈するウエストランド井口(右)。[拡大]

リニアには優勝賞品として「ブランディングなんてするな!!」という井口の格言が書かれた色紙が贈呈されることに。井口は「ブランディングしようとする芸人が多いから! しても意味がないぞということを伝えたかったけど、そんなこととは無縁のおじさんが優勝しちゃった」と苦笑い。そんな中、しょうへいは「ブランディングってなんですか?」とピンときてない様子で、井口は笑いながら「こういう人にならないと勝てないよ! みんなまだ肌がつるんとしてる!」「リニアは肌優勝!」「みんなもっとや団みたいな肌になれ!」と若手たちに伝えていた。

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