(たぶん)まだ誰も調査していないM-1データ 第9回 [バックナンバー]
歴代でもっとも多くの予選が行われた会場は?
2001年から2024年までの予選会場を徹底調査!
2024年12月21日 12:00 3
20回目を迎えた漫才頂上決戦「M-1グランプリ」。今年の決勝ではエバース、ジョックロック、真空ジェシカ、ダイタク、トム・ブラウン、バッテリィズ、ママタルト、ヤーレンズ、令和ロマンの9組に敗者復活組を加えた計10組が新チャンピオンを目指して激突する。
「(たぶん)まだ誰も調査していないM-1データ」はM-1を独自の目線で振り返る、この時期限定の企画。今回は2001年から2024年までの予選を調査し、「予選が行われた会場ランキングTOP30」を作成した。あなたの思い出の会場は何位?
文
※1日に2公演分の予選が行われた場合は2回としてカウント。また改名やリニューアルされた劇場はまとめて1つの会場として扱う。
29位(8回 / 同率3会場)
京都・よしもと祇園花月
2015~2020年、2023年、2024年に3回戦の会場として使用された。2019年王者・
広島・YMCA国際文化ホール
2015~2018年、2021~2024年の1回戦の広島会場。2023年と2024年には長名のアマチュアコンビ「もし恋という感情に匂いがついていたとしたら、この世に片想いは存在していなかったかもしれない」を2回戦に送り出している。
福岡・よしもと福岡 大和証券劇場
2020年7月にオープンし、2021年より1回戦の福岡会場として使用されている劇場。今年5月に「よしもと福岡 ダイワファンドラップ劇場」より名称を変更している。
28位(9回)
東京・ヨシモト∞ホール
2015年から2023年まで、毎年1回ずつヨシモト∞ホールで1回戦が行われていたが、2024年は実施されなかった。なお大会の開催発表会見はここで実施されることが多い。
25位(10回 / 同率3会場)
埼玉・大宮ラクーンよしもと劇場
大宮セブンを輩出したことでおなじみの劇場。2015年から毎年1回、必ずここで予選が行われている。2020年には王者の
千葉・よしもと幕張イオンモール劇場
巨大な幕張イオンモール内に構える劇場。こちらも2015年から毎年1回、必ず予選が行われている。今年は
沖縄・とまりんアネックスビル2階ホール
2015年に初開催された沖縄予選。2024年まで10年連続で使用されているのがこの会場だ。沖縄会場のアットホームさが特徴で、手拍子が起こる速度も早い。この様子は1回戦のネタ動画でも確認できる。
「M-1グランプリ」1回戦 沖縄会場の様子
24位(11回)
東京・NEW PIER HALL
準決勝の会場としておなじみのNEW PIER HALL。2016年の準々決勝会場として初めて使用され、2017年からは8年連続で準決勝会場に選ばれている。同会場でファイナリストが発表される様子は「M-1」ファンにはおなじみの光景だ。
「M-1グランプリ2024」決勝進出者発表の瞬間
20位(12回 / 同率5会場)
東京・KANDA SQUARE HALL
2023年と2024年に3回戦の会場として使用され、それぞれ6公演が行われている。今年は
東京・シアターD
1995年から閉館する2016年まで、さまざまな若手芸人の公演が打たれていた劇場。「M-1」のイメージはあまりないかもしれないが、2006年から2010年までは東京1回戦の会場の1つとして使われていた。
広島・エディオン紙屋町ホール(旧よしもと紙屋町劇場)
2001年の第1回大会から広島予選会場として使われ、同県ではもっとも多くの予選が行われている劇場だ。
大阪・baseよしもと
若手時代の
19位(14回)
東京・よしもと有楽町シアター
2020年8月に誕生し、2023年8月に閉館した劇場。2020年に2回戦、2021年と2022年に3回戦の会場として使われている。2023年に閉館する際、
18位(15回)
大阪・ABCホール
「ABCお笑いグランプリ」の準決勝が行われる会場として知られるABCホール。「M-1」では2005年から2009年までの間に1回戦、2回戦、3回戦の会場として使用されていた。2007年は1回戦から3回戦までがABCホールで行われるという大車輪の活躍を見せた。
17位(17回)
愛知・今池ガスホール
芸人の全国ツアーの名古屋会場として使われることが多く、「M-1」では1回戦の名古屋会場としておなじみのホール。2005年に初めて使われ、2024年も名古屋予選が行われた。ちなみに2005年にはアマチュア時代の
16位(18回)
大阪・テイジンホール
使用されたのは2015年のみだが、同年の1回戦が13公演、2回戦が5公演行われたためこの順位に食い込んだ。「M-1」復活後一発目の予選はここでスタートしており、
14位(19回 / 同率2会場)
大阪・よしもと漫才劇場
2015年から2023年まで3回戦の会場として使用されていた(2020年は3回戦が行われなかったため2回戦で使用)。2024年には大阪3回戦の会場がCOOL JAPAN PARK OSAKA TTホールに移っている。
大阪・森ノ宮よしもと漫才劇場(COOL JAPAN PARK OSAKA SSホール)
普段はよしもと漫才劇場の所属メンバーによる企画ライブなどが開催されているホール。2020年から2024年まで大阪2回戦の会場として使われている。大阪城のすぐ近く。
13位(20回)
大阪・なんばグランド花月
吉本興業の看板劇場ともいえる通称NGK。2001年の第1回大会の大阪準決勝の会場として使われ、以降も2009年まで準決勝が行われていた。2010年からは大阪の準々決勝の舞台としておなじみに。NGKのステージに立つのが目標の1つだと語る若手芸人も多い。
12位(21回)
東京・新宿シアターブラッツ
「キングオブコント」の1回戦が行われているイメージが強い劇場だが、M-1でも2016年から2018年までの3年間、1回戦の会場として使用されていた。2018年には「ベストアマチュア賞」の贈賞式も実施されており、
11位(22回)
東京・ラフォーレミュージアム原宿
2006年から2010年まで2回戦や3回戦が行われていた劇場。「M-1」休止中は「THE MANZAI」の2回戦会場としてもおなじみだった。
9位(27回 / 同率2会場)
大阪・新世界朝日劇場
2016年と2017年の大阪1回戦の会場として使われた。劇場としての歴史は古く、明治43年に「関西新派上演劇場」として誕生し、2016年に現在の形へとリニューアルされている。
大阪・朝日生命ホール
2019年から2021年まで大阪1回戦の会場として使われ、2019年は2回戦も行われた。ふぉ~ゆ~の福田悠太と辰巳雄大がコンビ「つ~ゆ~」がM-1で初めて漫才を披露した会場はここ。
8位(37回)
東京・パナソニックセンター
2003年から2005年までの3年間、東京の1回戦と2回戦が行われていた会場。2003年は東京の有明にあるパナソニックセンターと有明スタジオで1回戦が同時開催されていた。パナソニックセンターには森三中やアンガールズ、有明スタジオにはどきどきキャンプやカンニングが登場。当時の観客は目当ての複数の芸人がバラけた場合、どちらに行っていたのだろうか。
7位(45回)
大阪・HEP HALL
2008年から2010年までの1回戦と2回戦、2015年の1回戦で使用された。2008年にはアマチュア時代の
6位(66回)
東京・雷5656会館ときわホール
2015~2019年、2021~2024年に東京2回戦の会場として使われている浅草の会場。2階の売店には雷おこしや人形焼が売られており、ほかの会場とは一風変わった趣がある。「M-1の2回戦は浅草」というイメージが強いお笑いファンも多いのでは。
5位(67回)
東京・ルミネtheよしもと
第1回大会から使われており、2001年には東京の1回戦、2回戦、3回戦、準決勝すべてをルミネtheよしもとで開催。「2回戦を勝ち抜いてルミネの舞台に立ちたい」とコメントする芸人も多いが、2001年と2002年はエントリーさえすれば誰でもルミネの舞台に立てていた。初期の「M-1」ではルミネ=準決勝のイメージも強く、同会場のロビーでファイナリストが発表される光景がおなじみだった。
4位(71回)
大阪・ヨシモト∞ホール大阪(旧NGKスタジオ)
第1回大会の1回戦の1日目が行われた、まさに「M-1」が始まった場所。初日には
【閑話休題】ランク外の予選会場の豆知識
- 四国地方で予選が行われたことがあるのは2回で、2001年の香川・オリーブホール、2010年の愛媛・松山キティホール。1回戦の香川会場には清水圭の元相方・和泉修とベーブルース高山のコンビ「和泉修・ベーブルース高山」が出場した。2人はケツカッチンとして2008年に準決勝進出を果たしている。
- 2002年に一度だけ、神奈川県で予選が行われた。当時はテツandトモ、Over Drive、U字工事らが合格している。
- 新潟県で2010年と2024年の2回、予選が開催されている。今年は「THE W」セミファイナリストのニコミハジメテが1位通過した。
- 静岡では2001年に1回戦が行われて以来、しばらく予選が開催されていなかったが、22年を経た2023年に静岡予選が復活した。なお2001年には、つばさきよし、ブロードキャストらが合格している。
- 2010年は準決勝を東京・両国国技館で開催。この年は「漫才は国技だ」が合言葉となっていた。
- 今では定番となっている沖縄、埼玉、千葉、京都での予選は2015年が初めて。2010年以前のM-1では1回も行われていない。
3位(75回)
東京・新宿シアターモリエール
2001年に一度だけ東京1回戦の会場として使われて以降15年間使用されていなかったが、2015年から急に多用されることになった会場。2015年から2019年までの4年間だけで1回戦が74公演開催され、2020年からはまた使われなくなっている。ちなみに2001年は
2位(91回)
大阪・SPACE 14(旧大丸心斎橋劇場)
2016年から大阪1回戦の主会場を担っている、心斎橋PARCOの14階に位置する劇場。今年だけでも18公演が実施され、
1位(179回)
東京・シダックスカルチャーホール(旧TEPCOホール)
2007年に初めて予選が行われ、以降は1回戦の代表的な会場に。2015年から2018年までは使われていなかったが、2019年に再び1回戦の会場となり、2024年はなんと過去最多の28公演が開催された。MCを務める
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きくち @sanagisan56
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やっぱり1回戦はモリエールのイメージだなあ。シダックスになってからM-1人気も加速してなかなか当日フラッと行ける感じじゃなくなった感じがある。