「ZIMAバーチャルフェスキャンペーン」特集 水原佑果が冬フェスを主催するなら?|プレイリストから紐解く音楽への情熱

アルコール飲料・ZIMAによるキャンペーン「ZIMAバーチャルフェスキャンペーン」が、2月15日までの期間限定で開催されている。

このキャンペーンには10-FEET、ORANGE RANGE、夜の本気ダンス、May'nの4組が参加し、「年始年末に“フェス”を主催するならば?」をテーマにプレイリストを制作。キャンペーン期間中、ZIMAを1本購入につき1アーティストのプレイリストがキャンペーンサイトで楽しめる。

音楽ナタリーではこの“バーチャルフェス”を盛り上げるべく、モデル、DJとして活躍する水原佑果にインタビューを実施し、4組のアーティストたちと同様に「年始年末に“フェス”を主催するならば?」をテーマにプレイリストを組んでもらった。「常に音楽の勉強をしていたい」と語る彼女がどんな楽曲を選んだのか、解説と共に楽しんでほしい。

取材・文 / 大橋千夏 撮影 / 草場雄介

水原佑果選曲プレイリスト

テーマ:年始年末に“フェス”を主催するならば?

  1. Indian Vibes「Mathar Extended Mix」
  2. Technotronic「Money Makes The World Go Round Vox Mix」
  3. Tavares「POSITIVE FORCES」
  4. Slock「Brazilian Jazz」
  5. TOWA TEI「Congratulatuions! ~Sharp Direct Drive Remix~(Sharp Boys Remix)」
  6. The Coconut Monkeyrocket「Go! Go! Go! (La Douce Party)」
  7. モンゴ・サンタマリア「Funk Down」
  8. バリー・マニロウ「Copacabana」
  9. ネイティブ・サン「SAVANNA HOT-LINE」
  10. Senor Coconut「Tour De France」
  11. Rockers Revenge featuring Donnie Calvin(Eddy Grant)「Walking on Sunshine」
  1. Negrocan「Oh Minha Mae」
  2. Soft Rocks「In Yer Jungle」disco power play 6 より「In Yer Jungle」
  3. イエロー・マジック・オーケストラ「ファイアークラッカー(Remix)」
  4. Bossa Mundo「Limbo Experience illusion(Rollercone Remix)」
  5. Groove Armada featuring Gram ma Funk「I See You Baby(LP version)」
  6. Yazz「TREAT ME GOOD THREE AMIGOS MIX」
  7. ネナ・チェリー「Buddy X(MASTER AT WORK12 house remix)」
  8. Negrocan「Cada Vez(Grant Nelson Dub)」
  9. Blaze Presents Stardust「Love Will Find A Way」

気分やシチュエーションに合わせて音楽を選ぶのが好き

──取材に先立って水原さんが送ってくれたプレイリストが、テキストではなくずらっと並んだレコードの写真だったことに驚きました(笑)。

あはは(笑)、すみません! 今回のテーマが「年始年末に“フェス”を主催するならば?」ということだったので、「これはダンス系のレコードでしょ!」と思って。

──最近はDJとしての活躍の場も一段と増えてきていますよね。

水原佑果

まだまだですけど、日頃からレコード屋さんを巡ってディグったり、その日の気分やシチュエーションに合わせて音楽を選ぶのが好きなんです。「ドライブに行くならロマンチックなムードのソウルミュージック」とか、「夜はハッピーなディスコチューン」とか。面白いビートやメロディのレコードを探してきて、家に帰ってごはんを作ったりしながらそれを聴いている時間が幸せですね。

──フェスやライブイベントにもよく行かれるんですか?

去年はThe Internetを観に「FUJI ROCK FESTIVAL」に行ったけど、フェスについてはそこまで深く知らないんです。でも最近はDJとして「どこでテンションを上げてどう終わっていくか」ということをもっと勉強したくて。だから「RAINBOW DISCO CLUB」などいろんなフェスに行って、さまざまなDJの演奏を聴いて吸収したいなと思っています。

──ZIMAはフェスやイベント会場でもよく目にするお酒ですが、水原さんはお酒は飲まれるんですか?

家にいるときや1人の時は基本お酒は飲まないです。友達と一緒にイベントに遊びに行くときは飲みます。好きな音楽を聴いているだけでテンションが上がるので、音楽とお酒とイベントが合わさると、開放的な気分になれて楽しいですよね。ZIMAはすごく飲みやすいから、ほどほどにしないとなって思ってます(笑)。

森の中の小さなステージで流す、多国籍感あふれるプレイリスト

──今回のプレイリストはどんなイメージで作っていったんですか?

さっきもお話した通り、私自身はフェスに精通しているとは言えないので、今回は自分がフェスでDJをやるとしたらどんな曲がいいかなと想像して作っていきました。イメージは森の中の小さなステージ。年末年始に開催されるフェスということだったので、踊れるけどゆったりしたものがいいかなと。

──なるほど。国もジャンルもさまざまで、多様なカルチャーを楽しめるプレイリストですよね。それを象徴するのが、1曲目に挙げてもらったIndian Vivesの「Mathar Extended Mix」だと思います。ポール・ウェラーが演奏するシタールの音が強烈なインパクトです。

水原佑果

聴いたことのないビートとメロディだけど、すごくいいコンビネーションだなとビビッときて。Indian Vivesの次に1990年代ハウスの踊れるダンスビートチューンのTechnotronicが来たり、そういう多国籍な感じは狙いました。TOWA TEIさんの「Congratulatuions!」のリミックスもファンタジーでフューチャリスティックっぽくて、ハッピーなメロディーがとても気持ちいいです。それからあえて夏っぽいサンバとか、ラテン系の曲も盛り込んだし……こうやってプレイリストを改めて並べてみると、いろんな国の音楽や年代の詰まったダンスミックスになりました!

──ラテン系ナンバーと言うと、アトム・ハートのソロユニットであるSenor Coconutの「Tour De France」あたりでしょうか。Kraftwerkの楽曲が見事にラテン調にアレンジされています。

Senor Coconutはとにかくセンスがいいと言うか。これをフェス会場で聴いたら、「はあー、ずっと聴いていられる」ってうっとりしちゃうと思います。ブラジル人グループのNegrocanからは、真夏を思わせる「Cada Vez」と「Oh Minha Mae」を選びました。「Oh Minha Mae」はピアノの演奏も最高なんです! あとはディスコソングも好きなので、Tavaresの「Positive Forces」も絶対に入れたいなと思って。歌詞がポジティブで元気になれる音楽なんです。映画「オースティン・パワーズ」シリーズで流れていそうなThe Coconut Monkeyrocketの「Go! Go! Go! (La Douce Party)」は、ジャケ買いした1枚ですね。

常に音楽の勉強をしていたい

──プレイリストの中で、一番の盛り上がりどころは?

YMOの「ファイアークラッカー」のリミックスです。単純に、私がYMOさんの曲の中で「Firecracker」が一番好きってだけなんですけど(笑)。和モノのレコードも、1970年代から80年代のものを中心にたくさん持っているんです。82年に中森明菜さんがリリースした「バリエーション〈変奏曲〉」のレコードを持っていて、「第七感(セッティエーム・サンス)」という曲がとても好きで美しい声と気持ちいいメロディに癒されます。

──歌謡曲もお好きなんですね。

水原佑果

大好きです。山口百恵さんと三浦友和さんが共演した映画(1976年公開の「春琴抄」)のサウンドトラックも持っているんですけど、その中に入ってる琴の演奏がすごくきれいで。実は今自分のミックステープを作っていて、そこにずっと何かに使いたいと思っていた琴の音を入れてみたりして。

──マニアックですね。

あはは(笑)。レコードって無限にあるから飽きないし、新しい音楽との出会いはいつまでも尽きなくて果てしなくて、夢中になっちゃって。だから本当に、常に音楽の勉強をしてたいなって思っちゃいます。

ZIMAバーチャルフェスキャンペーン
期間:2017年11月27日~2018年2月15日
ZIMAバーチャルフェスキャンペーン

10-FEET、ORANGE RANGE、夜の本気ダンス、May'nの4組が「年始年末に“フェス”を主催するならば?」をテーマにプレイリストを制作。キャンペーン期間中にZIMAを購入すると、1本につき1アーティストのプレイリストを再生することができるほか、アーティストとZIMAのコラボグッズが合計400名、ZIMA1年分が合計10名にプレゼントされる。

水原佑果(ミズハラユカ)
1994年兵庫県神戸市生まれのモデル、DJ。2015年にTOWA TEIのアルバム「CUTE」収録曲の「LUV PANDEMIC」でボーカルを務め注目を集めると、同年8月には野外フェス「WORLD HAPPINESS 2015」にMETAFIVEのゲストとしてライブ出演を果たす。現在はTOWA TEI主宰のレギュラーイベント「records」などにセレクターとして参加し、DJとしての活動の場を広げている。