グループのコンセプトを聞いたとき、嫌で泣いた
──結成後、“ヨーロッパの多様性”というコンセプトで活動していくと聞いたときはどう思いました?
Yukari 私はそのコンセプトを聞いたとき、嫌で泣いたんです。プロデューサーさんに「ほかのメンバーにも聞いてみてください。みんな嫌がると思うから」と言ったら、みんな嫌がってなくて(笑)。私はメンバーカラーに国名が入っていることに重圧を感じてしまったんです。今も100%納得はしていないんですけど(笑)、ヨーロッパ風の衣装がかわいいなとか、徐々に受け入れてきました。
Kiyo YUMEADO EUROPEという名前を最初に聞いたときも、どう反応したらいいのかわからなかったよね。「こういうインパクトのある名前のほうがいいのかな……?」って。でも、ゆ~ろっぷという愛称にも愛着が湧いてきたし、今はみんな気に入っていると思います。
Ayu プロデューサーさんに1人ずつ呼び出されて、コンセプトや名前について聞かされたんです。最初にゆかりんが呼ばれて泣いて帰ってきたから、「どんなこと言われたんだろう……?」とドキドキしたんですけど(笑)、私は最初からこのコンセプトに賛成でした。アイドルってそのときの流行りに乗る習性があるじゃないですか。例えば、少し前だったらタピオカを歌詞に入れているグループが多かったり。そういう場合、ブームが去ったら旬じゃなくなっちゃいますが、ヨーロッパは絶対になくならない、不変のものだからブレることがないなと思ったんです。
Chinatsu 私はグループ名が決まったとき、まだ福岡にいたんですよ。LINEのグループのアイコンが突然「YUMEADO EUROPE」になって、「なんじゃこりゃ?」と思っていたら「あなたは今日からリスボンオレンジです」と言われてびっくりしました(笑)。Nagisaちゃんと電話して「これ、どういうこと?」って(笑)。
Nagisa 私もグループに合流する前だったから同じ状況で。最初はYUMEADO SWEETという仮のグループ名があって、王道のアイドルになると聞いていたんですけど、ある日突然YUMEADO EUROPEになり、メンバーカラーや担当の国も決まっていて戸惑いました(笑)。
──確かに夢アドと比べたら変化球なコンセプトかもしれませんが、YUMEADO EUROPEもどちらかと言うと王道のアイドルに分類されるんじゃないですか? メンバーが色分けされていて、明るい色の衣装を着ていて。
Ayu えっ、そうですか!? でも、フリフリの衣装やかわいらしい振り付けもないんですよ。
Yui けっこうバキバキに踊る感じですし。
──皆さんの想像していた王道アイドルとは違ったんですね。
Ayu 私たちは今、対バンライブに出ることが多くて、いろんなアイドルさんを観るんですけど、私たちと似ているグループっていないなと思うんです。ライブ中に人文字を作ったり、ちょっと特殊すぎるかもと感じることもありますが(笑)、ほかのグループとコンセプトが被っていなくて、お客さんの印象に残りやすいのはいいことだなと思います。曲もかわいらしいアイドルソングというより、ダンスミュージックが主体で。
Yukino 私は歌もダンスも経験がなくて、運動神経もないので、4月のデビューライブまでに振りを覚えるのにすごく苦労しました。でも、それから何カ月か経って、少なくとも人前で踊りを見せられるレベルにはなったなと思っています。全然まだまだですが、ちょっとは成長できているなって。
Kiyo オーディションから現在までで、Yukinoちゃんが一番変わった気がします。オーディションのときにスタジオでチーム分けして踊ったんですけど、そのときはすごく緊張していてガチガチで。でも、リリースイベントでお客さんが撮ってくださった写真を見ると、「Yukinoちゃん、めっちゃアイドルじゃん!」と思うくらいキラキラしているんです。
Yukino よかった……。
Ayu Yukinoちゃんはすごい努力家で。デビューライブ前も1人で一生懸命自主練していたし、今も楽屋に着くと先に着替えやメイクを済ませてダンスの練習をしているんですよ。すごく尊敬しているし、私も見習わなきゃいけないなと思っています。
Kiyo 家で料理をしながらステップの練習をしていると聞いたときは驚きました(笑)。
Yukino 料理を炒めたりしている時間ももったいないと感じて(笑)。できる限りのことをやってようやくみんなに追いつけるくらいのレベルなので、もっとがんばらなきゃと感じています。
多様性を見せられるシングル曲
──ここからは1stシングル「Here we go and go! / Shakin'&Movin'」の収録曲の話に移りたいと思います。まずは表題曲の1つ「Here we go and go!」の注目ポイントを教えてください。
Nagisa 「Here we go and go!」は「そんな事よりピロシキ食べたい」という歌詞が一番インパクトがあると思います(笑)。振り付けでもお腹が空いていることを表したポーズをするんです。
Kiyo 裏ではこの曲のことを「ピロシキ」と呼んでいるんですよ(笑)。私たちのオリジナル曲の中では特に盛り上がる曲なんじゃないかな。
Yui オリジナル曲4曲の中で、ニコニコ笑顔でパフォーマンスするのはこの曲だけですね。
Rin ファンの皆さんはライブ中に振りコピをしてくださる方が多いんですけど、「Here we go and go!」はほかの曲に比べて特にサビの振りが真似しやすくて、キャッチーなんです。一緒に掛け声を叫べるところもあるので、ライブで声出しができるようになったら、ぜひ皆さんと掛け合いを楽しみたいです。
Ayu 夏フェスでやりたいよね。
Nagisa 「運動 Get up!」と歌うところは体操みたいな振りになっているので、夏は特に盛り上がれると思います。
──イントロからヨーロッパの雰囲気が漂っていますし、現時点でのグループの名刺代わりになる1曲ですね。もう1つの表題曲「Shakin'&Movin'」についてはいかがですか?
Ayu これは「Here we go and go!」と真逆ですね。もっとカッコいい感じ。
Yui 一番踊る曲だよね。
Kiyo テンポはそんなに速くないんですけど、サビに近づくにつれて盛り上がっていって。ひと言で言うとエモいという言葉が合う曲だと思います。
──「Here we go and go!」とは見せ方の種類が違う感じですかね。
Ayu 「Here we go and go!」はもっと軽快な感じで、「Shakin'&Movin'」には鬼気迫るような雰囲気があります。「何も持たなかった僕たちに舞い降りた新しい力」とか、歌詞でもカッコいいことを言っているし、歌っていて気持ちいいです。
Yui ダンスをきれいに見せるのが難しい曲でもあります。ちょっとずれると世界観が浅く見えるというか、カッコ悪く見えるので技術が問われますね。「Here we go and go!」とのギャップを見せられるのも楽しいです。
Ayu いいよね、多様性って!
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