音楽ナタリー Power Push - 夢みるアドレセンス

脱“ネクストブレイク”アイドル!オカモトショウが導いた夢アドの新たなステージ

夢みるアドレセンスがニューシングル「舞いジェネ!」を発表した。同曲は作詞作曲をオカモトショウ(OKAMOTO'S)、編曲とサウンドプロデュースをagehaspringsが手がけており、レコーディングではOKAMOTO'Sのメンバーが全員参加したパワフルな楽曲に仕上がっている。

音楽ナタリーではシングルリリースを記念して夢アドの荻野可鈴と山田朱莉、オカモトショウに集まってもらい、「舞いジェネ!」の制作秘話やオカモトショウが感じる彼女たちの魅力などについて話を聞いた。

取材・文 / 古川朋久

女性に自分の作った曲を歌ってほしかった

──夢アドとショウさんは今日が初対面と聞きました。

夢みるアドレセンス

オカモトショウ 実はそうなんです。

荻野可鈴山田朱莉 初めまして!

──「舞いジェネ!」のレコーディングのときも会えなかったんですね。

ショウ ちょうど夢アドの皆さんがツアー中で忙しくて、お互いタイミングが合わなくて会えずじまいで。レコーディングは10月後半だったのですが、11月15日のツアーファイナルで初披露したいと聞いていたので、かなりタイトなスケジュールでの制作でした。

──10月にレコーディングということは楽曲制作のオファーが来たのは夏ぐらい?

ショウ いや、オファーが来たのも9月に入ってからでした(笑)。

荻野 あはははは(笑)。

──OKAMOTO'Sとしての活動もありつつ、夢アドの楽曲制作も進めて、昨年秋はなかなかヘビーだったのでは?

オカモトショウ

ショウ そうですね。メンバーは曲ができてから演奏するくらいでしたが、俺は作詞、作曲をすべて担当していたので、俺だけ大変でしたね(笑)。

──そもそもどういった経緯でショウさんが夢アドの楽曲制作をすることになったんでしょうか?

ショウ 最初はうちのスタッフと夢アドのスタッフさんの間で話が進んで。俺らの楽曲をすごく気に入ってくださったみたいで、正式にオファーが来て快諾しました。

──夢アドのことは知ってました?

ショウ 実は知りませんでした。OKAMOTO'Sだとハマ・オカモト(B)がアイドルシーンにけっこう詳しかったりしますが、俺は外界と断絶して生きてるというか……。

山田 そうなんですか?

ショウ はい、なのでアイドルにあまり詳しくなくて。でも人に楽曲を提供することや、その曲が世に出ていくことにはずっと興味があったんです。自分でソングライティングを始めてからは特にそういう思いが強くなって。それこそ、女性に自分の作った曲を歌ってもらうことにも憧れがあったり。

──じゃあ今回の話は渡りに船だったんじゃないですか。

ショウ 本当にそうなんです。なので「歌ってくれるなら、ぜひ!」という感じでした。

彼女たちはスターなんですよ

──夢アドとしてはOKAMOTO'Sに楽曲提供してもらうことについて、どう思いました?

荻野可鈴

荻野 なんか恐縮で、私たちでいいのかなって。まだ世の中にそれほど名も知られてないのに、そんな私たちのためにOKAMOTO'Sさんが書いてくださるなんて……。

ショウ そんなふうに思っていたなんて意外です。俺、皆さんのMVをいくつか観たんですけど、ものすごくイケイケで。だから俺も負けじとイケイケで行かないとヤバいって思いながら「舞いジェネ!」を作ったんですよ。

──楽曲のコンセプトは最初からある程度決まっていたんですか?

ショウ 夢アドに対するイメージは俺の中にありつつも、先方のスタッフさんと飲み屋で話しながら徐々にそのイメージの誤差を埋めつつ、楽曲の方向性を固めていって。さっきイケイケって言いましたけど、みんなかわいいし踊れるし、卑屈な感じが一切ないのがいいなって思って。わかりやすく言うと彼女たちはスターなんですよ。そんな部分を際立たせてあげたいなと考えて、とにかく盛り上がる楽曲を作りました。

──最近だと「Bye Bye My Days」や「サマーヌード・アドレセンス」のようなクール系や切ない系の楽曲が多かったので、ひさしぶりにノリノリな楽曲が来て初披露のライブでもファンが盛り上がってましたね。

荻野 初披露のときからユメトモ(夢アドファン)のみんなが一緒に踊ってくれましたし、とてもノリやすい曲だなって。

山田 みんながサビで「舞い! 舞い!」って手振りをやってくれるんです!

ショウ 本当ですか(笑)。俺たちもバンドでライブをやってるときに、お客さんと一緒になって楽しめるような楽曲をやることは大事にしてますよ。

──狙い通りの楽曲になってますね。

ショウ そう言ってもらえるとうれしいです。曲に関しては自信がありましたが、歌詞については同い年の男が歌うわけではないので、きちんと共感できる部分があるか若干心配もありました。マインドとして性別や年齢を超えて自分の歌だと思って歌ってくれたらいいなと思っていましたが、レコーディングのときにメンバーが「歌詞でたくさん共感する部分があった」と話していたとあとから聞いて、すごく安心しました。

ニューシングル「舞いジェネ!」/ 2016年1月20日発売 / Sony Music Associated Records
初回生産限定盤A[CD+DVD]2000円 / AICL-3031~2
初回生産限定盤B [CD]1000円 / AICL-3033
初回生産限定盤C [CD]1000円 / AICL-3034
初回生産限定盤D [CD]1000円 / AICL-3035
初回生産限定盤E [CD]1000円 / AICL-3036
初回生産限定盤F [CD]1000円 / AICL-3037
通常盤 [CD]1000円 / AICL-3038
初回限定盤A CD収録曲
  1. 舞いジェネ!
  2. 小さなストーリー
  3. 舞いジェネ!(Instrumental)
  4. 小さなストーリー(Instrumental)
初回限定盤B~F CD収録曲
  1. 舞いジェネ!
  2. 各ソロ楽曲 ※下記参照
  3. 舞いジェネ!(Instrumental)
  4. 各ソロ楽曲(Instrumental)※下記参照
※各ソロ楽曲
  • B:荻野可鈴「トーキョー・デリシャス・ランデブー」
  • C:山田朱莉「ぴよぴよあかちゃむサンド」
  • D:志田友美「Butterfly Effect」
  • E:小林れい「OVERFLOW」
  • F:京佳「シャークガール'99」
初回限定盤A DVD収録内容
  1. 舞いジェネ!(Music Video)
  2. 舞いジェネ!(Making of Music Video)
  3. 荻野可鈴「トーキョー・デリシャス・ランデブー」
  4. 山田朱莉「ぴよぴよあかちゃむサンド」
  5. 志田友美「Butterfly Effect」
  6. 小林れい「OVERFLOW」
  7. 京佳「シャークガール'99」
「夢アド春の3番勝負 ~Road to Zepp DiverCity~」
  • 第1夜 ユメトモの新橋
    2016年3月15日(火)東京都 下北沢GARDEN
    <出演者>
    夢みるアドレセンス / Negicco
  • 第2夜 ユメトモの汐留
    2016年3月22日(火)東京都 下北沢GARDEN
    <出演者>
    夢みるアドレセンス / バンドじゃないもん!
  • 第3夜 ユメトモの竹芝
    2016年3月29日(火)東京都 下北沢GARDEN
    <出演者>
    夢みるアドレセンス / 東京女子流
  • OPEN 18:30 / START 19:00
    チケット:スタンディング 前売3000円 / 当日3500円(※ドリンク代別)
夢みるアドレセンス 東名阪ワンマンツアー
  • 2016年5月14日(土)大阪府 BIGCAT
    OPEN 14:15 / START 15:00
  • 2016年5月28日(土)愛知県 DIAMOND HALL
    OPEN 15:15 / START 16:00
  • 2016年6月17日(金)東京都 Zepp DiverCity TOKYO
    OPEN 18:00 / START 19:00
  • チケット:名阪公演 3500円 / 東京公演 4000円(※ドリンク代別)
夢みるアドレセンス(ユメミルアドレセンス)
夢みるアドレセンス

荻野可鈴、山田朱莉、志田友美、小林れい、京佳の5人からなる女性アイドルグループ。人気ティーンファッション誌モデルを中心として2012年にグループ結成。ひたむきなステージパフォーマンスが同世代だけでなく、 幅広い層の支持・共感を集めている。2013年、2枚のミニアルバム「泣き虫スナイパ→」、「純情マリオネット」をリリースし、2014年4月には初の全国流通盤シングル「マワルセカイ」を発表。2015年3月にはSony Music Associated Recordsより「Bye Bye My Days」でメジャーデビューを果たし、同年4月に東京・中野サンプラザホールでのライブを成功。同年10月から11月にかけて「#ユメトモの舞ツアー2015秋」と銘打った東名阪ツアーに挑戦し各地で大盛況を収めた。2016年1月にオカモトショウ(OKAMOTO'S)が手がけた「舞いジェネ!」をリリース。同年5月、6月には2度目の東名阪ツアーに挑む。

OKAMOTO'S(オカモトズ)
OKAMOTO'S

オカモトショウ(Vo)、オカモトコウキ(G)、ハマ・オカモト(B)、オカモトレイジ(Dr)の4人からなるロックバンド。バンド名およびメンバー名は、彼らが敬愛する岡本太郎に由来する。抜群の演奏力とアグレッシブなライブパフォーマンスに定評があり、2010年3月にはアメリカのショーケースイベント「SXSW」に出演。続けて行った全米ツアーでも高い評価を受けた。次世代のロックシーンを担うホープとして注目を集める中、2010年5月に1stアルバム「10'S」でメジャーデビュー。2011年7月には「FUJI ROCK FESTIVAL '11」に初出演を果たし、10月には初のアジアツアーを開催した。2014年は8月にRIP SLYME、奥田民生らを迎えてコラボレーションアルバム「VXV」をリリースし、秋にアニバーサリーライブツアーを実施。2015年6月には岸田繁(くるり)のプロデュース曲「Dance With Me」と、「カップヌードル」CMソングの「Dance With You」を収録した両A面シングルをリリースした。同年9月に6thアルバム「OPERA」を、11月にニューシングル「Beautiful Days」を発表。2016年6月より全国47都道府県を巡るツアーを開催する。