カップリング曲の第一印象は「来たー!」
──一方、カップリング曲の「なんて僕は無力なんだろう」はこれまでに培ってきたWHITE SCORPIONらしさを感じられる楽曲だと思います。歌い出しをNICOさんとMOMOさんが担当されていますが、楽曲に対してどのような印象を持ちましたか?
NICO 私はWHITE SCORPIONの楽曲の中でも1、2を争うくらいこの曲が大好きです! ライブでやればきっと重低音がよく響くでしょうし、盛り上がると思います。レコーディングの際は「この曲、難しいよ」とスタッフさんから言われていたんですけど、私としては意外と歌いやすかったです。
ACE 運営さんからの「難しい曲なのでがんばってください」というメッセージに、NICOが「がんばります!キラーン」みたいな絵文字で返事をしていて、NICOはこの曲大好きなんだろうなーって思いました(笑)。
NICO わかりやすい人間なんです(笑)。本当に何度もリピートして聴いています!
MOMO 絶対にライブ映えすると思います。確かに音程の上がり下がりが激しいのでレコーディングは大変だったけれど、歌っていて楽しいんですよね。練習したいと思える曲だなって。
──ACEさんとHANNAさんはどう感じましたか?
ACE 最初に聴いたときは「キター!」って思いました(笑)。私たちはもともとこういうカッコいい路線でやってきましたし、初期から応援してくださっているファンの方には絶対好きになってもらえるはず。MOMOが言った通り、音程の上下や声の使い分けなど、これまでの楽曲の中でレコーディングは一番難しかったです。でもみんなしっかり仕上げてレコーディングに臨んでいたので、WHITE SCORPIONの成長を感じましたね。そして、秋元先生の歌詞が素敵です。この曲では恋心を「期限切れの牛乳」にたとえて表していて、“秋元節”を感じました。深読みすればするほどいい曲です。
HANNA レコーディングは私も大変でした。譜割りもそうですし、今までで一番高いキーがあって、「難しいな。これをどうやって自分のものにしよう?」と考えたりして苦戦しました。振り入れはこれからですけど、きっとバキバキ系になると予想しています。特に間奏の曲調がカッコいいので、どういったダンスになるのか楽しみです! 「Beach opening」と「なんて僕は無力なんだろう」は全然違う曲調なので、ギャップというか、笑顔の私たちとカッコいい私たちの両方を楽しんでいただけたらいいなと思います。
「ライブで盛り上がるってこういうことなんだ!」
──さて、WHITE SCORPIONは3月に代アニLIVEステーションで定期公演「BASE Live」をスタートさせました。第5回公演まですべてチケットが完売という好調な滑り出しですが、まずは第1回公演を終えての感触はいかがでしょうか?
NICO 「やってよかったな」という気持ちです。定期公演に先駆けてまず3月15日にフリーライブをやったんですけど、開催が決まったのが直前だったので急ピッチで準備しなきゃいけなかったし、1日3公演と伝えられたときは不安もありました。でもいざ当日を迎えたら会場が満員で、まずそれがうれしかったですね。そして、スコピスト(WHITE SCORPIONファンの呼称)のみんなの声援を受けて私たちも熱くなりました! あと、そこでSHOWROOM配信をしながらライブをするという企画もやりました。
MOMO 11人それぞれが自撮り棒を持って配信しながら「非常手段」を踊ったんです。
──えっ、そんなことができるんですか!?
MOMO 片手に自撮り棒、片手にマイクなので、全然できないです(笑)。
NICO カオスでした(笑)。でもその映像を配信で観て「こんなの絶対楽しいじゃん! 定期公演行くよ!」と言ってくださる方もいたので、意味があったんだなと思いました。
MOMO 定期公演には気合いを入れて臨みましたが、それ以上にスコピストの熱量がすごかったです。後ろのほうまでお客さんがパンパンに入ったオールスタンディングのライブハウスで。みんな大きな声を出して、ペンライトをいっぱい振ってくれました。「ライブで盛り上がるってこういうことなんだ!」と感じたし、「今までがんばってきてよかったな」とも思いました。熱く応援してくださる方をもっともっと増やしたいですね。
HANNA 定期公演では初めてのことをたくさんやりました。観客エリアを割って「蠍の十戒」という花道を作り、そこでパフォーマンスをしたり、自分たちで考えたフリーダンスを踊ったり。練習期間からずっとワクワクしたし、本番はスコピストの熱い声援を浴びることができて楽しかったです! ただ、定期公演はまだこれから先も続いていきます。次の課題も見えたので、さらに成長しないといけないなと思いました。
ACE 私は定期公演第1回を終えて、これは修行だなと思いました。NATSUやNICOのようにライブハウスでのステージ経験があるメンバーもいますけど、大半は未経験者なので、ライブハウスでのパフォーマンスの見せ方や盛り上げ方の技術がまだ全然足りなくて。そういった克服しなきゃいけない課題がたくさんありますし、レッスン室で練習するよりも実際にライブをすることで得られるもののほうが大きいなと感じました。私は今回、激しい曲を2曲披露したあとに「コヨーテが鳴いている」の歌い出しをアカペラで歌うという試練を与えられて。ものすごく緊張したけど、「これを乗り越えなきゃいけないんだ」と受け止めて臨みました。この定期公演を通して「WHITE SCORPIONのライブってめちゃくちゃすごい!」と思っていただけるように、今後もがんばりたいです。
全力の熱量でこの夏を戦っていきたい
──WHITE SCORPIONはデビュー2年目に突入しました。2025年第1弾シングル「Beach opening」を引っさげて、これから多くのリリースイベントや対バンライブに出演していくと思います。この夏に向けて、抱負や意気込みを聞かせてください。
NICO まず定期公演は、今の規模感で続けさせていただけるなら絶対に全公演即完売させたいですし、WHITE SCORPIONの曲をもっともっと好きになってもらいたいです。「I do love you!」の期間を振り返ると、パフォーマンス面でもSNSでももっと伸ばせるところがあったなと思っています。なので「Beach opening」ではそこを改善して、全力の熱量でこの夏を戦っていきたいですね。そして今年も「TOKYO IDOL FESTIVAL」に出演して、どのアイドルさんよりもインパクトを残したい! 「今年のTIFで一番インパクトがあったのはWHITE SCORPIONだ」と言っていただけるライブをしたいです。
ACE きっとメンバーみんなも同じ気持ちなんじゃないかなと思うんですけど、私は去年を振り返ると「あのときこうしておけばよかった」といった後悔が残っていて。だからこそ、今年はその悔しさをバネにして、より意欲的に、より貪欲に活動と向き合っていきたいと思っています。1人でも多くの方にWHITE SCORPIONを知っていただけるように、SNSの更新などできることは全部やってグループのことを広めていきたいです。そして、WHITE SCORPIONと出会ってくださった方をぎゅっとつかんで離さないくらいの魅力をお届けしたいです!
MOMO 1年目は自分たちが目指すライブの動員数に届かないという事実がありました。でもみんなSHOWROOM配信などをがんばっていて、少しずつ増えてはいるので、「Beach opening」を起爆剤にして「リリースイベントを開催したら毎回1000人集客できるのが当たり前!」みたいなグループになっていきたいです。
HANNA 「Beach opening」というサマーソングで、みんなでタオルをぶんぶん回して熱い夏にしたいです! SNSやSHOWROOMも、メンバーで集まって話し合いをしながら進めているので、結果を出したいですね。たくさんの方の心を釣り上げられる年にしたいです。でっかい本マグロを釣り上げるつもりでかんばります!
公演情報
WHITE SCORPION 定期公演#3
2025年5月24日(土)東京都 代アニLIVEステーション
WHITE SCORPION 定期公演#4
2025年6月28日(土)東京都 代アニLIVEステーション
WHITE SCORPION 定期公演#5
2025年7月19日(土)東京都 代アニLIVEステーション
WHITE SCORPION 定期公演#6
2025年8月23日(土)東京都 代アニLIVEステーション
プロフィール
WHITE SCORPION(ホワイトスコーピオン)
秋元康が総合プロデュースを務めるアイドルプロジェクト「IDOL3.0 PROJECT」から誕生したグループ。2023年4月より約半年間にわたってオーディションが行われ、投票企画の結果、11人がデビューメンバーに選ばれた。プロジェクトを手がけるのは、エンタテインメントコンテンツの企画、制作および開発を担うオーバース。メンバーはコンサートや握手会などのリアルな場と、メタバース空間やそのほかオンライン上などのバーチャルな場の両軸で活動を展開している。オーバースが発行する暗号資産「Nippon Idol Token(NIDT)」による資金調達でプロジェクトが進行し、NIDTの保有者にはさまざまな特典が付与される。2023年12月にキングレコードよりデビュー曲「眼差しSniper」を配信リリース。これを皮切りに2024年4月まで毎月配信シングルを発表した。9月には初のパッケージ作品となるミニアルバム「Caution」をリリースし、同月に東京・時事通信ホールで初のワンマンライブ「WHITE SCORPION 1st ONEMAN LIVE ~初撃。~」、12月に東京・竹芝ニューピアホールでデビュー1周年記念ワンマンライブ「WHITE SCORPION 1st Anniversary LIVE~追撃。~」を開催。2025年3月に定期公演「BASE Live」をスタートさせ、4月に7作目のシングル「Beach opening」を配信リリースした。
WHITE SCORPION(ホワイトスコーピオン)オフィシャルサイト
WHITE SCORPION (@whsp_official) | X