滾ったバンドが好き
──京都のインディーズバンドっていいバンドが多いですよね。バレーボウイズもそうですけど、HomecomingsやSeuss、浪漫革命、台風クラブ……めちゃくちゃいいバンドばっかりだなと思います。
ネギ 今挙げてもらったバンドもそうだし、FULL TEENZやねじ梅タッシと思い出ナンセンスと星の王子さまたちも。もう解散しちゃったけどロック大臣ズも大好きでした。特に星の王子さまたちっていうバンドは歌詞がめっちゃクサくて最高なんです。
流星 なんか京都って変なバンドが多いよな。
ネギ うん。でも僕が好きなバンドはみんなこだわりが強すぎて京都から外にあんまり出ないのかもしれへん。野良猫ガッツっていう女の子のスリーピースバンドがいるんですけど、彼女たちはLIVE HOUSE GATTACAってところでライブをすることにこだわってるように見えるんですよ。理由はよくわからへんけど。
流星 うちの場合はネギちゃんの営業がすごいからほかのライブハウスにも出れてるのかもしれへんで(笑)。
ネギ あはは(笑)。そうなのかな。だってみんなに聴いてほしいやん。Twitter作ったときも、ちょっとおもろいことつぶやいている人見つけたらすぐにDMで「聴いてください」って送りつけて。そのせいでTwitter凍結されてしまったこともあったな(笑)。
──率直に聞きますが、売れたいと思っていますか?
ネギ 売れたいですね。もっといろんなところでライブをやりたいし、いろんな人たちに聴いてもらいたい。みんなと歌える機会が増えるのであれば、どんな形でもいいと思っています。
──お話を聞いていると、ものすごく気持ちが滾ってる感じなんですね。
ネギ そうですね。滾ったバンドが好きだし、自分らもそうでいたいと思っています。燃えているバンドが好きです。
親父とおかんが自慢できるようなバンドに
──今後はどうなっていきたいですか?
ネギ 有名になりたいですね。バレーボウイズの歌が親父に伝わればいいなって。「フジロックに出た」って言っても親父はそれがどれほどすごいことなのかわからないから。
──例えば紅白歌合戦とか。
ネギ そうですね。うちの親父とかおかんが職場で「うちの息子がこういうのに出たんやで!」って言って、みんなに「すごいやん!」って言わせるようなところまではいきたいですね。
流星 親孝行やな。でも俺もそう思う。俺の親父は友達5人くらい連れてよくライブに来てくれます。それがすごくうれしいです。もっとたくさんの友達に自慢できるように、がんばりたい。
ネギ バンドとしてはそういうところが目標で、個人としては曲のストックがたくさんあるからそれを誰かに渡したい気持ちがあります。
──それこそ合唱曲として提供したり。
ネギ うわー、それできたらうれしい。叶ったら泣く。いつか提供したいですね。
- バレーボウイズ「バレーボウイズ」
- 2017年11月8日発売 / Octave
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[CD]
2160円 / OTCD-6244
- 収録曲
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- アイドル
- きんいろかがやく
- 卒業(album ver.)
- シアワセ
- 真夜中のレコォド
- ビーチバレイ
- 7月の嘘
- マツリ(アコースティック)
ライブ情報
- バレーボウイズクラブ×HOLIDAY! RECORDS Presents「ブルーハワイ」
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- 2017年12月24日(日)
京都府 京都VOXhall / 十八番 / 和音堂
OPEN 12:30 / START 13:00
出演者
バレーボウイズ / THE FULL TEENZ / SUPER SHANGHAI BAND / てら / ARSKN / AFRICA / Acidclank / Crispy Camera Club / unizzz... / Lucle,Too / 浪漫革命 / and more
出店:HOLIDAY! RECORDS / カレーボウイズクラブ
- 2017年12月24日(日)
- バレーボウイズ
- 前田流星(Vo)とネギ(Vo, G)を中心に結成された男女混声7人組バンド。メンバー全員が京都府京都市左京区民で、京都精華大学の在学生や卒業生。昭和歌謡テイストなメロディといなたい歌詞、哀愁を帯びたギターサウンド、複数人で歌う“合唱”のスタイルが特徴で、京都精華大学の学園祭「木野祭」出演のために2015年に結成され、2016年に現体制となる。2017年にavex、DUM-DUM LLP、HOT STUFF、lute、ULTRA-VYBEがタッグを組んで行ったライブオーディション「TOKYO BIG UP!」でグランプリを獲得。同年夏には「FUJI ROCK FESTIVAL 2017」にROOKIE A GO-GO枠で初出演を果たした。2017年11月に1stアルバム「バレーボウイズ」をリリース。これを記念して12月24日に京都・三条の京都VOXhall、十八番、和音堂にて、サーキットイベント「ブルーハワイ」をHOLIDAY! RECORDSとタッグを組んで開催する。
「TOKYO BIG UP!」審査員より
松田“CHABE”岳二
オーディションでの印象
楽曲、歌詞、アンサンブル、キャラクター、全てにおいて圧倒的な世界観があるにも関わらず、更に気負ってブチまけていたような印象でした。けど、それすらも最高すぎて微笑ましかったです。
勝因
審査員という立場は初体験でしたし、人を審査なんてできるような人間ではないので正直とっても困っていたのですが、バレーボウイズはなんと……お客さんの票が群を抜いていたので、決めるしかなかったのです(笑)。
中尾憲太郎(Crypt City)
オーディションでの印象
これまた破天荒なチーム(バンドと呼ぶよりはチームの方が適切に思えて)が出てきたなと。
チーム自体がコントロールできているんだかいないんだかわからないからどこまで続くのかわからないけど先があるなら観てみたいなと思いました。
勝因
大人の言うこと聞かなそうなとこ。
MC.sirafu
オーディションでの印象
歌ものなのに、サイケデリックなディレイが一人爆音で鳴ってたりしてて、なんかえらくそこに感動しました。
基本的に全員歌うバンドは好きなので、いいな~と思って観てたのですが、途中で自分は多重ボーカルの音圧が好きなんだな、と気づきました。
幻覚作用でマーシャル3段積みの景色が見えました。
勝因
リハーサルのありなしに関わらず、このメンツで「せーの」で音を出せば何かが始まるんだぜ、という「バンド」の説得力を久々に感じました。
それをこの先も永遠にキープしてほしいという希望を込めました。