音楽ナタリー Power Push - V6

6人とファンで紡いだ“此処”にしかない宝物~20周年ライブDVD/BD徹底解説~

DISC2

「この6人でよかった」
丸20年迎えた感慨

コンサート本編は、冒頭にサビのみ歌った最新曲「Wait for You」と、メンバー全員で作詞し井ノ原が作曲した20周年記念ソング「~此処から~」で締めくくられる。この「~此処から~」の歌唱前に、1人ひとりが訥々と語った締めの挨拶。ツアーファイナルをデビュー地の代々木で、たくさんのファンやスタッフに祝福されながら、という最高の形で丸20年の記念日を迎えられた感慨を、彼らは自身の言葉で届けた。

本編ラストMC(抜粋)

長野博

今日11月1日でV6、丸20年を迎えることができました。本当にどうもありがとうございます。今日、会場に入って音が鳴る前からもう雰囲気が違くて、温かくて優しい空気に包まれながら、オープニング迎えられた気がします。でも、皆さんのパワーってすごいですね。そのパワーに支えられて、僕ら20年やってこれたと思います。ホント、V6のファンは誇れます。自慢できます。最高です。皆さんのことが、大好きです。

森田剛

20年間、V6というグループを信じてついてきてくれてありがとうございました。えっと、うれしいです。この6人で20年間やってこれて、また代々木で同じ景色が見れて。ファンのみんなもこんなに集まってくれて本当にうれしく思ってます。これからもがんばっていきますんで、どうかV6のことをよろしくお願いします。

三宅健

本当にこの6人でよかったと思いますし、この6人と出会えて、同じ時代にファンの皆さんとこうして出会えていることが奇跡だと思ってます。本当に本当にありがとうございます。たくさんグループがある中で、僕たちをみんなが選んでくれたことは本当にうれしいなと思ってます。これからもV6をよろしくお願いします。

岡田准一

本当にうれしいです。なんていうのかなあ。なんて言ったらいいかわからないくらい、本当にうれしくて。この仲間と14歳のときに出会って、今この場所に連れてきてくれたんだなということを思ってます。グループを、ちゃんと自分が見れてない時期があって。20年目にしてこうやって20年を祝ってもらえるように、みんなで打ち合わせをして考えて、グループのことを見て、メンバーのことをしっかり見ていくと、本当に素敵で、このお兄さんたちに支えられてここに立ってるんだなということを今すごく実感してます。先輩や後輩の皆さんがこうして集まってくれるようなグループでいれたことがすごく誇りですし、20年経ってこの場所に立ってみんなで踊れているとは昔は思えていなかったので、それが実現できたことが本当にうれしいです。それは皆さんのおかげだと思ってます。そしてメンバーのおかげです。

坂本昌行

1995年11月1日に、まさにこの代々木で僕たちは誕生して。そして今日、2015年11月1日に同じ景色が見れるとは思っていませんでした。これは本当に、奇跡に匹敵するくらいの出来事だと思っています。この奇跡を起こしてくれたのは、スタッフの皆さん、僕たちの最高の曲、そして、キレイでカワイイみんなのおかげです(はにかむ)。でも、20年が奇跡と言うなら、30周年はなんと呼ぶんでしょうか。40周年はなんと呼べばいいんでしょうか。まだまだ僕たちは走り続けていきますので、ずっと僕たちを応援して支え続けてください。これからもお願いします。

井ノ原快彦

楽しかったですか? ありがとう。あのね、毎回思うんですけどね、ちゃんと皆さんの顔が見えます。うちわとかさ、「バーンって撃って」とか「ピースして」とかさ、忙しいんだよ、みんなにやるの。でも一生懸命、カッターで切ってさ、のりで貼ってさ、「あっ取れちゃった」とか「間違っちゃった」とかやりながら作ってくれるんだなって全部想像すると、ホントうれしいです。僕がそれを見てピースしたりするとさ、もう弾けんばかりの笑顔でパアーッて笑うんだよね。その顔を見てるだけで、一生生きていけるなって思います。

20周年のために作った曲があります。合宿してそれぞれ書いたんだよね、詞を。それを集めて僕がまとめたんだけど、1人ひとりの考えてることがホントによくわかって。僕は1人で曲を書かなきゃなと思ってたんですけど、全然できなくて。でも、その詞が来た瞬間にバーッて曲ができちゃったって感じで。みんなで作ったって感じの曲になってると思います。僕らの今の思いを込めた曲だと思ってますんで、最後に聴いてください。「~此処から~」。

DISC2

嵐バック、懐かしのアクロバット、メッセージリボン……驚きと感謝に満ちたアンコール

バックダンサーにジャニーズJr.よろしく嵐を従えて合計11人で「TAKE ME HIGHER」を披露するという、ファン歓喜の光景から始まったアンコール。この演出は、2015年7月にV6がフジテレビ系「VS嵐」にゲスト出演した際、「嵐が勝負に負けたらV6の20周年のコンサートでバックダンサーをやる」という口約束を交わし、それを有言実行したというもの。DVD / BDには、Jr.時代を思い出してダンスに徹する嵐、そんな彼らを見て笑顔でパフォーマンスするV6、そしてこの日に至るまでの秘話満載の2組のMCまで、共演の一部始終が収められている。

次曲「MADE IN JAPAN」では、坂本が頭の上に森田を乗せて旋回するというアクロバティックな技がひさびさに復活。グループの強みの1つであるアクロバットを見せたあと、6人は会場内の花道に散らばり、ファンとの残りわずかな時間を惜しむように手を振って回る。そしてトリプルアンコールでステージに上がったとき、ファイナルのみのサプライズ演出がV6を待ち受けていた。

6人に降り注いだ20万のメッセージシャワー

メインスクリーンに「V6へ」という文字に続いて、スタッフ一同からのメッセージが流れ出した。「このツアーを通して、V6を愛する全ての人達の声を直接届けたい」と考えたスタッフ陣は、初日の札幌から代々木までの全会場でリボン型の紙にファンがV6へのメッセージを書くブースを設け、メッセージリボンを収集。メンバーに内緒の企画とあってファンにはSNSなどへの投稿を控えるよう箝口令が敷かれていた。

「みんなの想いを届けます。さあ……V6、準備はいいですか?」。客席に背を向けてスクリーンを見つめていた6人の上に、おびただしい数のリボンが降り注ぎ始めた。全国のV6ファンが協力し、集まったリボンメッセージの数は約20万。メッセージシャワーを浴びて、驚きの後、胸いっぱいといった反応を見せる6人の姿に、20年間で築いたファンとの絆を感じることができる。V6の歴史に今後深く刻まれるであろう名シーンを映像で堪能しよう。

「メンバーサプライズ~ファンからの贈り物~」のワンシーン。

V6(ブイシックス)

坂本昌行、長野博、井ノ原快彦、森田剛、三宅健、岡田准一の6人からなる、ジャニーズ事務所所属の男性アイドルグループ。1995年11月にシングル「MUSIC FOR THE PEOPLE」でCDデビューを果たす。グループとして以外にも、年長組の20th Century(坂本、長野、井ノ原。通称トニセン)と年少組のComing Century(森田、三宅、岡田。通称カミセン)がそれぞれ単独でライブやリリースを行うほか、各メンバーはドラマや映画、舞台、バラエティ番組、テレビCMなどでも活躍。また、2001~02年には台湾や香港、2009年には韓国と台北で海外公演も行っている。2014年12月には「NHK紅白歌合戦」に初出場。2015年はデビュー20周年に関連して、ベストアルバム「SUPER Very best」リリースや全国ツアー、レギュラー番組「学校へ行こう!」の一夜限りの復活、「24時間テレビ」のパーソナリティなどさまざまな活動を展開した。