神田沙也加、アニメを熱弁

──そういえば、「Animelo Summer Live」への出演も決まったんですよね。

神田　やりました!! 「FLYING FAFNIR」をちゃんとアニソンとして認めていただけた結果と思うので、ホントにうれしいですね。

──「アニサマ」ではいわゆる“アニソン系アーティスト”という枠組ではないところからの参加だと、観客も多少厳しい目で見るところがあると思うんですよ。でも神田さんの素性が理解されればすぐに仲間だとわかってもらえるんじゃないかと。

神田　そこは信頼してくださいと言いたいです（笑）。

──ちなみに最近ハマったアニメは何かありますか？

神田　1月のクールだと「銃皇無尽のファフニール」はもちろんですけど、「幸腹グラフィティ」が大好きで、同じ話を何度も繰り返して観ました。どんなテンションでも観られるし、お腹がすくし（笑）、プラスのエネルギーをもらいましたね。

──では歴代のフェイバリットを挙げるとしたら？

神田　……面白いですねえ。まず「ダンガンロンパ」は入ります。あとは「ギルティクラウン」とか、ゲームも大好きだった「AMNESIA」とか。やなぎなぎさんの歌も大好きで。あと「あの夏で待ってる」とか……昔のものだと「魔法騎士レイアース」は外せない。「うた☆プリ」も通ってるけど推しがいるほどではなくて、やっぱり乙女系のほうが好きなんですよね。あとは……ちょっと待ってくださいね。今頭の中でアニメイト新宿店の構造をたどっているので。あ！「まどマギ」（「魔法少女まどかマギカ」）も好き！ 「PSYCHO-PASS サイコパス」も大好き。……よかったら別の話をしてもらっててもいいですよ。

Billy　いいよ、興味深いよ（笑）。

──普段アニメの話をする仲間っているんですか？

神田　いないんですよねー。でも最近この人（Billy）が少しずつ観るようになってきたので。あ、「妖狐×僕SS」！

ここ数年は伏線回収劇かもしれない

──あと最近では坂本真綾さんのトリビュートアルバム「REQUEST」への参加もありましたが、これも坂本さんのファンだった神田さんにとってうれしい出来事ですよね。

神田　真綾ちゃんとは舞台で最初にご一緒して。歌手としても女優としても大好きで、いつか音楽でもご一緒したいと思っていたんですけど、今回トリビュートという形で実現したのはホントにうれしいです。

──神田さんはTRUSTRICKで過去の伏線をどんどん回収していますよね。神田沙也加という人が自分を解放することで次々伏線を回収しているのが、TRUSTRICKの物語として1つの軸になっているようにも感じます。

神田　いや、ホントに私のここ数年は伏線回収劇かもしれない。こちらからモーションをかけるわけじゃなく回収できているのが面白いんですよね。引き寄せの法則というか、好きという気持ちが時間差で届くのかなって。

Billy　すごいことが目の前で起こってるなあと感じますね。

──それをBillyさんが横でしっかり支えているという。ドンと構えて支えるんじゃなく、フワッとたたずむようなBillyさんの支え方がまたいいバランスだなと思うんですよね。

神田　うんうん。受動力というか。せっかちとマイペースでいいバランスが取れている感じがしますね。あ、「新世紀エヴァンゲリオン」。

Billy　えっ、エヴァンゲリオン？

神田　いや、好きなアニメ。あと「サクラ大戦」でしょ。

Billy　あ、まだ続いてるんだ（笑）。

神田　今期は「俺物語!!」は絶対。ほかに気になってるのは「うた☆プリ」3期とか「レーカン！」とか……あとはヲタの皆さんの動向を探りつつチェックします（笑）。

「TRICK」に向けて

──夏は「アニサマ」出演の前に、東京で2本のワンマンライブが決定しました。オールスタンディングと座席ありという2パターンで見せるライブになるそうですが。

Billy　内容は完全に分けてやろうと思ってますね。

神田　着席型のライブは以前から一度やってみたい形ではあったので、このタイミングでやってみることにしました。TRUSTRICKにはロックや四つ打ちで盛り上がる曲もあれば、座ってじっくり楽しみたい曲もあると思うので。

──TRUSTRICKというものがお2人の中で明確になっていく一方で、まだこんなことができそうだという伸びしろも同時に見えてきたんじゃないかと思うんですよ。2ndアルバム「TRUST」と対になる「TRICK」を作ると予告している中で、今後どういう“TRICK”を見せていくのか。

Billy　おっしゃる通りですね。最初は可能性を探っていたからこそいろんな方向に手を伸ばせたけど、ここからどう絞っていくのか、どこまで広げていいのかは難しいところです。

神田　でも「これ以上はムリだ」って思うよりはいいんじゃない？ 難しさのピークは「TRUST」だったと思う。何をもって“TRUST”とするかに苦労したけど、“TRICK”はもう少しふるいにかけやすいんじゃないかな。

Billy　うん。「TRICK」はとにかく曲をいっぱい書き溜めないとできないと思いので、じっくり作っていきたいと思います。