TIGORA×EBiDAN|EBiDANダンスサイファーが着る TIGORAの“365日いつでもどこでも踊れる服”

本当にダンスの輪ってあるんだな

──今回お集まりいただいた皆さんは、8月に行われた「EBiDAN THE LIVE UNIVERSE 2023」の中で披露されたダンスサイファーに出演した、EBiDANのダンスの精鋭です。このダンスサイファー企画はライブの演出も担当したユーキさんの発案によるものなんですよね。

ユーキ そうですね。EBiDANのイメージを変えたかったというか、EBiDANはただカッコいい子たちの集まりなわけじゃない。ちゃんとスキルを持った人たちの集まりなんだぞということを世間の皆さんに知ってほしくて、企画したんです。ダンスサイファーでは、ダンスが大好きで、自分を表現することに長けている精鋭たちに集まってもらって、その実力を解放してもらいました。

ユーキ(超特急)

太智 サイファーのメンバーとして声がかかったとき、「演出家ユーキくん、すごい企画を持ってきたな」と思いましたよ。EBiDANのみんながフリーでバトルしてる姿を観れるのか!と思って、めちゃくちゃ楽しみになりました。

EIKU 僕も選ばれて純粋にうれしかったですね。ワンエン(ONE N' ONLY)ではメインボーカルを担当しているけど、踊ることも大好きなので。

アロハ 代々木の大きなステージで、しかもサイファー方式で踊れるなんて「マジか!」って感じで。僕は1人で表現するダンスがもともと得意なんですけど、うまいメンバーに囲まれて踊れるのがすごくうれしかったです。

凌大 僕は皆さんとは違って、正直怖かったです。先輩方が素敵なダンスをされるのをたくさん見てきたから、「そこに自分も入るんだ……」と思って、毎日毎日不安でした(笑)。

一同 あはははは。

──実際グループの垣根を超えて1つのダンスステージを作り上げる、その過程はいかがでしたか?

太智 すごかったよね? 普段はほかのグループで活動してるお互いの本気のダンスなんて、なかなか見る機会がないですし。

EIKU ホントにすごかったです。みんなリハーサルからカマしまくるから、プレッシャーがすごくて(笑)。個人的にソロで踊る機会は今までまったくなかったし、しかも即興だから「どうしよう」とは思ったんですけど、サイファーの動画はよく観ていたし、何よりも楽しくてテンションが上がりましたね。

凌大 僕はすごくシャイで、これまで先輩方との関わりも一切ないと言えるくらいだったんです。だけど、みんなで一緒に作り上げていく過程の中で“ダンスのつながり”って本当にあるんだなと感じました。話さずともダンスで仲よくなっていく感覚みたいなものをサイファーを通じて感じることができて……「本当にダンスの輪ってあるんだな」と。本番は特にそう思いました。

ズルい太智とEIKUのサイファー適正

ユーキ 実際にサイファーをしてみると、参加したみんな、見事に個性がバラバラで。誰1人としてダンススタイルにカブりがないのが本当にすごいなと思いましたね。でも、太智のあのキャラはズルいよな。普段はちょっとヘラヘラしている雰囲気を出しておいて、決めるときは決めるみたいな(笑)。

凌大 ホントにびっくりしました。リハではみんなを盛り上げてくれようと、ふざけて単純なステップを踏むくらいだったのに、本番になった瞬間バチバチで。「やられた!」って一番思ったのが太智くんでした。メンバー側だからこそわかるんですよ、「あんなにふざけてたのに!?」って(笑)。そういうところを含めて、ずっとエンタテイナーだなって。

ユーキ ダンスは“ザ・ロッカー”という雰囲気で、シルエットで見せる動きをバチっとキメててね。

太智 ステージは全3公演ありましたけど、3回とも自分の中でテーマを決めて踊っていましたね。初回は「ガッツリ踊ったろ!」と思いながらやったし、最後は楽しく終われたらいいなと思って、少しふざけたり(笑)。

ユーキ で、EIKUはマジで器用だね。

凌大 EIKUさん、今回がサイファー初体験だと言ってたから、リハのときに「一緒ですね」なんて話していたんです。なのに実際めちゃくちゃうまくて「いや、絶対やってたやん!」って。仲間だと思ってたのに……。

太智 ずるいなー!(笑)

EIKU いや、本当に心配だったんですよ(笑)。3ステージある中で、みんな前回とは違うことをしてくるから「ヤバい、自分も変えないと!」と思いながら……。やっぱりバリエーションを変えないと面白くないよな、とも思いましたし。

EIKU(ONE N' ONLY)

凌大 本番前は誰よりも「楽しみ」と言ってたから、サイファーに適している方だと思います。EIKUさんのパフォーマンスを見て負けたくないなと思いましたし、自分と同じ“歌って踊る”タイプのパフォーマーとしても、やっぱりすごいなと思わせてくれました。

サイファーがターニングポイントに

アロハ 僕が一番びっくりしたのはりょうちんです。りょうちんとは、研究生時代に何度かダンスレッスンで一緒になったことがあるんですよ。

ユーキ そうなんだ!

アロハ そのときもダンスはうまかったけど、グループの振付に合わせることに特化したダンスを踊っている印象だったから、サイファーのメンバーになったことが「意外だな」という気持ちもあって。でも実際、リハからめちゃくちゃカマしてたので「見てない間に何があった!?」と思いました。

ユーキ 相当変わったんだ。でも本当に、凌大はマジですごいと思う。僕が今の凌大と同じくらいのダンス歴だった頃は全然踊れなかったし「ソロなんて無理!」みたいな抵抗意識があったけど、凌大は普通に踊れているからね。尋常じゃない成長スピードだし、いったいこれからどうなっていくんだろうと思ってしまいますよ。

太智 凌大は洸希(SUPER★DRAGON田中洸希)のヒューマンビートボックスに合わせて踊ったんですけど、洸希がちょっと音を取りづらいビートにアレンジしてた日があったんですよ。でも、凌大はそれもちゃんと対応してたからね。すごいなと思った。

凌大 ありがとうございます。フリースタイルを踊るのと振付を踊るのって、本当に別物なんですよ。“フリースタイルの頭”が今までの自分には全然なかったから、今回は体験入学のような気持ちでみんなのことを研究しようと思いましたし、自分の番になったらとにかく変にならないように、と思っていました(笑)。今回参加させてもらったことが自信につながったし……僕の中でターニングポイントになったというか。

──具体的に言うと?

凌大 メンバーに選んでもらったこともそうですし、ユーキさんともたくさん話をさせてもらって、ダンスに対しての向き合い方がかなり変わったんです。こうやって皆さんが僕のパフォーマンスを褒めてくださることに対してもっと責任を持たなきゃなと思うし、僕はげんじぶ(原因は自分にある。)のダンスリーダーでもあるので、より一層ダンスというものにちゃんと向き合って、「踊れるんだぞ」というところを見せていかなきゃなって。そう思わせてもらったんです。

──凌大さんは最近グループのTikTokアカウントにダンス動画を頻繁にアップされていますが、それもサイファーの影響で?

凌大 そうですね。TikTokに上げているダンス動画もだし、これを機にフリースタイルを独学で学んでいこうかなと思っています。

アロハからあふれるダンス愛、ユーキのマネできないすごさ

ユーキ アロハはもう、ね。体中からダンス愛があふれてるから。ストリート感のあるパフォーマンスがヤバかったよね。

太智 けっこう技を決めてたイメージ。「ウワーッ!」って客席が沸く瞬間が一番多かったんじゃない?

EIKU お客さんを煽ったり、みんなを巻き込んでいる感じがすごくありましたよね。先陣を切って盛り上げてくれた。

凌大 さっきアロハくんも言っていたけど、一緒にダンスレッスンを受けていた時期があって。そのときに僕は、アロハくんのダンスへのパッションを目の当たりにして衝撃を受けたんです。1人だけダンスへ向かう姿勢が全然違って、ブレイクダンスの技とかをめっちゃ決めたりしていました。とにかくダンスが大好き、ずっと踊っていたいっていう気持ちが目に見えて伝わって、憧れの存在ですね。ステージの上でも、ずっと笑顔じゃないですか。本当に楽しいんだろうなって思うし、その姿がめちゃくちゃカッコいいなって思います。しかもアクロバットまでできて、僕にないものばかり持っているからずるいなって感じることばかりです。

アロハ サイファーに出ることになって、まず僕は「幅広く見せたいな」と考えたんです。超特急からはユーキくんとマサ(マサヒロ)、僕の3人が出させてもらったんですけど、超特急のダンスの幅広さを見せたくて。

ユーキ うんうん。

アロハ ユーキくんはアクロバットをバリバリ混ぜてくるし、マサはゴリゴリのヒップホップで来るだろうから、じゃあ僕はブレイクダンスで……みたいな。それぞれの持ち味を使って「超特急はいろんなことができるんだよ」ということが伝わったらいいなと思いながら踊っていましたね。

太智 で、ユーキくんですよ。ユーキくんは大トリとして踊ったけど、もううまい下手というレベルを超えて、みんなのパフォーマンスを総括して締めくくる力がすごかった。

塩崎太智(M!LK)

EIKU ダンスの見せ方が多彩だし、花道を使ったアクロバットでめちゃくちゃ会場を沸かしていて。ユーキくん自身のステージ経験やパワーを存分に発揮してるな!と思いました。

アロハ 特に3公演目のユーキくんのバイブスがヤバすぎて、僕、ワンエンのHAYATOくんとその場でハグしましたもん(笑)。

ユーキ バイブスだけで生きてるから! 当の本人は無我夢中でした(笑)。

凌大 ユーキさんの何がすごいかって、普通のダンサーにはできない表現をされるんです。踊っているときの表情はアーティストならではのもので「表現者の鑑だな」といつも思うし、自分の表現の持っていき方、沸かせ方がすべて計算されているんだけど、常にその計算以上のものが表に出ている。曲に踊らされているというより、曲を踊らせている……自分の間合いで曲が鳴っている、みたいな感覚を、いつもユーキさんのパフォーマンスから感じるんです。

──同じアーティスト目線で見るユーキさんのパフォーマンス分析、興味深いですね。

アロハ ユーキくんのダンスって誰にもマネできなくて、それが本当にすごいことなんです。例えば僕は運動神経頼りなところがあって、基礎のダンスもブレイクダンスも、やってみたらなんとなくできちゃった……みたいな部分があったんです。もちろん「なんとなく」じゃダメだと感じて、そこはしっかりやってきたんですけど、ユーキくんのダンスは「なんとなく」じゃ絶対に獲得できない。ちゃんと体の中にベースが組み込まれていないとできない踊り方だったり体の使い方をしたうえで、マネできない表現をするのが本当にすごいなと思います。

ユーキ いや、僕からしたらみんなマネできないから! マジでみんなのスタイルがカッコよくて、もう終始「すごいな」と思っていました。全員に対してリスペクトでしたね。