同居してユニット活動に本腰を入れた

──ユニット名はどうやって付けたんですか？

佐々木　初めてライブに出るとなったときに必要に迫られて（笑）。実は、ほぼ思い付きなんです。ちょうどスーパーボールでよく遊んでた時期でもあり、そのすさまじい跳躍力のように自分たちも駆け上がっていきたいなと。あとカラフルでポップなイメージも合うかなと思って。

吉田　あとは覚えやすさですね。僕はその名前を提案されたときスッと頭に入るなと思ったし、「スパボ」って親しみを込めて略してもらえるんじゃないかと。すぐ「いいね」って賛成しました。

──初期のライブにはどんな思い出がありますか？

吉田　全然ダメでしたね。ミスばかりで全然うまくいかなかったんですけど、それでも「またライブに出たい」という気持ちは自然と湧いてきて。最初の頃はその繰り返しでした。

佐々木　で、2014年夏に初のワンマンをやるんですけど、それは「やっちゃおう！」みたいな、半ば勢いで。でもそれでお尻に火がついたというか、自分たちだけのお客さんが集まってくれるんだからよりいいライブを見せなきゃって、意識も高まった気がする。

吉田　そうやって迎えた1stワンマンは、僕、こんなにも自分たちの曲で笑顔になってくれる人がいるんだっていうのが本当にうれしくて。それを境に「これはもうどこまでもがんばろう！」って決意を新たにしました。その1カ月後くらいだっけ？ 一緒に住み始めたのは。

佐々木　そうだね。活動に本腰を入れるために。

吉田　同居したほうが路上ライブをするときもパッと出やすいし、いつでも一緒に曲が作れる。いろいろ都合がいいことが多かったので。

佐々木　実は1stワンマンの後、その倍のキャパの2ndワンマンを半年後に決めちゃったんです（笑）。それに向けて、やれることは全部やろうって感じでしたね。

一緒に暮らしててケンカは一度もない

──現在、同居生活は順調ですか？ 余計なお世話かもしれませんが、ケンカとかないですか？

佐々木　もうすぐ住み始めて2年になるんですけど、ケンカは一度もないですね。高校からの同級生とかだったらぶつかることもあると思うんですけど、多分、どこか仕事仲間っていう感覚もあるからかな。役割分担がちゃんとできてるんです。まず家事は僕が7割くらいやってて……。

吉田　その間、僕がライブのセットリストや曲のアレンジを考えてるっていう。

佐々木　音楽のことは一緒にやることも多いんですけど、最終的な決定は理幹に委ねてるので、理幹がいろいろ悩んでるときに、じゃあオレは何しよう？ トイレットペーパーでも買いに行くか……みたいな（笑）。それでうまくいってるんですよね。

──素晴らしい！

吉田　あと仕事とか関係ない日に普通に飲みに行ったりもするよね。

佐々木　2人とも寂しがりやなんだろうね。

吉田　直してほしいところも本当に何もない。僕は陽吾さんに感謝することだらけ。

佐々木　オレは1個だけあるけどね。

吉田　えっ!?（笑）

佐々木　別にいいっちゃいいんだけど、トイレとお風呂の電灯のスイッチが縦に並んでて、理幹はまだどっちがどっちなのか覚えてないみたいで、いつも両方とも押す。

吉田　あー！ どっちも点けとけばとりあえず点くだろうって（笑）。

佐々木　わはははは（笑）。でも本当に、しいて言うならそれっていうくらい、お互い、かなり気を遣わずに暮らせてるよね。