転校少女*|結成から5年、即戦力迎えメジャーで勝負するとき

オーディションのために20曲覚えた

──お披露目の場が横浜アリーナというとても大きなステージだったわけですが、手応えはいかがでしたか?

岡田 メンバーが4人から7人に一気に増えたので、すごくステージ映えするようになったと思います。VJの演出もありましたし、「一体感があってよかった」と言ってくださるファンの方もいて、かなり手応えを感じました。

塩川 達成感がすごかったです。それまでの1週間は生活を共にしていて、ずっとメンバーと一緒にいたので。もちろん緊張はしていたんですけど、「ここからがんばっていこうね」という思いやメンバー同士の絆が生まれました。

「@JAM EXPO 2019」で新体制をお披露目する転校少女*。(撮影:近藤隼人)

──「@JAM EXPO」までの10日間のレッスンは大変だったんじゃないですか?

岡田 体力的な面より、振りやフォーメーションを覚えなきゃいけなくて、頭を使うことのほうが大変でした。

小西 新メンバーは「@JAM EXPO」までに5曲を覚えたんですよ。大人の方たちは私たちに振りを覚えるのが早いというイメージがあったらしく(笑)。「大変だね」と話しながらもなんとかできたので、お披露目のステージが終わったときはひと安心でした。

寺田 でも、実際に振りを覚えるのが早いよね。

上原 オーディションでは、2週間くらいで20曲分のサビを覚えてこなくちゃいけなかったんだよね。

小倉 それを乗り越えたあとだったので、今もがんばれています。歌詞も覚えて、曲名を言われてすぐ踊れるようにならなきゃいけなかったので。

寺田 えー、すごい!

松井 もとから知っている曲だったらまだしも、新たに20曲を覚えるのは大変だっただろうし、3人に対しては「ありがとう」という気持ちですね。

新メンバーお気に入りの曲は

──メジャーデビューアルバム「COSMOS」には新曲のほか、既発曲5曲の現体制7人バージョンも収められます。新メンバーはオーディションやお披露目までのレッスンを経験したことで、いい状態でレコーディングに臨めたんじゃないですか?

小西 すでにライブで歌っていた曲もあるので、既存曲のレコーディングはけっこうすぐ終わったよね。1日で5曲全部録っちゃって。

上原 ずっと聴いていた曲に私たち新メンバーの声が入るんだと思うとうれしかったです。

──特にお気に入りの曲はありますか?

上原 「Girl's Time」ですね。お披露目のステージで1曲目に歌った曲で、すごく思い入れがあるので。

「@JAM EXPO 2019」で「Girl's Time」をパフォーマンスする転校少女*。(撮影:近藤隼人)

小西 私は加入時からずっと言い続けてるんですけど、「WONDER WAVE!」が好きです。ライブでファンの方と1つになれる曲なので、これをレコーディングできたのはうれしかったです。

小倉 私は「NEVER ENDING STORY」ですね。メンバー1人ひとりにセリフっぽいパートがあって、それぞれの個性が表れていて好きです。あと「Catch Me(If You Can)」にはレトロでセクシーな雰囲気があって。リズムの取り方や曲の構成が特殊で、こういう曲を歌ったり踊ったりするのは初めてで。それで印象に残ってます。

──「Catch Me(If You Can)」はジャズやファンクの要素を取り入れたナンバーですね。

寺田 私、この曲が大好きなんです! ダンスが大人っぽいシアター系の振り付けになっていて、踊っていて楽しいし、聴いていても楽しいです。別のグループさんの曲でも好きになっていたと思います。

松井 私もデモを聴いた瞬間に「売れる!」と思ったほどサウンドも好きだし、世界観に惹かれました。

今「星の旅人」を歌うことに意味がある

──メジャーデビューアルバムがリリースされることも「@JAM EXPO」のステージで発表されました。転校少女*は今年で結成5周年になりますが、初期メンバーである岡田さん、塩川さん、松井さんはメジャーデビューすることに対してどういう心境ですか?

塩川 メジャーデビューすることは、突然聞かされたんです。「@JAM」の番組のときに、プロデューサーさんから「ああ、メジャーデビュー決まったよ」という軽いノリで言われて(笑)、すごくびっくりしました。初期メンは5年間活動してきて、メジャーデビューは夢のまた夢だったんですよ。まだあまり実感もないんですけど、こうして新メンバー含め7人でメジャーデビューできるのは素直にうれしいです。

松井 莉世と同じで最初は実感がなかったですが、以前よりいろんなお仕事をいただけるようになって、だんだんとメジャーデビューするという実感が湧いてきています。

寺田 初期メンバーががんばってきて、ファンの方の応援があってこそのメジャーデビューだと思っているので、うれしい気持ちと同時に感謝の気持ちがありますね。

塩川 あと、私は今回のリード曲「星の旅人」でダンスシーンのあるミュージックビデオを作っていただいたことがうれしくて!

岡田 以前にもダンスシーンのあるMVはあったんですが、かなり前のことで。ここ数年のMVでは寝そべってたり、風に吹かれたりしていて、リップシーンや歌って踊るシーンがほとんどなかったんです。

松井 それもそれで世界観があって好きだったんですけど、「星の旅人」のMVはキラキラしている感じがすごくて、自分で観て感動しました。

塩川 “ザ・ミュージックビデオ”という感じです! ストーリー性もあって。

──「星の旅人」はサン=テグジュペリの小説「星の王子さま」をモチーフにした曲で、“出会いと別れの先にある希望”というテーマが歌われています。“エモーショナルかつ文学的な楽曲をパワフルなステージングで表現する”という転校少女*のコンセプトを体現したような曲ですね。

岡田 2番のサビ終わりにメンバーが縦1列になって1人ずつ歌うところがあって、各パートがそのメンバーだからこそ歌えるような内容の歌詞になってるんです。MVでは1人ずつ捌けていく演出があって、それぞれの表情も含めてお気に入りのシーンです。

小倉 私はさやかちゃんと莉世の頭サビの歌い出しがめちゃくちゃ好きです。レコーディングではさやかちゃんの声を参考にしながら録ったんですけど、ホントにいい声なんですよ。ライブでは2人の歌を聴いているだけで自分も歌がうまくなったような気分になります(笑)。

松井さやか

松井 ありがとう(笑)。夢以は今やっているツアーのファイナルで転校(卒業)するんですが、このタイミングでこの曲を出すことにすごく意味があると思います。完成したMVを観て、夢以と出す最後の作品がこれでよかったなと思いました。

──MVの最後には、メンバーが笑顔で岡田さんを送り出すシーンがありますね。

岡田 撮影中、泣いちゃいそうで「危ない!」と思って堪えました(笑)。メンバーの目を見れなかったです。

松井 顔を見合わせるシーンで涙ぐんでるのがわかったよ。

寺田 ファンの方もMVを観て絶対泣いたよね。

上原 夢以ちゃんの卒業は決して悲しいお別れじゃなくて。みんなで未来へ向かって進んでいくということが曲でもMVでも描かれていると思います。特にみんなが屋上に集まるシーンが感動的です。

小西 前半はわりと和気あいあいとした雰囲気なんですけど、夢以ちゃんの「空っぽの舞台 見上げた」というパートでスッと切なくなって、胸がギュッとなります。でも最後には温かい気持ちになって、1曲を通してドラマチックな展開になっているところが好きです。

塩川 この曲とMVがあることで前へ進むことができると思います。