TEMPURA KIDZらしさが感じられるアルバムに

──今回リリースされたキッズソングカバーアルバム「みんなのだんすうた」は懐かしい曲ばかりセレクトされてますね。

YU-KA　リアルタイムではない懐かしい曲ばかりです。でもTEMPURA KIDZらしさも感じられると思いますしアレンジしてくださった方の個性も入っていて、すごく面白いアルバムに仕上がってると思います。

──そもそも原曲って皆さん知ってました？

YU-KA　知ってる曲もありましたけど私は「ドナドナ」を知らなかったです。

KARIN　あと「すいみん不足」も知らなかった。

AO　「ドナドナ」と「すいみん不足」は知らなかった。

KARIN　「グーチョキパーでなにつくろう」と「さくらさくら」が一番わかってたよね。

YU-KA　うん。

──「すいみん不足」は「キテレツ大百科」というテレビアニメのオープニングテーマだったんですよ。そもそもリアルタイムで「キテレツ大百科」を観てなかった？

AO　観てなかったですね。

──そうなると「コンピューターおばあちゃん」なんて皆さんが生まれるはるか昔ですからね……。

KARIN　えー！

YU-KA　私は給食の時間の放送で流れてて知ってました。

KARIN　面白い歌だよね。

──まさかそれを自分たちでやるとは思わなかったですよね。

YU-KA　思ってなかったです（笑）。

グーチョキパーで何を作るか考えた

──今回のミニアルバムの曲は5人の方がそれぞれプロデュースしてくれてますね。

AO　レコーディングのときに皆さん来てくださったんですけど、YMCKさんだけご都合が合わずにお会いできなかったんです。

──面白いエピソードは何かありますか？

AO　「さくらさくら」を手掛けてくださったHIFANAさんがアメリカンクラッカーみたいなおもちゃ（アサラト）を持ってきてて。

YU-KA　そうそう！ 一緒に遊んでくれたりしました。

AO　あれすごいよね。自分で音を鳴らせるんですけど私は全然できなかった。HIFANAさんがやるとすごいリズムができるんですよ。

YU-KA　そのリズムだけで音楽になるような感じなんです。難しかったのでまたチャレンジしてみたいです。

──「グーチョキパーでなにつくろう」をプロデュースしたMONGOL800のキヨサクさんはどんな方でした？

YU-KA　すごい優しかったです。去年の「ROCK IN JAPAN FES.2013」でお会いしたのが初めてだったんですけど本当にお兄さんみたいな感じで。

──キヨサクさんのアレンジしてくれた「グーチョキパーでなにつくろう」はどうでしたか？

KARIN　「グーチョキパーでなにつくろう」ってグーとかチョキとかを組み合わせてかたつむりとか作るじゃないですか。キヨサクさんからは「何を作るかを自分たちで考えて」って言われたんですよ。

──あ、そこからアレンジしてるんですね。

KARIN　そうなんです。だから自分たちでいろいろ考えたものを使ってくれたのでうれしかったですね。

YU-KA　曲もカッコいいよね。本当は「何作ろう」って歌詞だと思うんですけど、キヨサクさんは「何作るー？」ってちょっとカッコいいアレンジになってて。

──こっちのほうがノリやすいですよね。

YU-KA　はい。

AO　あとレコーディングのあとにモンパチさんのライブに行かせていただいたんですけど、終演後の挨拶でも本当に優しかったです。

ヤマンバギャルになってみたかった

──「みんなのだんすうた」の中でお気に入りの曲はなんですか？

YU-KA　私は「さくらさくら」。原曲を学校で歌ったことがあって、すごい暗い曲だなって思ってたんですよ。「♪さーくーらー」みたいなゆっくりなテンポのはずなのにアレンジされたら全然違ったのでびっくりして。それにほぼラップじゃないですか（笑）。しかも1番と2番で男の子と女の子という設定を使い分けてほしいって言われたんです。それがすごく難しかったですね。

──「さくらさくら」なのにラップでダンスもヒップホップですからね（笑）。

YU-KA　でも新しいTEMPURA KIDZを表現できたと思います。

──初めてのラップは難しかったですか？

YU-KA　難しかったです。アクセントの入れ方がわからなくて。

AO　音程とかどうしたらいいのかよくわからなくて。

KARIN　普通に歌っちゃうよね。

──苦戦したみたいですね。あと「すいみん不足」はPVでガングロのヤマンバギャルになりました（笑）。

AO　もう誰が誰だかわからなかったです（笑）。

──一番似合ってたのは誰でした？

KARIN　YU-KAかな。

YU-KA　いやいや、KARINも似合ってたよ！

──ヤマンバギャルのまま踊るのってどうでした？

YU-KA　渋谷でヤマンバの格好をしてる人は2回くらい見たことがあって。最近はいないんですけど機会があればやってみたいって思ってました（笑）。だから今回やれてうれしかったです。

P→★　僕は「ドナドナ」が好きです。「ドナドナ」ってすごい暗い曲のはずなのに明るくてポップな曲に生まれ変わってて。これもラップだったんですけど、すごい面白い曲になったので好きです。

──「ドナドナ」の原曲は本当に悲しい曲ですよね。

P→★　仔牛が売られていっちゃう。

──それなのに皆さんかなり明るい感じでやってるじゃないですか（笑）。「さよならー！」みたいな感じで。

全員　はははは（笑）。