TEAM SHACHI×日高央(THE STARBEMS)×Bunta(TOTALFAT)|超強力タッグで勝負をかける夏

TEAM SHACHIインタビュー

TEAM SHACHI

そんなのアガるに決まってる

──まずはバンド結成の経緯を聞かせてください。

秋本帆華

咲良菜緒 チームしゃちほこ時代を含めても、今年の夏がロックフェス最多出演なんですよ。「SUMMER SONIC」は初めてだし、「JOIN ALIVE」もひさしぶり。毎年出させていただいている「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」にも呼んでもらえて3本も出られるんです。それで今年の夏は夏フェスに向けて気合いを入れて何か普段とは違うことをしようと思ったのがきっかけです。

秋本帆華 TEAM SHACHIになってブラス民の生ブラスが入って、歌やダンスだけじゃなくて、ステージの見せ方がパワーアップしたと思っていて。そこに生バンドが入るなんて最高! そんなのアガるに決まってるじゃないですか。TEAM SHACHIが発信する音楽はラウドでポップをテーマにしているので、それをやっと体現できる。これでやっとやりたいことができると思いました。

坂本遥奈 バンドを組むと聞いたときは本当にうれしかったです。

咲良 ハルは大喜びだったよね。

坂本 聞いてその場で飛び跳ねちゃったもん。

大黒柚姫 バンド編成でライブができるということもすごいですけど、今回THE STARBEMSとTOTALFATというめちゃくちゃ素敵なバンドの方々に協力してもらえるのがびっくりで……TEAM SHACHIとしての歴史はまだ1年も経っていないんですよ。こんな私たちに協力してくださって本当にうれしかったです。

アイドル流の盛り上げ方はもう通用しない

──生バンドをバックに歌う、というのはあまりない経験だと思うんですが、いかがでしたか?

咲良菜緒

咲良 私たちが何回もやっている「抱きしめてアンセム」とかはもう体に染み付いているからやりやすかったけれど、TEAM SHACHIになってからの新曲は歌うのが難しかったですね。

坂本 そもそも新曲はリズムが難しいものが多くて。生のブラスと合わさるだけで、難しさが増すのにそこに生バンドが加わると本当にリズムを取るのが難しい。

秋本 でもバシッと決まったらめちゃくちゃカッコいいと思う!

坂本 そうそう。難しいぶんやりがいがあるよね。

大黒 あとはすごいバンドさんたちの中で私たちの存在感が薄れないようにがんばらないと。

秋本 そうそう。そこに負けちゃダメ。TEAM SHACHIのバンドなんだから。自信を持って「私たちを見て!」という気持ちでやらないとね。

咲良 あと単純にTEAM SHACHIに改名してからの曲は、いわゆるアイドルソングじゃないから盛り上げ方が今までとは違うんだよね。単純に曲が浸透しているかどうかじゃなくて、盛り上げ方がバンド的というか……私たちはそのやり方がまだわかっていないから、日高さんの真似をしたりして今勉強中で。ロックフェスというアウェイで、タフ民(TEAM SHACHIファンの呼称)を味方にして声を出してもらって、盛り上がっている雰囲気を作るのとはわけが違うんですよ。もうそれが通用しないと思って、新しい盛り上げ方を模索中です。

──この夏はTEAM SHACHIにとって大事な時期になりそうですね。

秋本 そうなんです。タフ民のみんなもどんなステージになるのかドキドキだと思います。初めてTEAM SHACHIを観る方も最初はドキドキして観に来てもらって、始まってからは私たちのチーム感を観てもらえたら。安心してただただ楽しんで観てもらえるようなステージを作れるようにがんばりたいです。

初めて味わった「歌ってるなあ!」という感覚

──日高さんから「Rock Away」という曲をもらって、どういう印象を受けましたか?

咲良 「フェス」って思った。

坂本 「夏」って思った。

大黒柚姫

大黒 語彙力(笑)。

咲良 (笑)。初見の人にも盛り上がってもらえる、一般ウケする曲だなと思いました。対バンやフェスのセットリストに入れやすいというか……持ち曲でいうと「START」みたいな育ち方をしたらいいなと思っています。「START」はエモい部分で熱く盛り上がる曲だけれど、「Rock Away」は誰でも自由に踊ってバカ騒ぎできる曲。TEAM SHACHIは声を出して盛り上がる曲や振り付けがあって踊る曲はあったけれど、こんなに自由に騒げるタイプの曲はなかったので、すごくいい曲をいただけたなと思います。

坂本 サビ前の「Hey! Ho! Hey! Let's Go!」が頭から離れなくなるくらい強烈で、さすが日高さんだなと思いました。

大黒 うちらも最初聴いたときそこのインパクトが強くてずっと歌っていたよね。

──歌割りが激しいというか、主メロを歌うだけじゃなくてコーラスも含めて、4人のパートが次々と変わっていくのも特徴ですよね。

咲良 これは本当に難しかったです。

大黒 ラストがヤバいよね。

咲良 そう。ハモリとコーラスとフェイクが全部混ざっていてヤバい。おばけだよ。

大黒 なおがフェイクしたと思ったら、ハルがフェイクして、今度ゆずきがハモって全員で主メロをやって……みたいな感じで本当にヤバい。

──でもそのおかげで最後に向けてのクライマックス感がある構成だなと思いました。

坂本遥奈

坂本 難しいけどやってて楽しいよね。今まで感じたことがない「歌ってるなあ!」という感じがあった。

咲良 アイドルとしてダンスのフォーメーションを作って、歌う場所を割り振って、主メロだけ歌っていたら味わえない感覚だよね、これは。

秋本 この曲を歌って、改めて私たちは変わったんだなと実感しました。

大黒 新しい気持ちに出会わせてくれた曲だよね。

坂本 日高さんには感謝しかないです。

咲良 あとメンバーがぶつかり合っていく感じがしてよかったよね。

大黒 これがセッションだと思った。

坂本 だよね。ぶつかって、高め合っていこう。