ナタリー PowerPush - 竹達彩奈

声優アーティストあやち 第2章の幕開け

今年4月、音楽活動1年目の集大成となる1stフルアルバム「apple symphony」を発表し、6月23日の誕生日には初のワンマンライブを大成功に収めた竹達彩奈。さまざまなアーティストとのコラボレーションでソロ歌手としての可能性を大きく広げた彼女が、音楽活動“第2章”の幕開けを飾るニューシングル「週末シンデレラ」を発表した。

表題曲「週末シンデレラ」はTGMXこと田上修太郎(FRONTIER BACKYARD)との初タッグによる、パーティ感覚あふれる元気なスカナンバー。カップリング曲「マシュマロ」では吉田哲人の書き下ろし曲に、竹達が声優を志すきっかけとなった憧れの先輩、丹下桜が歌詞を提供している。インタビューでは“第1章”の活動を経て大きく成長した“声優アーティスト・竹達彩奈”に心境の変化を訊ねた。

取材・文 / 臼杵成晃 撮影 / 佐藤類

 
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新曲出したいねーなんて話してたら、いつの間にかできてて

竹達彩奈

──2012年春に音楽活動がスタートして、今年の4月には1stアルバム「apple symphony」の発売、6月23日の誕生日には初のワンマンライブがありました(参照:竹達彩奈、笑いあり涙ありスキップありの初ワンマン大成功)。1つ大きな流れが一段落した感じはありつつも、あれだけのライブを体験したらすぐに次の動きがあるだろうなとは思っていましたが、さっそく来ましたね。

はい。すぐに新たな気持ちで音楽がやりたいと思っていたので。

──前回のインタビュー(参照:竹達彩奈「apple symphony」特集)では開催前のライブについて意気込みを話してもらったところで終わったんですよ。実際ステージに立ってみていかがでしたか?

やっぱり本番直前までずっと緊張していて、ドキドキで逃げたくなったんですけど(笑)、実際本番になって1曲目の「Sinfonia! Sinfonia!!!」を歌って、みんなが赤いサイリウムを振ってくれてるのが見えてからは安心して歌うことができました。緊張はしたけど、待っててくれたみんなの温かさが大きくて。バンドさんやスタッフさんも周りですごく支えてくれたし。

──バンドの結束力たるや、ライブが終わって時間が経つほどにさらに強まってる感じすらありますよね。ベースの沖井(礼二)さんなんて、Twitterでも毎日のように会話してるし(笑)。

そうですね(笑)。それにTwitterではライブが終わったあとも、ハッシュタグを付けてみんないっぱい感想を書いてくれていて。読みながらずっと泣いてましたね。当日もすごく泣きましたけど、次の日からもずっと泣いてた(笑)。

──新曲の「週末シンデレラ」はもう、どんどんライブをやりますよってハッキリ宣言しているような曲ですよね(笑)。これは事前に「こういう曲が歌いたい」って話し合ってたんですか?

それが全然話し合ってないんです。なんとなく次の新曲出したいねーなんて話してたら、いつの間にかできてて「これで行きたいんだけど」って言われて「あっ、いいと思います」みたいな(笑)。

ハッキリと自分の意見が言えるようになりました

竹達彩奈

──最初に「週末シンデレラ」のデモを聴いた印象は?

すごい、リア充みたいだなと思いました(笑)。自分で言うのもなんですけど、地味めな私に似合うのかしらって。……いや、笑わないでください(笑)。本気で心配なんで、私。

──あはは(笑)。確かに自他ともに認めるインドア人間の竹達さんとしては、かなり外向きなパーティスカですもんね。

そうなんです。あとはスカの曲調になじみがなかったので、どう表現したらいいのかけっこう悩みました。でも絶対盛り上がる曲だし、食わず嫌いはよくない!って。

──あのライブを体験して、内向きな自分の性格が変わるということはなかったんですか?

それはないですね。本番終わって3日間ぐらいは引きこもってましたもん(笑)。仕事のときは外に出ましたけど、それ以外の時間は家でおとなしく……。でも音楽活動を始めて1年でその集大成と言えるアルバムを作って、初めて大きなワンマンライブをやったことで、ちょっとだけ自分に自信が付いたのかわかんないけど、自分が見せたいものや表現したいものが少しずつわかってきた気がするんです。だからこれまでよりもハッキリと自分の意見が言えるようになりました。

──自分なりの表現方法がつかめてきたと。

はい。12月にはクリスマスイベントをやることが決定したんですけど、ステージはこういう背景にしたいとか、構成は、衣装は……とかハッキリ言えるようになったぶん、いろいろ注文してごめんなさいみたいな(笑)。音楽をやることがより楽しくなってきた反面、責任……というと重く感じちゃうけど、それに近い感情も芽生えてきました。自分で曲を作るわけじゃないけど、やっぱり自分の名前で作品を出す以上、全部自分に返ってくるんですよ。だからこそ自分でしっかり考えなくちゃって。

“ピアノロック”からの脱却

竹達彩奈

──新しいチャレンジが多い曲とはいえ、アルバムレコーディングを経験したからこその自分なりのノウハウが役に立ったりする場面もあったんじゃないでしょうか。

どうなんだろう。ノウハウかはわからないですけど、初めて一緒にお仕事する田上(修太郎 / FRONTIER BACKYARD)さんともうまくディスカッションしながら作ることができました。田上さんは自分の世界観やこだわりをしっかり持っている方だけど、私も私なりに見せたいもの、表現したいものが見えてきたところなので、お互いのいいところが見せられるように。

──なるほど。確かに今回は「竹達彩奈の新曲!」「TGMXが声優の曲を!?」という2つの注目が集まっているので、どちらのファンにとっても気になるところですよね。

沖井さんは「田上くんを勧めたのは俺なんだよね」って自慢げに言ってました(笑)。「いいと思ったんだよねえ」っていつものポーズしながら(沖井っぽい所作で)。1stアルバムまでは“ピアノロック”という裏コンセプトみたいなのがあったから、そこから離れるのが実は不安だったんですよ。(小林)俊太郎さんのピアノアレンジがあることが支えになっていたというか。俊太郎さんのピアノは、アタックの強い曲もキラキラしたアレンジにしてくれるので。

竹達彩奈

──ああ、一番の変化はそこかもしれないですね。

依存していたというわけじゃないけど、やっぱりはじめましての方とお仕事するのは少し勇気が必要だったし、アレンジによって声の響き方も違うから不安だったんです。でも今回はサックスとかトランペットとか、金管楽器という新たな音に出会って、新しい自分が出せたかなと思います。

ニューシングル「週末シンデレラ」 / 2013年12月4日発売 / PONY CANYON
初回限定盤 [CD+DVD] 1850円 / PCCG-1376
通常盤 [CD] 1350円 / PCCG-70198
CD収録曲
  1. 週末シンデレラ
    [作詞:エマキガミタ / 作・編曲:田上修太郎]
  2. マシュマロ
    [作詞:丹下桜 / 作・編曲:吉田哲人]
  3. 週末シンデレラ(Instrumental)
  4. マシュマロ(Instrumental)
初回限定盤DVD収録内容
  • 「週末シンデレラ」(Music Video)
竹達彩奈 Xmasプレミアムイベント
2013年12月23日(月・祝)
東京都 日経ホール

[昼の部]OPEN 14:30 / START 15:00 / END 16:30(予定)
[夜の部]OPEN 18:00 / START 18:30 / END 20:00(予定)

料金
全席指定 4300円(限定グッズ付き)

優先販売受付
2013年12月4日(水)0:00~12月8日(日)23:59

※申込はライブDVD / Blu-ray「apple symphony the Live & the Birthday」、シングル「週末シンデレラ」に封入された優先販売申込券が必要。

竹達彩奈(たけたつあやな)
竹達彩奈

埼玉県出身の声優アーティスト。2009年放送のテレビアニメ「けいおん!」中野梓役で大きな注目を集める。「けいおん!」から派生したユニット「放課後ティータイム」では数々のヒット曲を生み、2009年12月には神奈川・横浜アリーナ、2011年2月には埼玉・さいたまスーパーアリーナにてコンサートを行った。2012年4月には初の個人名義によるシングル「Sinfonia! Sinfonia!!!」でソロアーティストとしてデビュー。同年9月には2ndシングル「♪(おんぷ)の国のアリス」、2013年1月には筒美京平書き下ろしの3rdシングル「時空ツアーズ」をリリースした。2013年4月10日に1stアルバム「apple symphony」を発表し、同年6月23日には東京・TOKYO DOME CITY HALLにて初のワンマンライブを大成功に収めた。同年12月4日にニューシングル「週末シンデレラ」をリリース。