鈴木瑛美子「FLY MY WAY / Soul Full of Music」 PR

鈴木瑛美子|“最強ゴスペル少女”、世界に向けて羽ばたく

鈴木瑛美子がメジャーデビューシングル「FLY MY WAY / Soul Full of Music」を8月28日にリリースする。

今から約3年前にテレビ朝日系「関ジャニ∞のTheモーツァルト音楽王No.1決定戦」に出演した鈴木は、その圧倒的な歌声から “最強ゴスペル女子高生”として大きな注目を集めた。その後、湖池屋ポテトチップスのCMに出演。制服姿でソウルフルな歌声を響かせるインパクトのある映像を記憶している人も多いのではないだろうか。そんな彼女が20歳のリアルな心情と音楽的ルーツを反映させた自作のオリジナルナンバー2曲を携え、満を持してメジャーデビューを果たす。

音楽ナタリー初登場となる今回のインタビューでは、鈴木がこれまで歩んで生きた音楽人生を紐解きつつ、デビュー作に込めた思いや未来に向けたビジョンについて話を聞いた。

取材・文 / もりひでゆき 撮影 / 後藤倫人

怒りも悲しみも喜びも全部、歌で表現できる

──鈴木さんは幼い頃から音楽に囲まれて育ってきたそうですね。

はい。父がゴスペルのコーラス指導やディレクターをしていることもあり、ミュージカルに出ていた経験もあるんです。母もミュージカルに出演したことがきっかけで父と出会ったという経緯があるので、いわゆる音楽一家なんですよね。だから私も幼い頃から音楽に触れてきたし、当たり前のように歌うことが好きになって、誰かに習ったこともなく、ひたすら自分の好きな曲を好きなように歌ってここまで来ました。

──歌うことはご自身に何をもたらしてくれますか?

鈴木瑛美子

歌は自分の気持ちを代弁してくれるものなんです。怒りも悲しみも喜びも全部、歌うことで表現ができるというか。自分のオリジナル曲がなかったときは、そのときどきの感情に当てはまる、いろんなアーティストの曲を歌ってきたので、両親はそれを聴くことで「あ、瑛美子は今こういう気持ちなんだな」ってわかることもあったと思います(笑)。

──鈴木さんの最大の武器は、その力強い歌声だと思います。ソウルフルな歌いまわしも含め、どうやって確立させたんですか?

さっきも話しましたけど、誰かに歌を習ったことはないんです。だから好きなアーティストの歌い方をたくさんマネすることから始めたんです。(クリスティーナ・)アギレラのがなるような歌い方をマネしてみたり、ジェシー・Jのフェイクをマネしてみたり。で、そういった中から自分の声質とマッチする歌い方を見つけ、自分なりに工夫して今のスタイルを作っていきました。ただ、年齢を重ねることでちょっとずつ変化していく部分もあるし、「前の歌い方のほうがよかったかな」と、以前の表現に立ち返ることもあります。まだ完全に「これが瑛美子の歌だ!」って言えるものは見えていないんですよね。とはいえ、そのときの自分の声を最大限に使えているなっていう実感は中学生の頃からあったような気がします。

──ご自身の根底に流れている音楽的なルーツというと?

父の影響で小さい頃からずっと聴いてきたゴスペルです。ゴスペルのピアノのコードやメロディを聴くと、自分の体の中に血として流れている何かを感じるというか(笑)。聴いているとすごくしっくりくるし、落ち着くし、ホームに戻ってきた感覚になるんですよね。

──ゴスペル以外の音楽だと、どんなものを聴いてきたんですか?

基本は洋楽です。メロディに対しての言葉のハメ方、表現の仕方なんかがすごく心地いいというか。今、自分で曲を作るときに英語を使ったほうが表現しやすく感じるのは、洋楽を聴いてきたことの影響だと思います。

──テレビではJ-POPの曲を歌唱することも多かったですよね?

番組から課題曲として出されたものだったんです。もちろん有名な曲ばかりだったから聴いたことはありましたけど、歌うにあたっては改めて一から全部覚えて挑みました。ただ、これからは日本語で表現することにもしっかり向き合っていこうとは思っています。仮にいつか世界を舞台に歌えることになったとしても、私は日本人として、日本語の美しさをしっかり感じながら表現していきたいので。これからは日本語の曲もたくさん歌っていきたいなと思っています。

鈴木瑛美子

有名になりたいと思ったことはなかった

──鈴木さんは今作でメジャーデビューを果たすわけですが、これまでにも輝かしい活動をされてきました。高校1年生だった2015年には「全国ゴスペルコンテスト」ボーカル部門で優勝されていますし、翌年出演した「関ジャニ∞のTheモーツァルト音楽王No.1決定戦」では“最強ゴスペル女子高生”として大きな話題を呼びました。どんな思いでそういった活動をされていたんですか?

鈴木瑛美子

基本的には「こういうコンテスト、番組があるよ」って勧めていただいたのがきっかけなんです。部活でバレーボールをやっていたし、高校生時代は学業を優先させたいと思っていました。でも関ジャニ∞さんの番組に関しては、これも何かの巡り合わせだと思うんですが、収録日に部活がなかったので出場させていただいたんです。その番組がきっかけで少し認知していただけるようになってからは、できる限り出演させていただきました。

──幼い頃から磨いてきたご自身の歌の実力を試してみたい、といった思いはなかった?

何も考えてなかったですね。そもそも有名になりたいと思ったことはなかったし、それこそ歌手になりたいとか、芸能活動をしたいみたいな希望もまったくなかったんですよね。普通に大学に進むことしか考えてなかったから(笑)。

──テレビ出演をきっかけにものすごい注目を集めることになったのに、まだ歌手になりたいと思っていなかったことがすごく意外なんですけど。

少なからず認知されたことで、たくさんの方から反響をいただくようになって、責任感みたいなものが芽生えたところはあったし、喜びや楽しさを感じるようにはなったんですけど……周囲の状況の変化に対しての実感はそれほどなかったし、音楽活動をするっていう部分に関しての気持ちはまだ全然ふわふわしてたと思います(笑)。

大原櫻子ちゃんの姿に感動して

──本格的に音楽をやっていこうと決めたのはいつだったんですか?

大学に入ってからです。ある日、番組で共演して仲良くなった(大原)櫻子ちゃんのライブを観に行って、そこでたくさんのファンの前で楽しそうにステージを駆け回る櫻子ちゃんの姿に感動したんです。同時に、「自分だったらどんなステージを作るかな」とか「どうやって歌って、ファンの人とどう接するかな」みたいなことをたくさん想像していたら、自然と「あ、歌いたい!」って思えたんです。それが本気で音楽をやろうと思ったきっかけでした。

──それまでもステージに立つ経験はあったわけですよね。

鈴木瑛美子

はい、ありました。でもそれは私だけのステージではなかったから。櫻子ちゃんだけを観るために集まった人たちが会場を埋め尽くしている光景を見たら、すごくうらやましくなっちゃったんです(笑)。同じように私のことも見てほしい、私の歌に触れて何かを感じてほしいって純粋に思えたんです。

──誰かのために歌いたいと思ったのはそこが初めてだったんですか?

いえ、その気持ちは常にありました。ただ、今まではその対象が友達や家族、好きな人……要は身近な人だったんですよね。だから、不特定多数の人に届いてほしいと思ったのはこのときが初めてだったと思います。

──そこからは音楽に向き合う気持ちもより強くなりました?

最初は今までの延長みたいな感じで、まだふわふわしてたところはあったかも(笑)。でも最近、コンベンションライブをやったときに自分の曲をちゃんと聴いてくれている人たちを改めて感じることができて。そこからは意識が変わって、デビューに向けて実感も湧いてきました。同時に不安とか心配とかプレッシャーも出てきましたけど(笑)。

──鈴木さんはそういった重圧に負けず常に堂々と前を向いている方のような気がしますけどね。テレビから受け取った勝手なイメージではありますが。

あ、でも確かに不安やプレッシャーを超えるほどの好奇心や期待感があるのは事実です(笑)。ネガティブな感情もひっくるめて楽しめているというか。もともとはけっこうネガティブな性格ではあったんですけど、最近は上手に切り替えることができるようになってきました。基本的には明るいほうへ、楽しいほうへ気持ちを持っていけるように。

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7歳から作詞作曲