モーヲタからプロデューサーへ
──connieさんは現在Negiccoの音楽プロデューサーという立場ですが、もともとはアイドルファンであり、Negiccoもデビューライブは観客として観てるんですよね。
はい。学生時代、2000年前後のインターネット文化が盛んになってきた頃……テレホーダイの時代ですね(笑)。ハロー!プロジェクトの音楽にハマって。それまでは全然アイドルのことは知らなかったんです。新潟の大学に通っていて、東京に行くときは絶対に観たいなって。加護ちゃんが僕の人生を変えてくれました(笑)。その後東京で就職して、東京のモーヲタ仲間に「爆音娘。」というDJイベントに誘われて、ものすごい衝撃を受けたんです。メンバー本人がいないのに300人ぐらいの大人が夜通し踊り明かしている状態に。
──新潟でアイドル楽曲などのJ-POPを中心としたイベント「トキメキ★ハイスクール」を始めたのはそのあと?
しばらくして新潟に帰ることになったけど、あの「爆音娘。」の熱をぜひ新潟でも、と思って始めたのが「トキメキ★ハイスクール」なんです。新潟市の古町を中心にイベントができる場所を探しているときに、ある店のオーナーから「今度新潟でこんなアイドルユニットを始めるんだ」と聞いて。それがNegiccoだったんです。
──最初にNegiccoを観た印象は?
ずっと一流のハロプロを観てきた身としては「なんじゃこりゃ」という印象でした(笑)。でも地元でやってること自体にびっくりして「これは絶対面白いことになる!」と思いました。クオリティ云々は置いといて、みんなの楽しんでいる姿、表情がキラキラしていたんですね。
──それで自身のイベントに出演オファーを出したのが、すべての始まりなんですね。
最初は単純にファンとして、自分のイベントに出てもらえたらうれしいなって。さらに自分で作った曲も歌ってもらえたらうれしいなという単純な発想だったんです。
3年に1度訪れるアイドルの節目
──ハロプロが作り上げたムーブメントのあと、Negiccoと同じようにローカルアイドルとして活動をスタートさせたPerfumeの大ブレイクがあり、AKB48の誕生、そして“アイドル戦国時代”と呼ばれた今に続くアイドルブームと、アイドル文化もこの十数年で大きな変化がありましたよね。connieさんもローカルアイドル=“ロコドル”のプロデューサーとしてかかわる、この今現在のアイドルブームをどう感じていますか?
まさかここまで大きく盛り上がるとは思っていなかったです。10代のアイドルの子たちというのは、中学卒業や高校卒業で、必ずその後について考える節目を迎えるんですよ。高校受験や大学受験などを節目を前に、3年に1度のタームで「自分はアイドルを続けていてもいいのかな」って必ず思い悩む時期があると思うんです。だからこそ、プロデューサーや運営の立場の人たちは……グループを立ち上げるのは勢いでできるんですけど、どこに目的、目標を置いているのかをはっきりさせなくちゃいけない。
──Negiccoのように地元を拠点に活動するという方法や、メジャーに所属せずに活動を続けるなどの選択肢が増えているだけに、全国的な盛り上がりを見せている反面、そういったアイドル自身のケアも重要ですね。
いちアイドルファンとして、本人たちが不幸な目に遭わなければいいなって(笑)。アイドル本人がどうなりたいのか、それを支えてあげるパワーがスタッフにあるのか。いろんな地域からいろんなアイドルが出てきて、無責任に言えば面白くて最高だなと思うんですけど(笑)、みんなできるだけ幸せになってほしいです。
──今回の「すきドルPROJECT」も、これを機会にもっと注目を集めたい、活動の幅を広げていきたいと燃えるアイドルたちが全国から集まってくるわけですから、connieさんの責任も重大ですね。
がんばっている子たちを応援したいという気持ちと同時に、自分の作った曲を歌ってもらえてうれしいという自己満足もあります(笑)。夢を持ってがんばっている子たちのステージって本当にキラキラしていて、感動しちゃうんですよね。技術云々じゃないところをガンガン出してくるので、それを見せられちゃうと心が揺さぶられるんですよ。
──“エモい”という言葉ではくくりきれないような(笑)、爆発を起こす瞬間がありますよね。プロデューサーとしては、その瞬間に自分が立ち会える喜びもあると。
もちろん。一緒に夢を追いかけられたらいいなと思いますね。責任は重大ですけど、プレッシャーよりも楽しみのほうが大きいです。
connie×カラオケ
──ちなみにconnieさんはカラオケには行かれるほうですか?
アイドルライブの後にファンの仲間たちと一緒にカラオケに行って、さっき観たライブと同じセットリストで歌う、とかよくやっていました。
──ほかにはどんな曲を歌いますか?
1990年代の歌をよく歌います。あと自分の作った歌もたまに……(笑)。
──すきっとはスマホアプリを使ってカラオケの選曲・予約ができて、お気に入りの曲を好きなキーやテンポで登録すればすぐに設定通りの状態で歌うことができるんですよ。もしconnieさんが自身のお気に入りをセットするならどんな曲を選びますか?
例えば季節によってお気に入りを使い分けるとかできるといいですね! これからだと夏ソングを中心に、とか。やっぱ「Ride On Time」(山下達郎)ですね!
──「すきドルPROJECT」ではカラオケを使って審査が行われるわけですが、アイドルたちがカラオケを歌っているところって想像できますか?
Negiccoメンバーも歌の練習としてカラオケを利用することもあるようです。歌だけじゃなく、振付やダンスもできそうなのでとても楽しそうですね!
──アイドルたちのどんな姿が見たいですか?
普段ライブでは歌わないような曲をぜひ聴いてみたいです。あと、モノマネで歌ってもらうのも楽しいかも!(笑)
全国各地の約30組のローカルアイドルの中からユーザー投票にて「すきっとアイドル=すきドル」を決定するPROJECT。
投票期間
5月19日(月)~7月12日(土)
最終ライブ
7月12日(土) 場所「ゆめまち劇場」
オフィシャルサイトで参加アイドルが投稿したカラオケMOVIEやプロフィールをチェックしよう。
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