スフィアが11月8日にニューシングル「Heart to Heart」をリリースする。
11月11、12日に千葉・幕張イベントホールで行われる全国ツアーの追加公演「LAWSON presents Sphere live tour 2017 "We are SPHERE!!!!!"」をもって、結成10周年を前に充電期間に入るスフィア。彼女たちが充電期間を前に発表するシングルの表題曲は、明るく元気なスフィアのイメージを体現するようなさわやかなポップソングに仕上げられた。カップリングにはバラード曲「Endless Anniversary」を収録。こちらは4人のスフィアに対する思いやファンへのメッセージを反映した温かみのあるナンバーだ。
音楽ナタリーでは彼女たちがこのシングルに込めた思い、全国ツアー「We are SPHERE!!!!」で感じたこと、さらに充電期間を設けた真意や今後の活動についてじっくり話を聞いた。
取材・文 / 須藤輝
「あなたもスフィアの一員です」というツアー
──現在皆さんは充電期間に入る前の最後の全国ツアー「We are SPHERE!!!!」の最中ですね。僕はツアー初日、6月3日の神奈川県民ホールのライブを拝見したのですが、皆さんもお客さんも早くも仕上がっている感じが印象的でした。
高垣彩陽 私たちも初日のステージに出た瞬間にお客さんの熱量と完成度の高さに驚いて。スフィアのライブを全力で楽しんで、1秒たりとも見逃すことなく心に刻むぞっていう気合いがひしひしと伝わってきたんですよね。もちろん私たちも気合い十分で臨んだんですけど、想像以上のお客さんのエネルギーを受けて、スフィアとしても1回1回の公演を特別な瞬間にしなきゃっていう気持ちが一層強まりました。
寿美菜子 最初から「100%出し切ろう!」という気持ちでステージに立つんですけど、お客さんは120%で応援してくださっている、みたいな。だったら私たちも……と、どんどんテンションが上がっていきましたね。
戸松遥 ホントに初日から「もうファイナルなんじゃないか?」っていうテンションでお客さんが迎えてくださったので、改めてスフィアのファンの方のすごさを思い知りましたし「これはいいツアーになるな」という手応えを感じました。
豊崎愛生 今回ツアータイトルを「We are SPHERE!!!!」にしたのは、今までスフィアに関わってくださった皆さん全員がスフィアの一員なのであって、お客さん1人ひとりに「自分もスフィアのメンバーなんだ」っていう気持ちで参加してもらいたかったからなんです。その思いは日々強くなって、私たちも「この人たちがいたから、私たちは今日ここにいるんだ」という思いを毎回噛みしめながらステージに立たせていただいてます。
戸松 ライブも回を重ねるごとにより遊び心が増してる部分もあったり、一方でちょっとやりすぎちゃったり(笑)。でもそれだけ楽しいってことでもあるので。
高垣 ハプニングもありつつ、でもそれもいい思い出にして。自由度が増していってるのではないかと思います。
戸松 今ちょうどツアー終盤戦に向けて突っ走っているところなので、ファイナルの幕張ではどうなってしまうのか、いろんな意味で楽しみです。
寿 セットリストを多少いじっているとは言えライブのベーシックな流れは同じなんですが、毎回面白さや楽しさ、次の公演へのワクワク感がどんどん更新されていっています。
豊崎 忘れちゃいけないのは私たちにとっては何回目かのライブでも、お客さんにとっては初めてであり最後かもしれないっていうことなんですよね。それは今回のツアーに限ったことではないんですけど、やっぱりこのツアーが終わったらしばらく4人そろってライブパフォーマンスをする機会はなくなってしまうので、楽しい中でも感謝の気持ちを丁寧に届けたい。そういう気持ちもどんどん強まっています。
ピンチも笑いに変えられる、それがスフィア
──ちなみに、先ほど高垣さんがおっしゃっていた「ハプニング」とは?
高垣 まあ、いろいろ。
戸松 いろいろね。
寿 テクニカルな部分もあるし、うっかりみたいなのもあるし(笑)。
高垣 衣装の早替えがうまくいかなかったり、あと私がマイクを……。
寿 スタンドからね。
高垣 抜くのを忘れてしまい、そのままスタンドがはけてしまって次曲が始まるときに自分のマイクがないっていう(笑)。
豊崎 よりにもよってイントロがない曲だったんだよね。
高垣 で、隣の美菜子のマイクに入れてもらってどうにか乗り切ろうと。
戸松 珍しい絵面になったよね。
高垣 リハではちゃんとできてたのに……でもそういううっかりも含めて、何かトラブルがあったときも4人でサポートし合えて。それって今までのツアーでも培われてきたことでもあるし、その経験値と私たちの関係性があるからピンチも笑いに変えられる。それもスフィアらしさかなと思います。
寿 今、語尾にハートマーク付いてたね。
戸松 ハートだったね。
高垣 スフィアらしさかなって思います!(笑)
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アニメ「つうかあ」とリンクするスフィアの“以心伝心”感
- スフィア「Heart to Heart」
- 2017年11月8日発売 / Lantis
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初回限定盤 [CD+DVD]
1944円 / LASM-34183 -
通常盤 [CD]
1296円 / LASM-4183 -
期間限定生産盤 [CD]
1296円 / LASM-34185
- CD収録曲
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- Heart to Heart
- Endless Anniversary
- Heart to Heart(off vocal)
- Endless Anniversary(off vocal)
- 初回限定盤DVD収録内容
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- 「Heart to Heart」Music Video
ライブ情報
- 2017年11月11日(土)千葉県 幕張イベントホール
- 2017年11月12日(日)千葉県 幕張イベントホール
- スフィア
- ミュージックレインに所属する声優の寿美菜子、高垣彩陽、戸松遥、豊崎愛生からなる4人組ユニットとして、2009年4月にシングル「Future Stream」でメジャーデビュー。メンバーそれぞれ声優やソロアーティストとして精力的に活動しながら、コンスタントにCDリリースやライブ活動を行っており、2010年11月には東京・日本武道館での単独ライブを成功に収めた。2015年2月にはデビュー5周年を記念したファンセレクトのベストアルバム「sphere」をリリース。また同年に「情熱CONTINUE」「vivid brilliant door!」「DREAMS, Count down!」と3枚のシングルを発表した。2016年4月にはHoneyWorksとのコラボレーションによる「HoneyWorks meets スフィア」名義で、HoneyWorks原作の劇場版アニメーション「ずっと前から好きでした。~告白実行委員会~」のエンディングテーマとなるシングル「一分一秒君と僕の」をリリースした。2017年5月に5枚目のアルバム「ISM」、同年11月にアニメ「つうかあ」のオープニングテーマを収録したニューシングル「Heart to Heart」を発表。同11月に千葉・幕張イベントホールで開催される全国ツアーの追加公演「LAWSON presents Sphere live tour 2017 "We are SPHERE!!!!!"」をもって、約1年半の充電期間に入る。