SIRUP|この1年で明確になった伝えたいメッセージと音楽

参加アーティストコメント

A.G.O

A.G.O

参加楽曲「R&W」について

今回は生っぽいファンキーさと現代的な音が入り混じったかなり面白いサウンドになったと思います。僕の土台であるファンクやソウルクラシックを思い起こさせるフレーズをこっそり入れ込んだりもしているのでぜひ探ってみてください。リリックで、一面的な価値観だけが正しさではない、という強力なメッセージを込めてもらうことで、さらにインパクトのある1曲に仕上がっていると思います。ぜひライブで聴きたい!(笑)

あなたから見たSIRUPとは?

普段会うことも多いのですが、改めて自分も他人も思いやれる温かさを持っている人だなと思います。それが間違いなく本人と周りにいいバイブスを生んでいる。また、音楽だけじゃなく何事も積極的に学んで自身のアウトプットに変えていく姿は尊敬してます。その姿勢が作品に直結しているし、これからもさらにアップデートされていくんだろうなと、楽しみにさせてくれます。

A.G.O(アゴー)
新潟出身のプロデューサー。2017年にAmiide、Jyodanとともに国際派ヒップホップクルー・CIRRRCLEを結成し、2020年12月の解散まで同グループの楽曲の制作やミキシングなどを担当した。Chara+YUKI、空音、Maco Maretsらへの楽曲提供も行っている。

ROMderful

ROMderful

参加楽曲「Overnight」「Online feat. ROMderful」「Sunshine」について

3つものまったく違う楽曲のプロデュースを通して1つのプロジェクトに関われたのは、本当に楽しかったです! まったく違う感触、エネルギー、ムードの楽曲たちでありながら、確実に強い一貫性もある。こんなに気さくで、オープンなマインドの人と楽しい人と一緒に仕事ができるなんて最高でした!

「Overnight」では、超超超キャッチーなフックが大好きです。シンプルだけど、誰もが記憶に残るようなものになっています。「Online」では、SIRUPの驚くほどに自然なフロウがすごく好き。「Sunshine」ではSIRUPのソウル感が爆発していて、初めて聴いたときはびっくりしました(笑):)

あなたから見たSIRUPとは?

SIRUPは、間違いなく今まで一緒に仕事ができたアーティストの中でも最もクールでカラフルなアーティストの1人。2020年のように、多くの不確実性に満ちた年にSIRUPと出会えたことは、僕にとって新鮮な空気のような感覚でした。

作れたのは、音楽だけではありません。音楽的にも人間的にも、これから先ずっと大切にできる友情と信頼を築くことができて、本当に幸せです!

ROMderful(ロムダーフル)
イギリス出身のプロデューサー。ゴールドリンクの楽曲のリミックスやケラーニ参加曲のプロデュースなどで世界的に知られる。

Full Crate

Full Crate

参加楽曲「Keep Dancing feat. Full Crate」について

別々の世界が衝突すると、あっと驚くような化学反応が生まれます。
「Keep Dancing」という1つの楽曲を通して、SIRUPと私で2つの大陸、そして2つの言語の隔たりを超え制作を行ったのは、非常にユニークで楽しいプロセスでした。この曲はポジティブなエネルギーを体現していて、人生に対して前向きな姿勢を持ち、物事を複雑に考えすぎず、ただ前進し続けることを表現しています。「Keep Dancing」は、私のもっとも好きなジャンルの要素を詰め込んで、アップテンポなグルーヴにまとめたものに仕上がっています。

あなたから見たSIRUPとは?

SIRUPはミュージシャンとして最高で、かつ私と音楽に対する考え方が似ていて、一緒に楽曲を作るのはとっても楽しい経験でした。彼は私のアイデアもとてもオープンに受け入れてくれて、制作中はお互い夢中になって楽しめました。世界中の人にぜひ「Keep Dancing」を聴いてもらいたいし、リリースを楽しみにしています!

Full Crate(フル・クレイト)
オランダ出身のDJ / プロデューサー。リアーナが手がけるランジェリーブランド・Savage X Fentyのショーへのサウンドトラック提供、ビヨンセ、シド(The Internet)などの楽曲のプロダクションやリミックスでも知られる。

starRo

starRo

参加楽曲「HOPELESS ROMANTIC」「Runaway」について

今回一緒に作った2曲はどちらもそのときに世の中に対して感じていたことをできるだけ鮮明に表現することがテーマにありました。その素直さを感じてもらえたらうれしいです。

あなたから見たSIRUPとは?

感情を素直に表現することを躊躇しない人だと思います。歌声にも作品にもそれがいつも出てると思うし、そういう人と一緒に表現をできるのは本当に幸せです。

starRo(スターロ)
神奈川県横浜市出身のプロデューサー。2013年にジャネット・ジャクソンのリミックスがネット上で話題になったのをきっかけに名門レーベル・Soulectionと契約。2017年にはグラミー賞の最優秀リミックス部門にノミネートされた。

Shin Sakiura

Shin Sakiura

参加楽曲「I won't be」について

ひと言で言うと、SIRUPをより近くで感じられる楽曲だと思います。
制作当初、もっとシャキシャキしたトラップビートに、キレのあるギターアルペジオが乗っているトラックものっぽさの強い楽曲だったのを、SIRUPの世界観あるリリックや歌のニュアンスに合わせて、ギターやビートを生っぽく、柔らかく、肉体的な方向に調整して行きました。
BassはFunkyに演奏してもらい、どっしりしたR&B的厚みが出せたと思います。
レコーディング時も、ブースではない場所で録音したり、いろんな試行錯誤を楽しみながら作れた楽曲です。

あなたから見たSIRUPとは?

真面目な感じになってしまいますが、「向き合う」ということから逃げない人。
ユーモラスで、基本ふざけてゲラゲラ笑ってることが多いのですが、音楽を作るときも、そうやって友達と遊んでいるときも、人が生み出したり、考えたりしていることを受け止めようとするし、それを軽んじたりしない人。
めんどくさいこともちゃんと向き合って自分で答えを出そうとする人だと思います。
あとめちゃくちゃ歌うまい。笑

Shin Sakiura(シンサキウラ)
東京を拠点に活動するプロデューサー / ギタリスト。バンド活動を経て、2015年より個人名義でオリジナル楽曲の制作を開始した。これまでに3枚のフルアルバムをリリースしており、SIRUPや向井太一、s**t kingz、TENDRE、KEN THE 390、みゆな、iriらの楽曲のプロデュース / ギターアレンジ / プログラミングも手がけている。

SUMIN

SUMIN

参加楽曲「Keep In Touch feat. SUMIN」について

SIRUPさんを通じて、私たち(SUMIN,Slom)の音楽スタイルを日本のリスナーの皆さまにお届けできる機会に感謝しています。新型コロナウイルスが流行していなければ、私たちが日本に行くなり、SIRUPさんを韓国にお迎えするなりして、一緒にセッションしたり、遊んだり、イベントを作ったりと、いろんなことができたと思うと、とても残念です。
SIRUPさんと制作を進める中で、物理的に距離が離れているので大丈夫かなと心配していたのですが、まったく距離を感じさせないほどのSIRUPさんの緻密さと、何でもチャレンジしてくれるアティテュードのおかげで、普段韓国で作業するときとあまり変わらずスムーズに作業が進んだと思います。1曲1曲を本当に丁寧に作っているSIRUPさんの姿を見て、改めて日本の職人魂を感じました。日本語のサビを一緒に歌うところは苦労したんですが、できるだけネイティブに発音できるように何度も練習しては、何テイクも重ねて完成させました。本当にいい曲ができたと思います。素敵な共作をありがとう!

あなたから見たSIRUPとは?

実はSIRUPさんとは2回ほどお会いしているのですが、2回ともYonYonさんのイベントで共演したことがきっかけで、SIRUPさんのライブを観ることができました。初見のときは韓国MODECiというクラブで日本人アーティストがゲストで来るという話を聞いて、ライバル意識を持ってライブに臨んでいました(笑)。確か私の出番が先で、その後SIRUPさんだったんですけど。
韓国のクラブは日本に比べてライブ環境があまりよくなくて、スピーカーだったり、会場の構造上音の抜けが悪かったりと、そういった理由でARまたは音源にメインボーカルを30%くらい残したままライブをすることがほとんどなのです。そんな劣悪な環境の中でSIRUPさんが完璧なライブをしているのを観て、一目惚れしてしまいました。
そこから数カ月後、今度は日本のクラブSound Museum VisionでSIRUPさんのライブをもう一度観る機会ができて「この人は歌うべき人なんだな」と改めて思わされました。歌うことが本当に好きで、一生懸命気持ちを込めて歌っている姿にもう一度感動しました。そんな中で、客演のお誘いが来たときは本当にうれしかったし、制作過程もナイスだった。また機会があれば直接対面していろいろお話したいです。

SUMIN(スミン)
韓国のSSW / プロデューサー。BTSやRed Velvet、BoAなど数多くのメジャーアーティストの楽曲プロデュースに携わりながら、自身の活動を続けている。

Slom

Slom

参加楽曲「Ready For You (Slom Remix)」「Keep In Touch feat. SUMIN」「Trigger」について

まず、「Ready For You (Slom Remix)」は僕とSIRUPさんとの初めての制作物で、アルバム「cure」に収録される前にサッポロ生ビール黒ラベルの企画のために制作しました。明るくて滑らかな雰囲気のギターを基盤とした原曲との違いは、鍵盤楽器とサイン波のシンセサイザーを使ってより落ち着いたリズムで弾き直したのがポイントです。当初、特設サイト上のプラネタリウムで星を探していくゲームのBGMとして使われたのですが、夜空をイメージして作ったのでサブベースがより豊かでアンビエントなリミックスを作ることができました。
「Keep In Touch(Feat. SUMIN)」の場合は、あらかじめSUMINと作ったデモ音源がSIRUPさんのボーカルのカラーと絶妙にマッチして完成させました。1980年代の日本のポップスアレンジでよく使われている冷たい質感のシンセの感じを再現したくて、メインの楽器はほとんどはYamaha Motifで録音し、加えて今っぽい雰囲気を出すために、現代のトラップミュージックで使われる808ドラムマシンを混ぜてリズムを完成しました。
「Trigger」は、SIRUPさんが先にメロディのアイデアを送ってくれたので、それを元にコード進行をアレンジしてリミックスをするような形で進行しました。LAのSoulectionや、HW&WなどといったSoundCloudコミュニティで発達したビートシーンが活発だった頃のスタイルと編曲の質感を作れるように努力しました。ラフに歪ませたヒップホップグルーヴのドラムとR&B調のコード進行の上に、爆発的なSIRUPさんの歌唱力がこの曲の魅力ポイントではないかと思います。

あなたから見たSIRUPとは?

SIRUPさんは、以前YonYonさんのThe Linkプロジェクトのイベントで、ソウルのクラブMODECiで共演したことがきっかけで知りました。以降、SIRUPさんのインスタをフォローし、SNSを通じて新曲をチェックしたり、YonYonさんがSIRUPさんを僕に紹介してくれたとき、日本でR&BやLAのビートシーンを開拓する役割にいるという話を聞いて、本当に素晴らしいアーティストだと思いました。
それからしばらくして、SIRUPさんの「Ready For You」をリミックスさせていただく機会を皮切りに、今回のアルバムに収録される他2曲のプロデュースまでご一緒することになるなんて。僕としては満足のいくトラックが完成できてよかったし、楽しい作業でした。特に僕との制作が初めてにも関わらず、僕の編曲を信じて期限まで待ってくれたことが本当にありがたかったです。もし日本語をうまく話せるようになれば、SIRUPさんとはもっと親しくなりたいです。今後もカッコいい楽曲を一緒作っていけたらうれしいです!

Slom(スラム)
韓国の新鋭プロデューサー。Jay ParkやZion.Tをはじめ、数々のアーティストのプロデュースを行っている。

Mori Zentaro

Mori Zentaro

参加楽曲「Journey」について

今回の楽曲では、今まで一緒に作ってきたような作風の延長ではなく、新しいアプローチで取り組もうということを制作の初期段階から話していました。
そこで、SIRUPでは今までなかったようなタテノリ感のあるビートを土台にアイデアを膨らませていきました。
結果、エッジィでクールでありつつ、どこかユーモラスな雰囲気も漂ってくるような、新しいSIRUP像を描けたんじゃないかと思います。
踊らせにかかってますが、SIRUPらしい真摯なメッセージ性も存分に感じていただける1曲だと思います。

あなたから見たSIRUPとは?

彼とは十数年の付き合いになりますが、いつも内に熱いものを秘めている人だと思います。
その熱量で周囲の人間を巻き込んでいく力がすごいと思います。

あとごくシンプルに、シンガー、表現者としての力量にはずっと驚かされ続けています。
出会ったときからすごかったけど、そこにどんどん深みが加わっていくのを間近で見続けられている自分は幸せだと思います。

Mori Zentaro(モリゼンタロウ)
トラックメイカー / プロデューサー。ミュージシャン、フォトグラファー、ペインターなどが集うアーティストコレクティブ・Soulflexに所属。2013年頃より活動を開始し、香取慎吾、山本彩、iri、May'nなど、さまざまなアーティストへの楽曲提供を行う。

Yaffle

Yaffle

参加楽曲「Thinkin about us」について

聴いてる人の人生の大事な瞬間に寄り添えるようなものにしたかった。
所謂“バラード”にはしたくなかったので少しざらついた質感になるように努めた。
彼の歌自体が持ってるグルーヴに導かれたかったのでそこにビートを寄せていった。
ビートの組み方としては整った立方体を積むというよりは歪な形のいろいろなブロックを最終的に立方体に見えるように積んでいくイメージだった。
終盤のアカペラはSIRUPが歌ったドラフトを初めて聴いた制作の序盤にすぐ思いついた。
なのでそこを軸にして全体を考えた。
歌声がすごかったのでそれをスポイルしたくなかったのだと思う。

あなたから見たSIRUPとは?

新曲で一緒に制作したのが「Synapse」以来だったのだけど、以前からの人としての温かさに洗練さが増していてとても魅力的だった。常に前進しようとしていてそこも好き。
人を包んで巻き込める人。
ベースのボーカリストとしての技量に加えて、SIRUPの歌い方というものを確立していて、それが段違いにうまい(変な表現だけど、SIRUPはSIRUPがめちゃくちゃうまい)。
レコーディングのときもメインパートはもちろんSIRUPから出てくるアドリブのアイデアのクオリティが素晴らしかったので再編集と加工が楽しかった。

Yaffle(ヤッフル)
東京都出身のソングライター / プロデューサー。小袋成彬と共にTokyo Recordingsを設立したメンバーの1人で、小袋、藤井風、iri、SIRUP、SANABAGUN.の高岩遼、Capeson、柴咲コウ、adieu(上白石萌歌)らの楽曲制作やアレンジから、映画「響 -HIBIKI-」「ナラタージュ」などの音楽制作まで幅広く活躍する。

2021年3月25日更新