シイナナルミ「君のパンツを食べたい」 PR

シイナナルミ|元アイドルのYouTuberが歌う理由

YouTuberのシイナナルミが9月18日にメジャーデビューシングル「君のパンツを食べたい」をリリースした。

2017年8月にアイドルグループ・81momentを卒業し、その後すぐにYouTuberに転身。“メンヘラ系YouTuber”として動画投稿で女性ファンの共感を呼んでいるシイナが再びマイクを取り、本作でメジャーデビューを果たす。YouTuberとしての活動を軸に多岐にわたって活躍する彼女が、なぜ再び歌う決断をしたのか? 動画投稿と音楽活動をリンクさせながら活動を充実化させているシイナに、音楽活動に懸ける思いを語ってもらった。

取材・文 / 倉嶌孝彦 撮影 / 塚原孝顕

最後のお給料を全部使って機材を買った

──シイナさんはもともとアイドルグループ・81momentの一員として活動していました。ただ、シイナさんはアイドルになりたくてこの業界に入ったわけではないんですよね?

アイドルになる前、もともと私はモデルになりたくて、当時はモデルのオーディションを受けまくっていたんです。いろんなオーディションを受ける中の1つにアイドルのオーディションがあって、そこに合格したときに「アイドルで有名になったらモデルもできるよ」と言われたのがきっかけで、私はアイドルをやりながらモデルを目指すことにして。でもアイドルをやっていくうちに、「モデルになりたい」という夢も変わっていって……。

──新しい夢はなんだったんですか?

グループの中で私は自然とMCを担当するポジションになって、周りの人から「しゃべるの向いてるよ」と言われることが多かったんです。確かに自分でもしゃべるのが好きだなあと思ったとき、モデルじゃなくてタレントとして生きていく道がすごく魅力的に思えて。子供のとき、私はテレビっ子だったから漠然と芸能人には憧れていたんですけど、アイドルで活動していく中で自分の夢がハッキリと「私はタレントになりたいんだ」って見えてきた感じですね。

シイナナルミ

──タレントに憧れるようになったシイナさんがアイドル卒業後に始めたのがYouTuberとしての活動でした。なぜYouTuberという道を選んだんでしょうか?

アイドル時代にMixChannelとかTwitterで動画投稿自体はやっていたんです。そのときからある程度の手応えは感じていて、もう少し長い動画を作りたいと考えていて。「タレントになりたい」と思っても、テレビに出演するようなタレントだと、誰かに声をかけてもらうのを待つことしかできないんですよ。そうじゃなくて、私は自分で番組を作って、そこでタレント活動をしようと思い付きました。アイドルを卒業したとき、最後にもらったお給料すべてを使ってパソコンを買ったんですよ(笑)。

──すごい思い切りですね。

一か八かではあったんですけど、本当にお給料すべてを機材のために使いました。最初は本当にお金がなくて、アルバイトもしないとヤバいかもって状態が3、4カ月くらい続いたんですよ。

──シイナさんの“メンヘラ系YouTuber”というスタイルはどのように生まれたんでしょうか?

「私がYouTubeで何をやったら勝てるんだろう」と考えたとき、すでに先駆者がいる美容系の動画だったり、ただかわいいものをかわいい女の子が紹介するような動画を作っても勝てないなと思ったんです。自分ができることの中で武器になりそうなのが、“あるある系”とかちょっと面白い切り口での動画で。もともとアイドル時代にMixChannelとかでも“あるある系”のネタ動画を投稿していたから、「こういうウザい人いるよね」みたいな小芝居をするオモシロ系のYouTuberとしてやっていくことにしました。そこからはずっと同じスタイルで続けています。

──YouTuberとして活動しながら、今回CDをリリースしてメジャーデビューを果たすことになりました。シイナさんにとって音楽はどのような位置付けの活動なんでしょうか?

アイドルをやっているときから歌ったり踊ったりすることが大好きで、YouTuberになってからも歌やライブ、音楽活動は続けていきたいと思っていたんです。子供のときに聴いていた曲とか、恋人と一緒に過ごしているときに聴いていた曲とか、音楽ってそれぞれの人生の一部としてずっと記憶に残るものじゃないですか。曲を聴くと一瞬で当時のことが思い出せる。それに、動画を観たり本を読んだりすることと違って、音楽って何かをしながら聴いてもらえるものでもあるんです。自分の考えていることや自分の言葉をもっと伝えたいと思ったときに、動画だけじゃなくて音楽もやりたいなと思っていたので、メジャーデビューのお話はすごくありがたかったです。

パンツを食べてしまいたいくらい好きな人

──それにしても「君のパンツを食べたい」というタイトルはかなりインパクトがありますね(笑)。

「君のパンツを食べたい」という言葉は私が普段からTwitterや配信で言ってたことなんですよ。私自身の恋愛観の表れなんですけど、私は大好きな彼氏のパンツに対してなんの抵抗感もないですし、彼氏の服の匂いを嗅いで寝たいと思うタイプなんです。ちょっと重いと感じる方もいるでしょうけど(笑)。

──変わった表現ではありますが、歌詞をしっかり読んでいくと「君のパンツを食べたい」はある意味ピュアな“純愛の曲”ですよね。

そうなんです。「君のパンツを食べたい」というタイトルを見て「奇をてらった変な曲かな?」と思う方が多いかもしれないですけど、この曲で本当に表現したいことは「人を好きになることはすごいことなんだ」ということなんですよ。これは自分の経験でもあるんですけど、私がお付き合いした人の中で一番好きになった男の子がいて、その子のことが好きになったとき、今まで付き合ってきた人たちのことを全部忘れちゃうくらい、本当に人を好きになるってことがわかった気がしたんです。それぐらい人のことを好きになれることってなかなかないですし、「好き」というひと言では表せない気持ちを表現したくて「君のパンツを食べたい」の歌詞を書いたんです。

──シイナさんはYouTubeですでに何曲か楽曲を発表していますが、どれもロック調の曲が多いですよね。「君のパンツを食べたい」は、その路線とはちょっと違って、ポップな曲調にまとめられているのが気になりました。

普段はロックのようなカッコいい曲が好きなんですけど、今回はメジャーデビュー一発目ということで、今までのシイナナルミとは全然違うサウンドに挑戦してみたかったんです。自分の中でも初めての挑戦だったんですけど、かわいい感じの曲をかわいく歌うことにチャレンジしてみました。

──歌への向き合い方はアイドル時代と変わりましたか?

変わりましたね。シイナナルミという名前はアイドル時代から変わっていませんけど、アイドルはやっぱりかわいくなきゃいけないんですよ。アイドル・シイナナルミとしてステージに立たなきゃいけないから、素の自分ではなかったなと思っていて。もう今は1人になって、自分しかいない状況なので、本当に素の状態で歌っていますね。歌い方もアイドル時代からけっこう変わったと思います。

パンケーキ柄のパンツをデザイン

──「君のパンツを食べたい」はミュージックビデオも公開されています。YouTuberとして普段作っている動画とは異なるテイストの動画になりました。

普段の動画作りとは全然違って、いろんなスタッフさんに携わってもらいましたし、私からもいろいろ提案させてもらって、面白い動画が作れました。実はMVには裏設定があって、現実世界の女の子が過ごすシーンと、その女の子が思い描いている頭の中の世界を描いたシーンで構成されているんです。例えばMVの主人公の女の子の目の下にほくろを書いているんですけど、そのほくろは頭の中の世界の女の子にも付いていて、同一人物であることを表現しているんです。

──MVの中では現実世界と頭の中の世界がクロスする瞬間もありますよね。

そうなんです。Cメロのところで、現実世界の彼氏が頭の中の世界に登場して、ロリータファッションの彼女の肩をトントンと叩くんです。これは、彼氏のことが好きすぎてパンツを食べようとしていた彼女のことを彼氏が受け入れてくれた、という意味が込められていて。

──CDのPCSC限定盤にはMVに登場するパンツが同梱されています。このパンケーキ柄のパンツはシイナさん自身がデザインしたとか。

シイナナルミ

パンケーキとパンツをかけています(笑)。パンケーキ柄のパンツをお皿の上に載せてデコレーションするのって面白いなと思って。このパンケーキ柄、かわいくないですか?

──はい。かわいいと思います。日常的に履けるかどうかはわかりませんが……。

パンツをデザインするにあたっては、男性陣にも意見をもらったんです。その方々はみんな「かわいい」と言ってくれたから、履いてくれそうだったんだけど……。

──ちょっとかわいすぎると言いますか。

かわいすぎますかね(笑)。あとパンツのタグには「シイナナルミ」という名前が入っているので、私に監視されている感じになるのも面白いですね。おそらく限定盤を買ってくれた女の子は、彼氏に履かせると思います(笑)。