SE7ENTH SENSE「ミッドナイト・プリンセス」インタビュー|生活に魔法をかける、起死回生のプリンスたち (2/2)

皆さんの生活に魔法をかける

──初のCDシングルとして、王道のキラキラしたアイドルソング「ミッドナイト・プリンセス」をリリースしようと思ったのはどうしてだったんですか?

KENSUKE SE7ENTH SENSEの活動は3年間のプランがあって、デビューから今年の5月までの1年目のテーマは“LIVE”。コロナ禍を経てライブ感を高められる楽曲でファンの皆様を楽しませることを念頭に置いて活動してきました。そして5月にデビュー1周年コンサートを行って、そこからの1年のテーマは“LIFE”。皆さんの生活に寄り添った楽曲をリリースしていきたいと思っているんです。「ミッドナイト・プリンセス」は皆さんの生活に魔法をかけてキラキラさせる曲ですね。

──「ミッドナイト・プリンセス」はTAICHIさんも作詞作曲に関わっていますが、どんなイメージがあったんでしょう?

TAICHI 「ミッドナイト・プリンセス」という曲名をKENSUKEからもらったときに、シンデレラは12時で魔法が解けてしまうけれど、ファンの皆さんと掛け合わさることで12時を過ぎても魔法が解けずに幸せな空間でいられるようなイメージが思い浮かんで。そこから、僕たちが魔法をかけて、ライブという永遠に幸せな空間を作り出すような意識を持ってKENSUKEと一緒に曲を作っていきました。僕らは衣装から王子様になっているので、ファンの皆さんはプリンセスですね。

KENSUKE ファンの皆さんにとって僕たちとの魔法の時間は生活の一部でもあるので、“LIFE”というテーマにもすごく合うと思いました。

KENSUKE

KENSUKE

FUJUのラップで“味変”

──FUJUさんはラップ詞を手がけていますが、どんなこだわりがありましたか?

FUJU 歌詞を見たときに、王子様とお姫様が出てくる話に何かしらマスコットキャラクターみたいなものがいたほうがいいんじゃないかと思ったんです。そこで魔法の世界に誘う案内役として黒猫を登場させて、黒猫が王子様とお姫様の魔法が解けないような手助けをするイメージで書いていきました。僕は非現実的な世界観の歌詞を書くのが得意なので、結構スピーディに書けましたね。

FUJU

FUJU

──SE7ENTH SENSEの楽曲はいつもFUJUさんのラップが入ることを想定して作られているんですか?

KENSUKE 頼むことは決めていますね。詞の中でいろいろなヒントを与えたうえで、FUJUに任せています。

TAICHI FUJUのラップは僕たちが思いつかないようなファンタジーが乗ってくるんですよ。カップ焼きそばの「一平ちゃん」のからしマヨネーズみたいな感じで、SE7ENTH SENSEの曲を完成させる必須の要素だと思っています。

TAICHI

TAICHI

KENSUKE わかる! 「今回もいい歌詞を書いてくれるだろう」っていう期待を込めて毎回お願いしてますね。「ミッドナイト・プリンセス」はラップを添えることによって一気に楽曲のテンションが加速したと思いました。FUJUのラップが“味変”になってよりキラキラしたのではと思っています。

──ほかの皆さんは「ミッドナイト・プリンセス」を聴いてどんなことを思いました?

TEN 曲も衣装もこれまでにないキラキラした王子様系で、1周年のワンマンライブで初披露する前にいろいろなアイドルさんの動画を観て研究して「とにかく王子様になりきろう」と思って臨みました。

TEN

TEN

YUTO 僕はさっきもお話ししたように嵐さんがルーツですし、なにわ男子さんとかも大好きなので、自分のメンバーカラーであるピンクが映えるようなかわいい感じの王子様を自分なりに表現することを強く意識してパフォーマンスしています。

YUTO

YUTO

BISKE 僕は演じるようなパフォーマンスが好きで。SE7ENTH SENSEの1年目の活動の中でカッコよさや面白さ、熱さといったいろいろな表情を見せてきて、2年目の1発目でようやくこういう顔が来たか、と思いました。これまでにはない顔を演じることを楽しんでいます。

FUJU BISKEは表情管理がピカイチですね。

BISKE

BISKE

舞台で王子様が降りてきた

HUYA 僕のDNAにはキラキラ王子様っていうものがないので、最初は自分とは遠い世界だなと思いました(笑)。振り入れのときもなかなか自分の中に王子様が降りてこなくて、すごく苦労しました。これまでで一番葛藤したし、踊るのも歌うの難しい曲でしたね。でも楽曲としては素晴らしいと思っていて。なぜなら、歌詞に触感があるんですよ。特に好きな歌詞がサビの後半の「ふわふわな愛で運命にさえ甘えよう」というフレーズで。愛とか恋って目に見えなくて触れないものなのに、ふわふわな感触がある。この設定がすごくかわいいし、「運命に甘える」っていうのはなかなかおしゃれな表現だと思いました。あとFUJUのラップの「なぜか片手にちゅーる ポッと現れblack cat」っていうフレーズもファンタジックで、「片手にちゅーるを持ってるのはなぜだ? 猫が出てくる?」と想像が膨らんで面白いなって。今では楽しくパフォーマンスしています。

HUYA

HUYA

──HUYAさんがどこかで振り切れたタイミングがあったんですか?

KENSUKE ワンマンで初めてパフォーマンスしたときかな。

HUYA 自分はけっこう頑固で融通が効かないんです。レッスンは今みたいな王子様の格好ではなくてスウェットとかのレッスン着でやってるので「いくら踊っても王子様じゃないな」と思ってしまう。それでノれてなかったんですが、この衣装を着て舞台に立って照明に照らされて歓声が上がった瞬間、王子様が降りてきたんですよ。そこから入り込むのは早かったです。

KENSUKE HUYAはめちゃくちゃ苦戦していて、僕が悩みを聞いたり、1人でスタジオに入って練習したりしていたんですが、ワンマンで光を浴びてようやく輝けたんじゃないかと思ってます。

FUJU うん。HUYAはこの曲のキャラクターと真逆なところがあるので一番がんばったと思います。僕たちは撮影会でハートを作るポーズをやっているんですが、そのときも彼は「ハ―トなんて作ったことがない」と言ってめちゃくちゃ拒んでたんですよ。

HUYA それは言いすぎ!(笑)

FUJU でもいざ撮影会が始まったら、誰よりもハートのポーズをやっていました(笑)。

HUYA ファンの皆さんへの愛が出ちゃいましたね(笑)。最近は僕が大きなハートを作ってそこにファンの方に入ってもらって撮影をするのが流行りになっています。

KENSUKE 人って変われるんですよね。

──「ミッドナイト・プリンセス」のあとも2年目のテーマである“LIFE”に即した展開があるということですよね。

KENSUKE そうですね。いろいろなアイデアが溜まっています。実は、この間のコンサートが映画化されることが決まってまして。それも含めて、新たな形で皆さんに寄り添う楽曲やパフォーマンスを展開していく予定です。SE7ENTH SENSEはメンバー1人ひとりのルーツが違いますし、いろいろな色に変われるグループだと思うので、カッコよさ、かわいさ、面白さ、いろいろな面で天下を取っていきたいですね。

SE7ENTH SENSE

SE7ENTH SENSE

プロフィール

SE7ENTH SENSE(セブンスセンス)

「才能×七変化」というコンセプトを掲げるダンスボーカルグループ。TEN、FUJU、TAICHI、KENSUKE、BISKE、HUYA、YUTOの7人からなる。2023年5月にステージデビューし、初の楽曲として「ANTi-HERO」を発表。2024年8月に1stシングル「ミッドナイト・プリンセス」をCDリリースした。