日本のガールズバンドからもらったデモ

──「本音なんだ。」では、バンドマンからもらったデモテープの内容があまりよくなかったけれど、それが本音なんだからしょうがないという赤裸々な思いが歌われています。

スコット　うん。でもこの曲を聴いて、バンドをやっている人たちが僕らにデモテープをくれなくなったら寂しいけど（笑）。

リバース　僕は20年前に日本の女の子のバンドからもらったデモを今でも聴いてます。彼女たちは当時、20歳でした。すごくいいです！

──へえ！ いいエピソードですね。

リバース　（iPhoneに入っているデモ音源を流しながらしみじみと）すごくピュア。メロディがすごく好き。

──なかなかジャンクなサウンドとボーカルですね。The Shaggsのような魅力があるかも。

リバース　Auto-Tuneがかかっているようなボーカルとは全然違う魅力があります。

朝起きたらポジティブなことを考える

──改めて、スコリバの音楽に満ちているポジティブなフィーリングはどこから生まれているものだと思いますか？

スコット　何より僕たちがこのプロジェクトをやっていて楽しいし、そういったポジティブな思いがこのユニットのテーマでもあるからね。

リバース　僕は毎朝ポジティブなことを考える練習をしてます。朝起きたら、ポジティブなことを紙に書いてます。

──例えばどんなことを？

リバース　「僕はインタビューを受けるのがうまいです」とか「僕は宣伝が大好きです」とか。

──あはは（笑）、間違いないと思います。

スコット　それを日本語で書いてるの？

リバース　日本語のときもあるし、英語のときもあります。

──日本語でインタビューを受けるのは楽しいですか？

リバース　（満面の笑みで）イエス！ 英語のインタビューはちょっと楽しくないです（笑）。weezerではあまり取材を受けてません。

「サンマイメ」はヴィジュアル系？

──今後、コラボレーションしてみたい日本のアーティストはいますか？

リバース　昨日たまたま見たんだけど、ももいろクローバーZ、TEMPURA KIDZ！ 僕の音楽の世界と全然違うから興味があります。

スコット　アイドル系だね（笑）。確かにアメリカにはああいうグループっていないな。

リバース　あと、「テラスハウス」に出ていたギターのうまい男の子（鮎澤悠介）。

──リバースは「テラスハウス」も観てるんですね。

リバース　大好きです。

スコット　そういえば、「テラスハウス」でMONOEYESの曲が使われたらしいよ。

リバース　ホントに!? うらやましい。

──いつかスコリバの曲も使ってほしいですね。

リバース　それ、書いてください！

スコット　僕はとにかく面白いアーティストとコラボレーションできたらいいかな。アイドルでも、演歌の歌手でも。

リバース　あとは、ヴィジュアル系！ 3枚目のアルバムのコンセプトはヴィジュアル系かな（笑）。

──スコットはそれでいいんですか？（笑）

スコット　うーん、あとで話し合いましょう（笑）。

スコリバが掲げる2つの目標

──結成当初からスコリバは最大の目標に「『紅白歌合戦』出場」を掲げていますが、それは今も変わりませんか？

リバース　はい。「紅白」に出たいです！

──昨年末の「紅白」も観ました？

リバース　すごく面白かった。3組目くらいに出たダンス＆ボーカルグループがよかったんだけど、名前が出てこないです。

──AAAですか？

リバース　イエス！ 楽しいパフォーマンスでした。あと、miwaさんもすごくよかったです。スコリバには2つ欲望があります。

──目標かな？ 欲望でもいいですが（笑）。

リバース　そう、目標です。1つは「紅白」に出ること。ゲストじゃなくて、邦楽アーティストとして。そして、2つ目はCDショップの邦楽セクションに置いてもらうこと。だから、次はヴィジュアル系でいきたい。洋楽にはヴィジュアル系がないから！

スコリバの目標+メッセージ