旦那のいいとこ悪いとこ

──なんか不満の持ち方に本物の結婚半年の夫婦みたいな生々しさが出てますね。じゃあここは直したほうがいいと思うところは？

可恩　八方美人はやめてほしい。

咲乃　すごいわかる。すごいわかる！ 誰にでも「かわいいね」とか言うんですよ！

可恩　誰にでもいい顔して言うんですよ。

美咲　何それヤキモチ？ 妻だからー？（笑）

咲乃　自分が悪には絶対ならないんですよ。最終的にいい言葉を返してきたりするから……。

亜美　別のアイドルとか褒めてても「でも亜美のほうがかわいいよ」とか言うの。

亜美以外全員　そうそうそう!!

亜美　すごい棒読みだけど。

美咲　ズル賢いんだね。

──なんとなく「これは本心で言ってるな」という見分けは付くようになってきたと。

可恩　うーん、でも全部ウソですよ（笑）。ウソつきっぽい。

咲乃　つかなくていいウソをいっぱいつくよね。

美咲　みんなボロクソに言ってる（笑）。

亜美　みんなインタビューでこんなにしゃべることないよね（笑）。

──でもいいことだと思いますよ。変に着飾った、お互いの心が通じていないグループになるよりは。では逆に、半年経って気付いたいいところは？

亜美　でもホントに優しいのは優しいよね。

桃花　気配りがうまいよね。

可恩　考えてないようですごく考えてるし、周りを見てる。私たちのブログとかTwitterもマメにチェックしてくれていて、「この前どうだった？」とか「学校はどう？」とか聞いてきてくれる。

菜月　……聞かれない（笑）。

──新人として自分よりも年下の女の子を、ある意味自分が預かっている形なのだから、気を遣っているところもあるんでしょうね。

亜美　対等に接してくれることに初めはびっくりしました。竜人くんはキャリアもあるし、距離がある感じになるだろうなと思っていたら、同じ目線でいろいろ見てくれて。最初うまくいかなかったところもそれぞれに接してくれてたので、すごく助かりました。

大変なところに嫁いでしまった

──「清 竜人が新しく始めたアイドルユニットの一員」という立場から、今では夫人だけが独立して番組を持ったり、メンバー個々が注目される機会も多くなってきましたよね。

亜美　そうですね。最初は「竜人くんと6人の夫人」という見え方だったのが、「A・B・C」ではイメージカラーが決まってそれぞれのアピールポイントも増えてきて。それぞれ歌と踊り以外のことができる窓口が増えてきて、これから個々の仕事もできるようになっていくと思うので、それがライブとかにも反映されるようになるともっと面白くなると思います。

可恩　そうだね。2人ずつでラジオをやったりとか、ちょっとずつですけどそれぞれでメディアに出るようになっているので、もっと好きになってもらえる人の幅を広げつつも、清 竜人25がみんなにとってのホームになればいいなって。

──きっと竜人さんの中ではこのグループをどうしていきたいという方向性を見定めていると思うんですけど、皆さんそれぞれが考える清 竜人25の展望や目標を1人ずつ順に教えてもらえますか？

咲乃　私は憧れられる存在になりたいです。竜人くんのボーカルがズバ抜けているので、私たちもがんばらなくちゃいけないし、同じアイドルの人たちからも憧れの目で見られるようなグループを目指していきたいですね。

桃花　……あ、はい。私？

可恩　桃ちゃーん！ 寝てた？（笑）

桃花　えと、アイドル的なところもありつつ、一夫多妻制ということで家族的な部分も見せたいし、アーティストとしての部分も持っているグループになりたいです。曲とパフォーマンスにミュージカル的な要素があるのは私たちの特長だと思うので、そこは大事にしていきたいって思いっ……思ってます。ちょっと噛んじゃったけど（笑）。ハイッ！

美咲　なんで最後だけ急に元気なの（笑）。

可恩　今起きたでしょ（笑）。

亜美　私はテーマパークみたいな、これを観たら絶対に楽しい！っていう存在になりたくて。歌とダンスだけじゃなく、おしゃべりとかバラエティ的な要素もあって、演技とかもあるかもしれないし……いろんな要素があって「清 竜人25を観れば絶対楽しくなる」というポジションを確立したいです。

美咲　私たちはやっぱり清 竜人が引き連れているメンバーなので、何よりも歌だけはちゃんとしていたいと思っています。今はまだ竜人くんがズバ抜けてうまくて、私たちはまだまだなんですけど、アーティストとしての一面を大事にするためには歌を鍛えることがまだまだ必要だなって。とにかくもっと土台を固めたいです。下積みがなかったからそれがアダとなっているというか、みんなの期待に応えるための時間が足りていないというか。場数がとにかく少ないので、ライブをガンガンやって大きく育っていきたいです。

菜月　私はSMAPさんみたいになりたいんですよ。みんな知ってて、憧れられてて、アイドルでもあるし個々での活動もがんばる、そういう存在になりたくて。……私、個人的にはアイドルのまま卒業したいんですよ。

亜美　劇団員じゃなくて？（笑）

菜月　劇団員じゃなくて（笑）。アイドルを卒業して別の何かになるんじゃなくて、アイドルとして活動を終えたいんですよ。だから劇団員とか建設業とかホントにヤなの!! 副業としてやるぶんにはいいんですけど……。

美咲　菜月がブルドーザーに乗ってたら面白いけど（笑）。

可恩　でも意外と似合いそう（笑）。私たちはアイドルなのに結婚してるし、ライブではステージ上で旦那とラブラブするシーンもあるじゃないですか。音楽のジャンルもいろいろだし、もっといろんな面が見せられると思うんですよ。それこそ建設業でもいいけど（笑）、コンセプトは守りつつ、どこにも当てはまらないグループになっていけたらなと思います。

亜美　しっかりしてるねえ。

──特殊なグループであるがゆえの悩みや不安もあるでしょうけど、特殊だからこその楽しみもきっとあるでしょうね。

亜美　先がわからなすぎるところが、不安でもあり面白いところでもあり。

可恩　大変なところに嫁いでしまった（笑）。