宇宙人みたいな地球人
──内山さんがセンターの「ASTRO GIRL」は、実のお姉さんであるSILENT SIRENのあいにゃんさん作詞の曲ですね。お姉さんとの共演は前からの夢だったんですか?
内山 夢でした。お姉ちゃんは一緒に遊ぶときに「ロッカジャポニカに曲を提供したいなあ」とか「一緒に仕事したいなあ」と言ってくれてて。それが1stアルバムで叶ったのはうれしかったです。
──お姉さんが書いた歌詞を歌うのはどういう気持ちなんですか?
内山 お姉ちゃんが詞を書いてるところが想像付かないと言うか、見たことがないので、お姉ちゃんってこういう詞を書くんだなと思いました。歌ってても不思議な感じがして。でも身近な分、エネルギーをすごく感じます。あとタイトルの「ASTRO GIRL」が“明日を取ろうよ”という言葉から来てるオヤジギャグ的なところに、血のつながりを感じました。
──あいにゃんさんは楽曲について「ヘッドホンを付けて自分の好きな音楽を爆音で聴いている宇宙人のような世界観を持つ女子高生からインスピレーションを受けました。(妹のことです笑)」とコメントされていますね(参照:ロジャポ、新曲の作詞をリーダー内山あみの実姉・サイサイあいにゃん手がける)。
内山 外では人の目が気になるからすごい小さい音で音楽を聴いているんですけど、家だと周りを気しないでいいから大きな音で聴くんです。まさかそれを宇宙人と言われるとは(笑)。あと、この間「なんで宇宙人なの?」ってお姉ちゃんに聞いてみたら、私が中学生のときに「これから宇宙船に乗ります。プシューッ、プシューッ」って言いながら1人で動画を撮ってる姿を見てたそうなんです。「なんだ、この子。大丈夫か」って。
内藤 中学生で? 小学生だったらわかるけど。
──ロジャポでは内藤さんがメンバーやファンから宇宙人と呼ばれてますよね?
内山 この人は宇宙人なんですけど、私は宇宙人みたいな地球人なんです!
──宇宙人みたいな地球人(笑)。
内山 「ASTRO GIRL」は宇宙をイメージした曲で、好奇心や探究心という歌詞が出てくるんですよ。目標を達成しても叶えたいことが増えて、またそれに向かってがんばっていくということが歌われている素敵な歌なんです。
──お姉さんとライブで共演したり、コラボしたりしてみたいという願望はあります?
内山 もちろんあります。いつかはお姉ちゃんに追い付いて、サイサイが演奏してロジャポが歌うというのをやりたいです。あと前に「サイサイフェス」に呼んでもらったので、いつか自分たちの主催イベントにサイサイを呼びたいです。
ライブでは“タコ感”を大事に
──椎名さんがセンターを担当する「放課後アフタースクール」は放課後をテーマにしたポップな曲ですね。
椎名 振りがかわいいのと、学生にしかない放課後という時間のことを魔法みたいな時間っておしゃれに歌っているのが特徴です。
──振り付けはオトモダチもマネしやすい踊りになっているんですか?
高井 リリイベツアーが始まる前のイベントでひと足先に披露したんですけど、「放課後 Magic」のところはオトモダチも一緒にやってくれます。
椎名 マネしやすい踊りですし、サビではメンバーの間に時差があるような面白い振りになっていて見てるだけでも楽しいと思います。
──内藤さんがセンターの「BUSY」は「クリスマス年末年始正月」がテーマということで、タイトル通り忙しい、賑やかな曲という印象です。
内藤 クリスマスやお正月の曲ってゆっくりな雰囲気のイメージだったんですけど、この曲は時間に追われながら歌ってるんじゃないかというくらい、とにかく忙しい曲で。フォーメーションの移動もたくさんするし、踊りも細かいし。
──歌だけじゃなく、踊りも忙しいんですね。
内藤 はい。初めてロジャポを観る人を盛り上げられる曲にできたらいいなと思います。忙しい振りなんですけど、よく見るとちゃんと意味があるし、踊りやすい曲で。お客さんにはお祭り騒ぎみたいに盛り上がってほしいですね。
──アルバムの初回限定盤Bにはもう1つのCD「教歌盤」が付属しますね。このCDにはシングルのカップリング曲がまとめられていますが、「情報」がテーマで電子的なサウンドの「神様になれるプログラム」という新曲も収められています。
内山 ロジャポにはいろんなカラーの曲があるから毎回新曲を聴くたびに「ロジャポっぽくない」と感じるんですけど、「神様になれるプログラム」は特に「えっ、私たちの曲なの?」って思いました。電子機器みたいなピコピコした音が入っていて。
内藤 最近は仮歌を聴いたときに「ここのパートはこのメンバーが歌いそうだな」って予想が付くんですけど、「神様になれるプログラム」ではメンバーが歌っている姿を想像できなくて。振りも付いてこの曲をしっかり歌って踊れるようになったら、新しいロッカジャポニカを見せられると思います。
高井 パソコンと自分の心を掛けているような歌詞も面白いです。
内山 歌詞にパソコンの用語が入っていて、ちゃんと勉強の曲になっています。
平瀬 この前学校で技術のテストを受けたときに、「神様になれるプログラム」の歌詞にある言葉が出てきたんですよ。なんだったかな……。
高井 コロッケじゃない?(笑)
平瀬 違う!
──プロトコルですかね?
平瀬 それだ! でもどういう意味かわからなくて、テストは間違えました(笑)。
──そうなんですね(笑)。「教歌盤」に収録されている既発曲の中で、一番ロジャポらしい曲と言ったらどの曲だと思います?
高井 「NEW CROWN」かな。
──どういうところにロジャポらしさがあるんでしょう?
内山 ロジャポはライブで楽しいだけじゃなく、幸せな気持ちになれることを大事にしていて。私たちは多幸感のことを“タコ感”と言ってるんですけど、「NEW CROWN」や「独特道徳ドクトリン」は「あー、幸せ!」と思える曲なんです。
高井 「NEW CROWN」はライブでみんな一緒に歌えるような曲だからかな。「独特道徳ドクトリン」はサビの歌詞がしみじみして温かくて。
オトモダチに絶対「Magical View」を見せる
──ところで、内山さんは来年の3月に高校を卒業されますよね?
内山 されます!
内藤 できるの? 留年するかもしれないよ。
高井 るんぱんと同じ学年になる可能性もあるね。
内山 こんなに勉強の歌を歌ってて留年したらヤバいね(笑)。
──今回のアルバムで「学生の1年」が表現されているように、多くのロジャポの曲では中高生の日常や学校で習うことがテーマになっていますが、内山さんの高校卒業後はどうなるんでしょう?
内山 童顔なんで大丈夫です! 大人になっても学ぶことは大事ですし。
──なるほど(笑)。最後に、11月26日に行われる日本青年館でのワンマンライブへの意気込みを聞かせてください。
高井 初のホールライブだね。
内山 会場の下見に行ったんですよ。
高井 CLUB CITTA'も広かったですけど、今回はライブハウスじゃなくてホールだから「席の数が多い!」って思いました。ここにオトモダチのみんなが座ってライブをやるという実感が湧かなかったです。
内山 日本青年館は最近リニューアルしましたけど、2年前にスターダストのイベントでももクロさんの「走れ!」を歌った会場で、昔を思い出す場所で。オトモダチに絶対「Magical View」を見せなきゃという思いです。まだツアーが残っているので、日本青年館に向けて5人で突っ走って行きます!
椎名 CLUB CITTA'はオールスタンディングだったのでお客さんがどのくらい入るのかが想像できなかったんですけど、日本青年館は席があるからこれくらい入るんだっていう想像ができたし、2階席から見たステージの遠さも確認できたので、「こうしたほうがいいんじゃないか」と考えながら練習できると思います。オトモダチに“タコ感”を感じてもらえるように11月26日までがんばっていきたいです。
- ロッカジャポニカ「Magical View」
- 2017年11月15日発売 / EVIL LINE RECORDS
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初回限定盤A [CD+Blu-ray]
4500円 / KICS-93538 -
初回限定盤B [CD2枚組]
3500円 / KICS-93539 -
通常盤 [CD]
2500円 / KICS-3538
- CD収録曲
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- OVERTURE
- ワールドピース
- WEE FIGHT OH!!!!!
- ぶっちぎりデイズ!!
- Chillっ子同盟
- ASTRO GIRL
- 教歌SHOCK!
- 放課後アフタースクール
- BUSY
- だけどユメ見る
- わたしの地図
- タンバリン、凛々
- 歌いたいのうた
- 初回限定盤A Blu-ray収録内容
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- わたしの地図 MUSIC VIDEO
- わたしの地図 MUSIC VIDEOメイキング
- ロッカジャポニカ 4th TOUR ~Revenge for 1000~ FINAL 川崎 CLUB CITTA'」LIVEダイジェスト映像
- 初回限定盤B付属CD(教歌盤)収録曲
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- 吾輩は乙女である(国語)
- アブラカタブラ アルジェブラ(数学)
- 全力大実験!(理科)
- 世直しタイムスリップ!(社会)
- NEW CROWN(英語)
- 神様になれるプログラム(情報)
- MUSIC FANTASY(音楽)
- 魔法のスープ(家庭科)
- 烈 作郎 ~レッツクロウ~(図工)
- 腹!筋!録!(体育)
- 独特道徳ドクトリン(道徳)
イベント情報
- ロッカジャポニカ「Magical View キセキとキセキの物語」
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- 2017年11月26日(日)東京都 日本青年館
- ロッカジャポニカ
- スターダストプロモーションに所属する内山あみ、椎名るか、高井千帆、内藤るな、平瀬美里の5人からなるアイドルグループ。3B juniorから派生した選抜ユニットとして誕生した。結成当初は「キングレコード組(仮)」を名乗り、キングレコード内レーベル・EVIL LINE RECORDSからのメジャーデビューに向けて準備を開始。3B juniorの定期公演でステージを重ね、2015年8月からは関東16カ所を回る合計31公演のインストアイベントツアー「3B juniorファーストツアー2015東京湾」を行った。同イベントの最終公演で正式ユニット名とデビュー日を発表。2016年1月、1stシングル「ワールドピース」でメジャーデビューを果たした。同年12月に“無期限武者修行”ユニットとして3B juniorのイベントに参加せず、独立して活動していくことが発表された。2017年6月に神奈川・CLUB CITTA’で全国ツアー「ロッカジャポニカ 4th TOUR ~Revenge for 1000~」のファイナル公演を行い、目標であった1000人動員を達成。同年10月に自主企画イベント「ロッカジャポニカ武者修行GIG」をスタートさせた。11月には1stアルバム「Magical View」をリリースし、東京・日本青年館にてワンマンライブを行う。