MVはアナログな手法だけど逆にすごいと思わせたい

──今回、面白法人カヤックの天野清之監督が「1・2・3」のミュージックビデオの制作を担当しています。天野監督に依頼した経緯は？

だいきさんが天野監督にMVを作ってもらいたいとオファーしたのがきっかけで。私、最初は天野監督のことを何も知らされずに打ち合わせをして、話をしていくうちに天野監督の過去の仕事を聞いてすごいびっくりしました。私が大好きなテレビアニメ「物語」シリーズのオフィシャルサイトとかの企画をしてて、まさかそんな方とお仕事ご一緒できるなんてって。でも打ち合わせのときは話してる内容が難し過ぎてまったく意味がわかりませんでしたけど（笑）。なんかすごい人なんだなーというのはよくわかりました。

──MVの見どころはどこでしょう？

一番のこだわりはCGを一切使っていないところですね。批判をするつもりはまったくないんですけど、最近のMVはCGなどのいろいろな技術を使って大げさに見せるイメージがあって、それならあえてアナログな手法で作ってみたらどうだろう、という思いから今回の作品のような形になりました。そこまで凝った技術を使わずにアナログな手法だけで映像を立体的に見せてるところが逆にすごい、みたいな。実は今までうちの事務所のアーティストってMVを作ったことがないんですよ。だからだいきさんも普通のことはしたくないって言ってて、シンプルながらこだわりを感じられる作品に仕上げていただきました。

──MVにはリナチックステイトのアニメキャラクターが登場してますね。

私を2次元化したキャラクターを作っていただいて、とにかくかわいいです！ 設定は私の高校生時代ということになっているようです。あ、その頃から髪の色が青かったわけじゃないですよ（笑）。アーティスト写真も一見合成みたいに見えるんですけど、合成じゃなくてパネルをいくつか並べた中に入って撮っているんです。そういったこだわりが少しでも伝わってくれたらうれしいです。

今までのイメージを覆していきたい

──リナチックステイトとしては5月28日に東京・渋谷WOMBで2ndワンマンを開催します。だいぶプレッシャーを感じているようですが。

はい。なんとかしないといけないのでゴールデンウイーク中も毎日ライブに出演してワンマンライブの告知をしてましたし、新しいお客さんも少しずつ増えてきました。Twitterではあまり心境とか語らなかったんですけど、ワンマンに向けて「早くチケットを買ってください」って書きました（笑）。

──ストレートですね（笑）。

ワンマンライブでは初期の楽曲も全部再アレンジして今の楽曲の作風に寄せたものにしてます。最近の楽曲はきっとアイドルファンだけじゃなくて音楽ファンの人にも気に入ってもらえるようなものになってるので、ワンマンに来て私のことをもっと知ってほしいです。今までのイメージを覆していきたいし、新しいことにも挑戦するので、早くチケットを買ってください（笑）。