「ライブナタリー Presents RESPECT! Vol.2」 道重さゆみ×ZOC|“かわいい”にストイック、畑違いな2組が目指す理想のアイドル像

「ライブナタリー Presents RESPECT! Vol.2」 道重さゆみ×ZOC|“かわいい”にストイック、畑違いな2組が目指す理想のアイドル像

ライブナタリーによるライブシリーズ「RESPECT!」の第2回が3月26日に東京・新木場STUDIO COASTで開催される。

「RESPECT!」は“尊敬するアーティストとの競演”をテーマに掲げたシリーズ企画で、第1回は昨年10月にBARBEE BOYSとOKAMOTO'Sの競演が実現している。

シリーズ2回目は、過去にモーニング娘。やハロー!プロジェクトのリーダーを務め、現在も数多くのアーティストたちから支持を集める道重さゆみと、道重からの多大なる影響を公言している大森靖子が“共犯者”を務めるグループ・ZOCによるツーマンライブに。イベントに先駆けて、音楽ナタリーでは2組へのインタビューをセッティングし、出会いやお互いがリスペクトしていること、ライブ当日に行う予定のコラボレーション内容などを聞いた。

取材・文 / 南波一海 撮影 / 二宮ユーキ
ヘアメイク / 渡邉栄子(道重さゆみ) スタイリング / 粟野多美子(道重さゆみ)
衣装協力 / JILL STUART(ブラウス、スカート / 道重さゆみ)、RANDA(パンプス / 道重さゆみ)

シャバに出てから振りコピしてた

──ZOCの皆さんと道重さんは2019年の「ビバラポップ!」で競演しているんですよね。お互い話したりするタイミングはあったのでしょうか。

大森靖子 楽屋で話しました。戦慄(かなの)が「モーニング娘。の振りコピしてました。シャバに出てから」と言っていて、そしたら道重さんが「シャバ?」って(笑)。

戦慄かなの あのときは本当に申し訳なかったです。道重さんが覚えなくていい単語を言ってしまった。

大森 いい話ですよね(笑)。

左から道重さゆみ、大森靖子。

藍染カレン まさか競演できると思っていなくて、しかもご挨拶させていただけるなんて……。

道重さゆみ 藍染さんは「SAYUMINGLANDOLL」にも来てくださって、そこでもお会いしましたよね。

藍染 あの、もう……ちょっと……。

──カレンさんの緊張がすごい!

戦慄 背筋が1人だけ伸び切ってる。

藍染 こうしてお話しするなんて……とんでもないんです。

大森 しゃべり方がヤバい(笑)。

──道重さんがZOCを知ったのはもちろん大森さん経由ですよね。

道重 大森さんとごはんに行ったときZOCさんの話をしてくれて、そこで初めて知ったんですけど、メンバーの皆さんのエピソードがどれもパンチが利いていて。1つひとつにびっくりしました。

大森 「モーニング娘。はこういう感じで練習するんです」みたいな話をしてくださっているときに、「ちゃんと練習してていいな」とか「メンバーが全員来ていいな」と思ったりしました(笑)。

誰も道重さんにはウソがつけない

──実際に道重さんから見たZOCの印象というのはどうでした?

道重 「ビバラポップ!」の楽屋ではみんな大森さんのことが大好きで仲良しだし、「慕っているんだな」ということも感じたんです。大森さんのほうが先輩ですよね?

大森 はい。

道重 でも、皆さん「靖子ちゃん」と呼んでますよね。びっくりしたんですけど、とにかく大森さんのことが大好き、という純粋な気持ちが強いんだなとわかって、素直な方たちなんだろうなあと思いました。

──ハロー!プロジェクト内では、後輩が道重さんのことを「さゆみちゃん」とは呼ばないですもんね。

道重さゆみ

道重 言わないし、私も飯田(圭織)さんのことを「圭織ちゃん」とは呼ばないので(笑)。すごく素敵な関係だなと思いました。

──ZOCの皆さんから見た実際の道重さんはいかがですか?

戦慄 私、あんまり緊張することがないんですけど、「ビバラ」で会ったときにド緊張してしまって、自分でも何を言ってるのか本当にわからなくなってしまって。それで「モーニング娘。さん踊れます」と言ってその場で振りコピしたんですけど。

道重 「道重さんのパート踊ります」って言ってたのに私のパートじゃないところを踊ってて(笑)。

戦慄 ああ……っていう。それもド緊張しすぎて間違えちゃったんですけど、道重さんはそういうオーラを持っていらっしゃるんです。あのときはすみませんでした。

道重 楽しかったです。

──西井さんは緊張しない人ですよね。

西井万理那 え、私も緊張した気はしますよ。

道重 まったくそうは感じない(笑)。

西井 会ったときのことは覚えているんですよ。私、目が悪いからよく見えなくて、みんなの緊張してる雰囲気だけは伝わってきて。言われるまで、なんで緊張しているのかわからなかったんですよ。

道重 面白い(笑)。2018年の「ビバラポップ!」でもお会いしましたよね。あのときも一緒に写真を撮っていただいて。

西井 あ、はい。おしゃべりできてめっちゃうれしかったです。

道重 なんだろう、何を言っても中身がない気が(笑)。

西井 ホント、ホントです! 私も好きだし、周りに道重さんが大好きな人が多いから。

道重 周りがね(笑)。

──道重さん、西井さんがどんな人なのかを見抜くのが早いです! かてぃさんはいかがですか。

香椎かてぃ 靖子さんが愛してるじゃないですか。だから最初は「靖子さんが愛してる道重さんだ」と思いました。

大森 私の好きな人ということは、すごい尊敬しなければならない人ということですよね。

左から藍染カレン、香椎かてぃ。

香椎 そうです。だから今日は正装で来ました。お見合いみたいな気持ちで。

大森 私が道重さんに家族を紹介する感じ。

道重 それはありがとうございます(笑)。

──そしてカレンさんはずっとハロプロが好きで。

藍染 道重さんに対して、憧れのアイドルという認識がずっとあるんです。中学生のときにCDの発売イベントで握手してもらったことがあって。そのことは今でも鮮明に覚えているし、前回の「SAYUMINGLANDOLL」に靖子さんに連れていってもらったときも、ものすごい号泣しちゃったんです。こんなに短期間でお話しできたり、競演させてもらえたりすることが今も実感がなくて。幸せです。

道重 ありがとうございます。すごく心が込もっていてうれしいです(西井を見る)。

──西井さんとは違って(笑)。

大森 本当に見破るのが早いですね。

藍染 道重さんの前で誰もウソはつけないです。


2020年1月15日更新