現役大学生バンドPURPLE BUBBLEのインタビュー|初ワンマンに向けて制作した新曲で新たなステージへ (2/3)

グダグダ、ボロボロな初ライブ

──なるほど。初ライブはどちらで?

K-taring 下北沢 LIVEHOLICです。その日(2024年5月7日)を結成日にしてるんですよ。ライブはグダグダでしたけど(笑)。

PURPLE BUBBLE初ライブの様子。

PURPLE BUBBLE初ライブの様子。

リューセー 完全にボロボロでしたけど、今、映像を観ると逆に面白いです(笑)。

せき 定期的に観てますね。「なんだこれ」って(笑)。

嵐丸 一斉に「ジャーン!」と音を鳴らすこともできず、僕が(シンバルを)叩いたあとにみんなが入ってきて(笑)。

せき 曲をやるだけで精一杯だったからね。みんな棒立ちだし。

K-taring ライブが楽しくなってきたのは去年くらいからかな。

嵐丸 うん。ドラムを叩くのはずっと楽しいんですけど、ライブの見せ方や取り組み方を考え始めたのは去年くらいからで。それこそ「ナツメグ」(2025年1月リリース)が広がったことで、お客さんが増えてきて、「ライブの見せ方もちゃんと考えないと」という意識になりました。まだ模索中ですけどね。

PURPLE BUBBLE

PURPLE BUBBLE

「ナツメグ」が追い風に

──「ナツメグ」は2025年2月のSpotify「バイラルトップ50-日本」で最高5位、TikTokの音楽チャートでも2位を記録しました。PURPLE BUBBLEの最初のヒットですね。

リューセー 数字の伸び具合がそれまでの曲とは明らかに違ってたんですよ。それで「なんだこれは?」って。

せき 一昨年の10月くらいからライブでやってて、ライブハウスの人に褒められることも多かったんですよ。

K-taring せきは最初から「この曲をきちんと形にしてリリースしよう」って言ってたよね。

せき 聴き心地が飛び抜けてよかったから。

──「あの時味わった後悔も 人生のスパイスになるだろう」という歌詞もありますが、曲を書いていたときはどういう心境だったんですか?

K-taring 初ライブが終わってしばらく経った頃だったんですけど、ちょっともがいていた時期で。聴いてくれる人はもちろん、自分たちのことも幸せにしたくて作ったところもあったと思います。「どんな生き方でも大丈夫だよ」と自分に語りかけているというか……。そのときはもう「バンドを続けよう」と完全に気持ちが決まってたんです。就職はしたくなかったし、音楽活動に専念するために休学もしてた。ただ、せきは就活してたし、もっとバンドに引き込むためにもがんばらないとダメだなと思っていて。そのためにはいい曲を作ることが大事だなと考えてましたね。

進学、就職、バンド

──将来の道を決めるタイミングでもあった、と。メンバーの皆さんはどう思ってたんですか?

リューセー 僕は大学院に行く予定だったんですけど、そこから就職したとしても、バンドを辞める気はまったくなかったです。売れようが売れまいが、バンドは絶対に続けたいという気持ちでしたね、その頃は。もちろん音楽で食べていけたらいいなとは思ってましたけど、そんなに簡単なことじゃないだろうなと。

嵐丸 僕もリューセーと同じで大学院に行こうと思っていたので、学生としての猶予が結成時に4年くらいあったんですよ。就活とかはしたくなかったので、それまでにある程度、バンドとして形になったらいいなと思ってました(笑)。

嵐丸(Dr)

嵐丸(Dr)

──やっぱり就活はイヤだったんですね。

嵐丸 そうですね(笑)。僕はずっと髪色が派手なんですけど、就活すると変えなくちゃいけないので。

K-taring そこなんだ?(笑)

せき (笑)。僕は普通に就活していました。就職してバンドを続ける方もいらっしゃるじゃないですか。そうやって続けられたらいいなと思ってたんですけど、昨年の1月に「ナツメグ」が広がって、ライブもさらに楽しくなって。少しずつ「音楽の道に人生を懸けたい」と思うようになりました。

──K-taringさんは「メンバーを巻き込んでいいのか」と思ったりしなかった?

K-taring いや、それはなかったですね。

リューセー嵐丸せき (笑)。

K-taring (笑)。「やるしかないでしょ!」という感じでしたね。僕は自分が作る曲を信じていたし、「いけるぞ!」と確信していたので、まずは「ナツメグ」でその思いが結実してよかったです。