ナタリー PowerPush - ピンク・ベイビーズ×津田大介

平均年齢14歳のピンク・レディー継承者たち

ダンスを続けるか、ダンスボーカルグループでがんばるか

津田 ほかの2人はどうですか?

佐藤琴乃

佐藤 私は小2からダンススクールにも通ってて、そこではチームを組んでコンテストに出て入賞することを目標に活動してたんです。ダンスで上に行きたいってずっと思ってたんですけど、小5くらいのときに、ダンススクールの企画でアイドルさんのバックダンサーをするっていうのがあって、友達と一緒に応募してやることになったんですよ。

津田 初めてお客さんのいる前でステージに立つことになったと。

佐藤 そうですね。そのアイドルさんが歌って踊ってるのを観て、なんだかすごく楽しそうだなって思ったんです。今まではダンスだけをやってたけど、芸能界的な華やかな世界にも興味を持ちました。そしたらそのイベントを主催してる方に「真似っ子してファンの前で踊ってみない?」って言われて。それで、やってみたらすごい楽しかったんです。そのあとに今のスクールのスタッフに声をかけていただいたんですが、「もし新しい活動をするなら今組んでるダンスチームは辞めなさい」とも言われて。

津田 どっちかに専念しなさいということですね。

ピンク・ベイビーズのライブの様子。

佐藤 はい。そのときの楽しさを知ってしまったから、ダンスチームを辞めるかはすごい悩んでママに相談したんです。そしたら「好きなことをやってみたら?」って言ってくれたので、歌も踊りも学べるスクールに入ったんです。そこでピンク・ベイビーズのオーディションを受けることになるんです。

津田 いろんなオーディション情報の中から見つけたのがピンク・ベイビーズだったんですか?

佐藤 いや、スクールで特待生みたいなものに選ばれたんです。それでニコニコ生放送でレッスン風景とかを生配信したりしてました。

菅沼 私もそのとき同じスクールにいたんですけど、1人ずつ歌って踊ってそれを視聴者の方々に応援、投票してもらうことでそこに残れるかが決まるんです。そこで勝ち残って、ピンク・ベイビーズのオーディションのお話をもらったんです。

ピンク・レディーは新しくてカッコいい

津田 ピンク・レディーの全盛期って35年くらい前ですごい昔ですけど、映像を観たときに古臭いとか思わなかったですか?

菅沼茉祐

菅沼 むしろ「新しい」とか「新鮮」だなって思いました。今のアイドルはニコニコしながら踊ってる印象が強いけど、ピンク・レディーさんは笑顔だけじゃなくて、シリアスな感じもあるしその点ですごい今のアイドルとは違ったアーティストらしさもあって。あとめっちゃセクシーだなって思いました。スタイルよくて衣装はすごいミニスカートだし。それでいてカッコよさがありますよね。かわいいと思われるのもいいけど、自分はカッコいいって思われることがうれしいので憧れる存在になりました。

津田 カッコいいところに惹かれたんですね。

菅沼 中学3年生のときにニコニコ動画にドハマりして、すごくカッコいい踊り手さんを知ったときからカッコいいほうがいいなって思うようになりました。

津田 へえ。中学3年生でニコニコ動画か。以前僕がNHKで「ようこそ先輩」っていう自分の出身校に帰って授業する番組に出たことがあるんだけど、東京の北区の自分の中学に行ったのが2011年で、ちょうど菅沼さんと同じ年齢の当時中3の子たちに教えたのね。生徒から「津田さんはどんな芸能人と知り合いなんですか?」って質問に「ロンブーの淳さんとか知ってるよ」って答えたら「おおそうなんだ」って感じだったんだけど、ニコニコによく出ている歌い手の蛇足さんとか……。

菅沼 ええっ!?

津田 そう、みんなそんな反応だった(笑)。あと百花繚乱さんとか共演したことあるよって言ったらクラス中が「マジでー!!」みたいに興奮した感じになって。

菅沼 完全に一緒だ(笑)。

ニコ動で活躍する踊り手を崇拝

津田大介

津田 だからこの世代にとってはテレビに出ている芸能人よりも、「踊ってみた」「歌ってみた」をニコ動とかでやってる人のほうがリアリティのあるスターなんだなっていうのは思いました。

菅沼 そうですね。芸能人より近く感じるからかな。一般人だったところから動画を通して世に出てくるみたいなところですごい親近感が湧くし。

津田 自分も動画を投稿してみようとは思わなかったんですか?

菅沼 したいなとは思っていたけど、してなかったですね(笑)。すごい憧れている踊り手さんがいて、その人は男性からかわいいって言われることもあるけど、女の子たちから「カッコいい」ってめっちゃ推されてる感じの方なんですよ。だから女の子から応援されるのっていいなみたいな。崇拝してるんで(笑)。

津田 会ったことはあるの?

菅沼 ワークショップとかダンスレッスンに何回も行ってます。そこでいっぱい話せるんですよ。だからより好きになっちゃう。

ピンク・ベイビーズ 配信限定シングル「ウォンテッド(指名手配)」/ 2014年7月16日配信開始 / Pan Pacific Records
iTunes Store / 1000円
iTunes Store / 1000円
レコチョク / 1000円
mora / 1028円
Amazon.co.jp / 1030円
収録曲
  1. ウォンテッド(指名手配)
  2. ウォンテッド(指名手配)Dance Ver.
  3. ウォンテッド(指名手配)(off vocal ver.)
  4. ウォンテッド(指名手配)Dance Ver.(off vocal ver.)
ピンク・ベイビーズ☆ファースト・ライブ
「はじめまして!ピンク・ベイビーズです。」
2014年8月24日(日)
東京都 Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE
OPEN 17:00 / START 17:30
ピンク・ベイビーズ

都倉俊一プロデュースの「Pan Pacific Project」第1弾で、ピンク・レディーの楽曲を歌い踊り継ぐというコンセプトのボーカルダンスユニット。第1期生の朝田茉侑、荒川紗穂、大森莉緒、栗山莉奈、櫻井優衣、佐藤琴乃、始関琉央、菅沼茉祐、鈴木咲良、鈴木千夏、古川友佳理、正木琴菜、籔田奈々帆、吉田亜衣奈の14名で2013年春より活動している。現代仕様にリアレンジしたピンク・レディーの名曲を全国各地のショッピングモールやライブイベントで披露し、幅広い世代のファンを獲得。2014年6月にYouTubeとニコニコ動画で公開された「『UFO』を踊ってみた」動画の累計再生回数が4万回を超えるなど、着実に知名度を上げている。同年7月に配信シングル「ウォンテッド(指名手配)」でデビューを果たし、8月24日には東京・Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASUREにてワンマンライブを開催する。