ナタリー PowerPush - ピンク・ベイビーズ×津田大介

平均年齢14歳のピンク・レディー継承者たち

「UFO」を踊ってみた動画

──ピンク・ベイビーズのYouTube公式チャンネルに「UFO」の動画がアップされていますが、こちらを観た印象はどうでした?

津田 「UFO」のあの振り付けだ!みたいな本家の要素を生かしながらオリジナルの部分もしっかり入ってるダンスだと感じましたね。だから懐かしいって思いながらも、大人数だからできるフォーメーションの入れ替えとか、新鮮な印象を受けました。

ピンク・ベイビーズ「UFO」を踊ってみた☆ Pink Babies - UFO

YouTubeは幼稚園の年長から観てる

津田 ピンク・ベイビーズはピンク・レディーという伝説のアイドルを歌い踊り継ぐグループとして結成された特殊なグループだと思うんです。いろんなアイドルグループでメンバー募集をしている中、なんでピンク・ベイビーズのオーディションに応募しようと思ったんですか?

櫻井優衣

櫻井 ちっちゃい頃から歌って踊ることが本当に大好きで、昔からそういうのには興味があったからです。AKB48さんとかの新曲をテレビで観て情報が入ってきたら、まずYouTubeで検索してPVを観て、踊りたいなって思うんです。新曲が出てからしばらく経つと、スローバージョンとか反転バージョンみたいな動画が出てたりして、細かいところが気になったらそれを観て振り付けを覚えるんですよ。

津田 へえ。YouTubeを観始めたのはいつから?

櫻井 YouTubeはもう幼稚園の年長くらいからです。PVを観てとりあえず全部覚えたら曲だけを流して1人で踊ってました。歌に関してはママが歌を習ってた時期があったので、気持ちの込め方とかいろいろポイントを聞いて、カラオケで点数がどこまで上がるかとか挑戦して(笑)。そうやって個人的にやってたんですけど、中学に入ってからすごく自分の心の中が病んじゃったときがあったんです。

津田 思春期はいろいろありますもんね。大人だってありますから、うん。

櫻井 でもしょぼんとしてるときに音楽に励まされて、「歌は人の気持ちを変えられるすごい力があるな」って実感したんです。だから人を笑顔にというか、人を元気にさせられるようなパフォーマンスが自分もできたらいいなって思うようになりました。

津田 そこでダンスも歌も好きだから両方を大事にするグループはないかなって思ってたんだね。

櫻井 はい、ずっと探し続けてたんです。オーディションの情報が載ってるいろんな雑誌を買ったりして。いろんなアイドルがいて、みんなかわいいなとは思うんですけど、「かわいい人」っていうよりは「歌がうまい人」になりたいって気持ちが強かったです。そんなときに見つけたのがピンク・ベイビーズのオーディションで、自分らしさを出せる場所だなって感じたんです。

津田 それはオーディションを受ける段階でそう思ったんですか?

左から佐藤琴乃、櫻井優衣、菅沼茉祐。

櫻井 そうです。当日すごい緊張してたんですけど、ちゃんと自分らしさが出せて、全部を出しきった感じがありました。こんなこと言っていいかわからないんですけど、「自分はここにいるはずだ」って強く思えたんです。家に帰って親に「私はこれで落ちても悔いはない」って話したくらいで。それで受かったときは家族とメールしてたんですけど……。(涙ぐむ)

津田 思い出し泣きするくらいうれしかったんですね。

櫻井 すごいうれしくて、信じられなくて……。

津田 運命に導かれるようにしてピンク・ベイビーズのメンバーになったわけだ。

櫻井 膝を悪くしてた時期があって、部活を辞めたんですね。それで何もがんばることがないとか思ってて、いろいろあったんですけど、やっとがんばれることができたって思えてすごいうれしかったです。

ピンク・ベイビーズ 配信限定シングル「ウォンテッド(指名手配)」/ 2014年7月16日配信開始 / Pan Pacific Records
iTunes Store / 1000円
iTunes Store / 1000円
レコチョク / 1000円
mora / 1028円
Amazon.co.jp / 1030円
収録曲
  1. ウォンテッド(指名手配)
  2. ウォンテッド(指名手配)Dance Ver.
  3. ウォンテッド(指名手配)(off vocal ver.)
  4. ウォンテッド(指名手配)Dance Ver.(off vocal ver.)
ピンク・ベイビーズ☆ファースト・ライブ
「はじめまして!ピンク・ベイビーズです。」
2014年8月24日(日)
東京都 Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE
OPEN 17:00 / START 17:30
ピンク・ベイビーズ

都倉俊一プロデュースの「Pan Pacific Project」第1弾で、ピンク・レディーの楽曲を歌い踊り継ぐというコンセプトのボーカルダンスユニット。第1期生の朝田茉侑、荒川紗穂、大森莉緒、栗山莉奈、櫻井優衣、佐藤琴乃、始関琉央、菅沼茉祐、鈴木咲良、鈴木千夏、古川友佳理、正木琴菜、籔田奈々帆、吉田亜衣奈の14名で2013年春より活動している。現代仕様にリアレンジしたピンク・レディーの名曲を全国各地のショッピングモールやライブイベントで披露し、幅広い世代のファンを獲得。2014年6月にYouTubeとニコニコ動画で公開された「『UFO』を踊ってみた」動画の累計再生回数が4万回を超えるなど、着実に知名度を上げている。同年7月に配信シングル「ウォンテッド(指名手配)」でデビューを果たし、8月24日には東京・Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASUREにてワンマンライブを開催する。