ファンに共感してもらえるような1曲

──ではデビューシングル「全肯定ヲタクでいいじゃんか！」にお話を移しましょうか。楽曲リリース自体これが初めてなんですよね？

YUTO　そうですね、初めてです。

──楽曲を受け取ったとき、どのように思われました？

MOTOPI　デモを聴いて、まず「あ、パピハイっぽいな」と思いました。それでいてこれまで以上にライブで盛り上がりそうだなと。

YUTO　パピハイはキャッチーでかわいい曲が多いんですけど、「全肯定ヲタクでいいじゃんか！」はシングルっぽいというか。サビに向かって盛り上がっていく曲を作ってほしいと作曲のYuta Sakaiさんにお願いして、歌詞は僕が書いたんですけど、オタクの方に共感していただけるような1曲になったかなと思います。

──ファンの気持ちがそのまま歌詞になっている感じですよね。皆さんもこれまでの活動の中で、実際に言われてきた言葉もあるんじゃないですか？

RYOSUKE　自分のパートに「顔がいいからって許されると思ってるかもしれないけど…そんなこと！あるよ！笑」という歌詞があるんですけど、本当に言われたことがあって（笑）。いい歌詞をもらったなと思います。

YUTO　僕の歌割りでいうと「だからさ私の生きる意味で居て？」という歌詞かな。ここはオタクの方たちが「生きる意味でいてね」と、僕らに思ってくれているところを表現していて、逆に僕らの「みんなの生きる意味になれたらうれしい」「みんなの生きる意味でいたい」という心境も込めて歌っています。どちらの思いにも合うような歌詞なので、そこは気に入ってます。

CHAMA　あと自分とRYOSUKEが一緒に歌うパートで「尊いその笑顔は絶対守るから」という歌詞もすごく深いなって。ここもオタクの目線でもあるし、僕らからオタクを見てる目線でもあるので。

──お互いの重なる思いを歌っているというのはデビュー曲としてすごく素敵ですね。これまで支えていたファンの皆さんとの思い出が刻まれていて、これから出会うファンの方々ともすぐに共感し合える素晴らしい歌詞だと思います。では、ほかの3人のソロパートはいかがですか？

HINATA　僕がソロで歌うのは「君世界で1番可愛い生き物ー！」という歌詞なんですけど、MVでも1人でいいカットが入っているのでお気に入りです（笑）。

MOTOPI　僕の歌割りは説明するのが難しいんですけど、「君の事思ってさ、叱ってあげたいけどしょんぼりした顔見たくないし…ああもうどうしよう!!」っていう歌詞なんです。

YUTO　めっちゃ簡単に言うと、ファンの方たちが僕らのお母さんになっちゃってるときがあるんですね（笑）。

MOTOPI　僕らが犬で、ファンは飼い主みたいな（笑）。お母さん目線での尊い歌詞になってます。

RYOTA　僕はMOTOPIとHINATAの3人で歌っている「君はずっと1番アイドルで居て??」というところがあるんですけど、その歌詞のように「僕のファンにとってずっと一番のアイドルでいよう」と思っています。

ヲタ芸を取り入れた完全セルフプロデュースのMV

──「全肯定ヲタクでいいじゃんか！」はMVもすごくかわいくて面白かったです。撮影の感想や見どころを教えていただけますか？

MOTOPI　とりあえず撮影は眠かったですね（笑）。

YUTO　ふふ、朝早かったもんね。僕たちがアイドルの衣装を着てるカットと、自分たちがオタクの世界に入り込むカットの2パターンを撮ったので、そこを楽しんでほしいです。

CHAMA　オタクになりきったよね。

RYOSUKE　一人二役に挑戦しました！

──ダンスの振りにヲタ芸の要素が盛り込まれていて、MVを観ていて楽しそうだなあと思いました。

YUTO　そのヲタ芸の振りはRYOTAのアイデアなんですよ（笑）。

RYOTA　入れて正解でしたね（笑）。

──メンバーの意見を採用しているんですね。

RYOSUKE　このMVは全部自分たちでディレクションしたんですよ。メンバーそれぞれがアイデアを出して、「自分のカットはこうしたい」と提案しながら進めていきました。

YUTO　脚本とかも一切なし。全部セルフプロデュースでやっているグループなので、自分たちのやりたいことをなんでも叶えられると言いますか。自分たちが「やろう！」となったら、それを実現できるのがパピハイの強みでもあり、弱みでもあるかもしれないです。でも、不満があってもぶつける相手がメンバーなので、話せばわかり合えるじゃないですか。

CHAMA　意見もたくさん出るしね。

YUTO　そうそう。だからモチベーションもそのほうが上がるのかなとは思います。でも、有名なプロデューサーさんや、YouTuberにプロデュースしてほしいなとも思います（笑）。

MOTOPI　募集はしています（笑）。

YUTO　妥協はせず、自分たちが付いて行きたいと思える飼い主を探してるところです。

もっと大きな会場でライブがしたい

──グループとして目標や課題はありますか？

RYOSUKE　僕は目標で言うと、圧倒的一番のグループになりたいなと思っています！

YUTO　12月30日に1周年のアニバーサリーワンマンがあるんですけど、そのライブを機に今までやれなかったことを少しずつでも実現させたい。具体的にいうと、今よりもっと大きな会場でライブができるようになりたいです。

CHAMA　そうだね。もっともっと、いろんな人に知ってもらいたいよね。

MOTOPI　リリースイベントは全部無料でやっているんですけど、それもやっぱり「無料なら行きたい」というお客さんがたくさんいるからなんです。それがパピハイの存在を認知してもらえるきっかけになればいいなと思っていて。

HINATA　うん、タワーレコードさんとかすごい場所でたくさんやらせていただけてありがたいよね。

YUTO　でも僕たちはセルフプロデュースで活動している分、偉い大人がいなかったり、普段からメンバー同士仲がよかったりして楽屋で騒いじゃうことがあって。そこで僕もあまり注意できなかったりするので、そのあたりはしっかりしていかないとなと。

──最年長もふわふわしてますしね。

CHAMA　はい、しっかりはしてないですね（笑）。