私にとっての5分は50時間くらいなんで
──本作のリード曲は「オレンジバタフライ」という楽曲ですね。
はい。過去の自分と今の自分が手をつないでバタフライのように羽ばたいていけたらいいなっていう思いが込められています。
──作詞・作曲は矢野まきさん、プロデュースは松岡モトキさんが手がけられていて。作詞には共作として大城さんの名前もクレジットされていますね。
ほかの方に楽曲を作っていただくということに関して、最初は「ちょっとどうかな」とは思ったんですよ。自分としてのプライドもあったので。
──シンガーソングライターとして活動されているわけですもんね。
そうそう。その事実を受け入れるのに……5分くらいかかったかな。
──あっと言う間じゃないですか(笑)。
いや、私にとっての5分は50時間くらいなんで(笑)。でもまきさんと松岡さんの人柄がとにかく好きになっちゃったし、何より「オレンジバタフライ」という曲がすごく愛せる作品になったので、今はもう大切に歌い続けていこうっていう気持ちしかないですね。本当に大好きな曲です。
──歌詞はどうやって作っていったんですか?
自分のことをまきさんにお話しさせてもらったうえで、それを基に一緒に作り上げていった感じでしたね。私の中にある思いをまきさんに引き出してもらえたところもあったので、そういう作業はすごく楽しかったです。
──提供していただいたメロディを歌うのはいかがでしたか?
自分からは出てこないメロディなので、体の中に入れるのがなかなか大変で。まきさんにアドバイスしていただきながら一生懸命励みました。すごく勉強になるレコーディングでしたね。アレンジに関しては、イントロのピアノの音とか、私のアイデアを受け入れてくださったところもいろいろあったので、より思い入れのある仕上がりになりました。また機会があればお二人と一緒に曲作りがしてみたいですね。
──それ以外にも非常にバラエティに富んだ楽曲が並んでいる本作。メッセージをしっかり伝えて聴き手の感情を揺さぶる曲もあれば、言葉遊びを意識した歌詞をアッパーなサウンドに乗せてハッピーなムードを作る曲もあったりして。とにかく楽しめました。
自分でもね、「うわ、こんなの出てきた!」と思って楽しくなる曲もあるんですよ。「ニャン・ドン・ゴン」なんかはものすごく怒ってるときに作ったから、逆に振り切ってハッピーな曲になったんだと思うし。歌詞に意味はまったくないんですけど、聴いてるだけで笑顔になるじゃないですか。みんなでそういう感覚を共有したかったんだと思います。
──自分から出てきたものはブレーキを踏むことなく形にしていく感じですか?
うん、形にしてあげたいですよね。そこで躊躇して止まっちゃったら先がなくなってしまうと思うから。もちろん「これは全然ダメだな」って思うものは未練なく「バイバーイ!」ってしますけど。
昔から「ブドーカーン!」と思いながら曲を作っていたんです
──先ほど振り返るのが苦手とおっしゃっていましたが、ラストに収録されている「この空」も苦手な“振り返り作業”に挑戦した曲ですよね。
そうそう。だからこの曲も歌詞がなかなか出てこなくて大変でした。どうしても振り返りたかったんですよね、締めの曲として。歌詞としては結局、何も解決していない内容なんです。でも、いろんなことがあったときにふと見上げた空の美しさに私はパワーをもらえた経験があったから、その感覚をどうしても伝えたかったから。
──大城さんの曲はやっぱり実体験が大きく生かされているんですね。
だから恋愛の曲はドロドロのラブソングが多いっていう(笑)。
──あははは(笑)。じゃあ、ハッピーなラブソングが出てきたら……。
そういうことです。「あ、大城さん、幸せな恋愛を楽しんでるんだな」と思っていただければ(笑)。そういうことも曲としてしっかり伝えていこうと思いますので。
──「オレンジバタフライ」では“私の夢は始まったばかり”と歌われています。メジャーデビューを経て、ここから先はどんな活動をしていきたいですか?
とにかくただ走っていくだけですね。走ります!
──どこに向かって走るんでしょう?
まずは日本武道館ですね! 私は昔から「ブドーカーン!」と思いながら曲を作っていたんですよ。実際そのステージに立てたときの演出なんかも頭の中にはあるので、それを早く実現させたいです。私の中での武道館は、アーティストとして絶対行かなきゃいけない場所なんですよね。
──大城さんのライブの魅力はどんなところにあると思いますか?
声でお客さんの心臓をもぎる! そして、みんなのことをハグする! そんなイメージで毎回ライブはしてます。実際、リリイベの特典会なんかではハグしますからね。そうすることで自分の中の歌っている意味を実感することができると言うか。
──聴き手に近い距離で思いを届けたいんでしょうね。それは物理的な距離ではなく、心の距離と言うか。
そうですね、うん。いつも近くにいるよっていう距離感を大事にしながら、ここからも活動していきたいですね。何かつらいことがあったときに、恋人や家族ではなく、真っ先に大城美友に会いに行きたいって思ってもらえるようなアーティストになるのが目標です!
- 大城美友「MI-POSITION」
- 2018年10月10日発売 / 日本クラウン
-
[CD]
2000円 / CRCP-40562
- 収録曲
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- MI-POSITION
- オレンジバタフライ
- 一帆風順
- 声が枯れるまで
- 飛べ!ヘイ!
- ニャン・ドン・ゴン
- この空
- イベント情報
大城美友「MI-POSITION」
リリースパーティー -
- 2018年11月2日(金) 東京都 clubasia
出演者 大城美友 / MAY'S / SHUN / Mii / and more
- 2018年11月2日(金) 東京都 clubasia
- 大城美友「MI-POSITION」
発売記念ミニライブ&特典会 -
内容:ミニライブ&特典会(握手&サイン&ツーショット撮影)
- 2018年10月10日(水) 東京都 タワーレコード池袋店 6FイベントスペースSTART 19:30
- 2018年10月13日(土) 沖縄県 タワーレコード那覇リウボウ店 店内イベントスペースSTART 12:30
- 2018年10月14日(日) 沖縄県 サンエー那覇メインプレイス 2階オープンモールテラスSTART 17:30
- 2018年10月27日(土) 大阪府 あべのHoop 1F オープンエアプラザ第1部START 13:00 / 第2部START 15:00
ゲスト:Mii - 2018年10月28日(日) 愛知県 イオンモール大高 3F タワーレコード前イベントスペースSTART 13:30
ゲスト:Mii
- 大城美友(オオシロミユ)
- 沖縄出身のシンガーソングライター。2014年に沖縄で行われた世界的なオーディション番組の日本大会「X FACTOR OKINAWA JAPAN」で、エントリー総数約2000組の中からトップ6まで勝ち残った。2015年12月にはSPICY CHOCOLATEのアルバム「渋谷純愛物語2」の収録曲「I LOVE YOU feat. RUEED & 大城美友」に参加。2018年10月にミニアルバム「MI-POSITION」(10月10日発売)で日本クラウンよりメジャーデビューした。