大原ゆい子|星に名前を付けることと曲を書くことは似ている

学内オーディション前にひと晩で書いた

──そして最後の新録曲が、アルバムのラストを飾る「夜になれば」。

「夜になれば」はデビューする前に作っていて、ライブでは何度も歌っている曲なので、ようやく皆さんにちゃんと編曲された作品としてお届けできるのがすごくうれしいです。その編曲も、多ヶ谷樹さんにやっていただいたんですけど、どこか懐かしみのある感じで。歌詞の最初に「何気なく過ぎた1日も」とあるんですけど、何気なく聴いてもらえるといいですね。

──実際、心地よく耳に入ってきますね。大原さんのボーカルも肩の力が抜けていて。

大原ゆい子

うれしいです。私の歌は日常の歌なので、日常の中で聴いてほしいなという思いが強いです。

──「夜になれば」も、ひと言で言えば夜の帰り道という、日常のワンシーンを切り取ったものですしね。

「夜になれば」は専門学生時代に書いた曲なんですけど、歌詞はホントに夜の帰り道にふと思ったことをそのまま書いてますね。「携帯電話って不思議だな」「線も何もないのに人の声が聞こえるんだな」って(笑)。

──専門学生時代とおっしゃいましたが、この曲の歌詞は比較的、若さを感じますね。

私が通っていた専門学校には学内オーディションというのがあるんですけど、この曲はそのオーディション用に、ひと晩で書いた曲なんです。もともと私は「学内オーディションに出ます!」と言っておきながら、前日にならないと曲を書かないタイプで……まあ、原型になるコードはすでにあったんですけど、それにメロディを合わせて、今言ったような帰り道で思ったことを歌詞にして。だからオーディション当日は書いたばかりの歌詞のカンペを脇に置いて歌うというのをよくやっていました(笑)。

──ひと晩で作れちゃうんですね。

そのときは、若気の至りですね。今は絶対できないな。

──歌詞の話に戻すと、この曲の主人公は携帯電話で「あなたへと繋がる」ことをある種の拠りどころにしています。

そうですね。何かつらいことがあっても、ちょっとでもいいことがあれば、きっといい夢が見れるよみたいな。

──今の大原さんには、そういう拠りどころってあります?

うちの犬ですね。チワワを飼っているんですけど、もう、とにかくかわいいんですよ。帰宅したらギュッてするのが毎日の癒しです。本当にいつでも優しくて、何があっても自分を迎え入れてくれるので「いなくなったらどうしよう」と思いますね。

皆さんが星です

──このアルバムの発売に合わせてライブツアー「星集め」が始まります。

はい。9月23日の福岡を皮切りに。なかなかワンマンライブを地方でやらせていただく機会がなかったので、「東京だと観に行けないよ」という方だったり、あるいはアルバムを手に取ってくださった方に、ちゃんと自分の口で感謝の気持ちを、歌として届けたいです。

──「星集め」というツアータイトルはどういう意図で?

やっぱり、ファンの皆さんからいただくものがすごく多いんですよ。例えば応援してくださる気持ちだったり、「聴いたよー」といった感想だったりが自分の中ですごく大きなエネルギーになるので、それを直接いただきたくて。

──ああ、大原さん自身が星を集めに行くんですね。

そう、皆さんが星です。福岡、京都、大阪、東京とちょっとずつ内容を変えていく予定なんですけど、ちょっとずつ内容を変えていく予定なんですけど、どの公演もきっと満足のいくものにしてみせますので、ぜひ遊びにいらしてください。

ツアー情報

大原ゆい子「ライブツアー『星集め』」
  • 2019年9月23日(月・祝)福岡県 Gate's7
  • 2019年10月5日(土)京都府 京都VOXhall
  • 2019年10月6日(日)大阪府 心斎橋FANJ
  • 2019年11月9日(土)東京都 SPACE ODD