≠ME「夏が来たから」インタビュー|新曲は高揚感が加速するサマーチューン (2/2)

冨田菜々風が輝き放った横浜アリーナでのフライング演出

──横浜アリーナ公演全体の手応えはいかがでしたか?

本田 「≠ME 全国ツアー2024『やっと、同じクラス』」はメンバーの凱旋ツアーでした。全国8カ所、みんなの大切な地元を巡り、萌ちゃんとももきゅん(櫻井)の出身地である神奈川県の横浜アリーナでのファイナル公演にたどり着いたときは、とても達成感がありました。

蟹沢 どこの会場もお客さんが温かく、その地域出身のメンバーを「おかえり!」という気持ちで迎えてくださったんです。私たちも「今日は素敵なライブにするぞ!」と気合いが入りましたし、公演1つひとつの思い出が重なったからこそ、ファイナル公演への思いが強くなっていたんだと思います。

本田 横浜アリーナ公演の当日、「ついに来た」という感覚がありました。

本田珠由記

本田珠由記

本田珠由記

本田珠由記

冨田 大切な最後のピースがきれいにハマった感覚があったよね。不思議な高揚感を感じたのをよく覚えています。

蟹沢 それと同時に、ツアーを終わらせたくないという寂しさもありました。

冨田 メンバーみんな同じ気持ちだったよね。

──「天使は何処へ」の曲中に冨田さんがフライングに挑戦したシーンは、横浜アリーナ公演のハイライトの1つだったと思います。

蟹沢 すごかったよ。

本田 カッコよかった!

冨田 ありがとう。今回のツアーで初めて挑戦した演出だったので不安もありましたが「天使は何処へ」の曲中の演出ということで、天使を表現して飛ぼうと思いました。このような経験は一生に一度あるかないかだと思うので、堂々と挑んで、ファンの皆さんに喜んでもらおうと考えていました。

本田 菜々風が宙を飛んだことで、横浜アリーナのステージがさらに迫力満点になったと思います。滞空時間が長かったのですが、その間ずっと表現力を保っていて、魅せる力が本当にすごいです。

蟹沢 リハーサルのときに、フライングしている姿を初めて見たのですが、メンバーみんなの視線が釘付けになっていました。大きい会場だからこそできる演出ですし、たくさんのスタッフの方が関わってくださったうえで実現できるものだと思います。そんな中でこのパフォーマンスに挑戦するのは、菜々風としても大変だったでしょうし、大きな表現力を求められたと思います。その結果として、横浜アリーナで披露した「天使は何処へ」は1つの“作品”として輝いていました。

冨田 初めての演出を通して新しい≠MEを見せられたと思うので、これを機に驚きと迫力のあるパフォーマンスにどんどん挑戦していきたいです。今回は1人でのフライングでしたが、いつかメンバー全員で一緒にフライングしたいです。もっとパワーアップして、ファンの方の予想をいい意味で裏切っていきたいと思います。

冨田菜々風

冨田菜々風

冨田菜々風

冨田菜々風

≠MEは愛とやる気がすごい

──今年3月の1stアルバム「Springtime In You」のリリースタイミングで指原さんにインタビューさせていただいたのですが、そのときに指原さんは=LOVE、≠ME、≒JOYの3グループについて「プロデューサーの私が『このグループはこうで、こっちのグループはこうしよう』と意識しているわけじゃないのに、泣けるポイントや感動するポイントが違う」と語り、そのうえで≠MEの魅力について「≠ME 5周年コンサート『≠ME 5th ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT』を観たときに、初めての感覚を覚えました。パフォーマンスに圧倒されて泣いた」と話していました(参照:≠ME「Springtime In You」特集)。

冨田 ≠MEは気持ちが熱いメンバーばかりなんです。

蟹沢 本当にみんな熱いよね! 同じメンバーながらすごいと思います。

冨田 何かに打ち込むとどんどん気持ちが高まっていきます。

蟹沢 仲間ががんばっていると、自分も負けていられないと思い気持ちが燃えてきます。それと同時にお互いのよさをメンバー同士で感じ合っていて、「このメンバーのここがいいな」「このメンバーのこういうところが好きだな」という気持ちにも熱いものがあります。

蟹沢萌子

蟹沢萌子

蟹沢萌子

蟹沢萌子

本田 愛とやる気がすごくあります。メンバー全員で切磋琢磨していますが、それは決して当たり前のことではないと思いますし、みんなに出会えてよかったと改めて感じます。

蟹沢 メンバー同士の気持ちが交わり続けているからこそ、大きな夢に向かって走り続けられるんだと思います。

冨田 ただ熱いだけではなく、みんな心がまっすぐだよね。指原さんが言ってくださったことは、そういうところがパフォーマンスに現れている結果なのかなと思います。

──指原さんは「みんな本当に根性がある」とも話していました。「もっと難易度が上の楽曲をください!」「もっとできます!」という圧がすごくて、その気持ちがすべての態度を通して伝わってくると。

冨田 確かにそうかもしれないです。東京ドームというとても大きな夢を活動初期の頃から掲げているのも、メンバーがみんな熱い性格だからなのかなと思います。

蟹沢 私たちは楽曲を通して輝くことができていると思うんです。楽曲に力をいただいている部分が本当に多く、自分たちもその楽曲を輝かせたいという気持ちがあります。ワクワクする感覚を味わわせていただいているからこそ、「まだまだいけるんじゃないか」「もっともっとがんばりたい」という思いが湧き出てきます。

──最後にもう1つだけ聞かせてください。指原さんは「1stアルバムを通して、みるてんと(永田)詩央里の成長を特に強く感じるんですよ。2人とも歌い方が変わったなと感動しています」「お腹から声を出して歌えるようになったな」とも語っていたのですが、本田さんご自身としても歌唱面での成長を感じていますか?

本田 私は自分の歌とダンスに対してまだまだだと思っていて、素敵な楽曲を歌わせていただくからには、その楽曲にふさわしい歌声を出せるようになりたいと感じていました。そんな中、歌の練習を重ねていくにつれて自分が歌いやすい声を見つけた感覚があります。指原さんからのお言葉は、うれしくもあり恥ずかしくもあるのですが、自分が改善したいと思っていた部分を褒めていただけると自信につながります。私は指原さんやメンバーのおかげで成長できていると思います。

左から蟹沢萌子、冨田菜々風、本田珠由記。

左から蟹沢萌子、冨田菜々風、本田珠由記。

プロフィール

≠ME(ノットイコールミー)

2019年2月に結成されたアイドルグループ。指原莉乃がプロデュースを手がけている。8月に東京・お台場青海周辺エリアで行われたアイドルイベント「TOKYO IDOL FESTIVAL 2019」でステージデビュー。2021年4月にキングレコードよりメジャーデビュー作となるミニアルバム「超特急 ≠ME行き」をリリースし、6月に東京・中野サンプラザホールで初の単独コンサート「≠ME 1stコンサート~初めまして、≠MEです。~」、9月より「≠ME1st Tour~やっぱり、恋をした~」を実施した。2023年4月から6月にかけて東京・日本武道館公演2DAYSを含む「≠ME全国ツアー2023『We shout "I am me."』」を開催。2024年3月に1stアルバム「Springtime In You」をリリースした。翌4月からはメンバーの出身地を巡る全国ツアー「≠ME 全国ツアー2024『やっと、同じクラス』」を行い、7月15日に神奈川・横浜アリーナでファイナルを迎えた。8月に9thシングル「夏が来たから」をリリース。