noovy|小さくとも野心を抱えたライオンに

寝起きドッキリに挑戦

──アルバム収録曲「LION DANCE」のミュージックビデオ、面白かったです。

Shawn 1980年代の日本のバラエティ番組の真似をして、寝起きドッキリをしたんですよ。

──あれは本当のドッキリですか?

JK はい。今回のMVがドッキリになるというのは事前に聞かされていたんですよ。でもまさか寝起きドッキリだとは思ってなくて。今思えば、あんな広い部屋に1人で泊まるのはあり得ないんだけど(笑)。僕らにはまだ予算が全然なくて、普段のMV撮影やツアー中はめっちゃ狭い部屋に泊まるから。

noovy

Shawn 僕は朝4時に起こされたんですよ。そしたらドッキリの仕掛け人役だったので、内心ホッとしました。

Hank 寝起きで顔や首に当てられたあのタオル、本当に熱かったんですよ(笑)。撮影が終わったあと、顔や首をずっと冷やしてました(笑)。

Mark あのときのHankはけっこう本気で嫌そうな顔してたよ(笑)。

Shawn あの監督さんはクレイジーです(笑)。でも振り付けはファンの皆さんにすごく好評です。この前リリース記念イベントをしたときもファンの皆さんが一緒に踊ってくれて、すごく楽しく盛り上がれました。

ようやく小さいライオンにはなれた、かな?

──日本では初となるフルアルバム「LION」の制作はどうでしたか?

Shawn やはり台湾人の僕らが日本でアルバムを出せるというのはすごく特別なこと。タイトルの「LION」には「僕らもようやく小さいライオンにはなれた、かな?」という意味が込められています。この2年間で僕らにも野心が出てきたんです。今後は自分たちで作詞作曲して、バンドとしてのアイデンティティを確立したい。アルバムのリリースは、そこに向けて大きなチャンスを得られた感覚でした。今回僕はボーカル録りのために何回か1人で日本に来たんですが、ちょっと海外出張するビジネスマンになった気分でしたね(笑)。

JK(B, Cho)

JK 今回のアルバムは全体に凝ったアレンジの曲が多いんですが、中でも僕は「Café Girl」に苦戦しました。ベースラインがすごく難しい。全然弾けなかったからレコーディング前に徹夜して、十何時間ぶっ続けで練習しました。でも本番のレコーディングで、ブースに入った瞬間、すべてを忘れてしまったんですよ。あの瞬間のことを何も覚えてない。声をかけられても反応するのに数秒かかるくらい混乱しちゃいましたね。トラウマです(笑)。あまり寝てなくて疲れてたから記憶が飛んじゃったんでしょうね。

Mark あのときのJKは本当にかわいそうだった。すごい表情だったんですよ(笑)。

Hank 「Café Girl」はギターソロもすごく難しかった……。

Shawn アコギパートもね……(笑)。あの曲はとにかく難しかった。あと僕はシンプルに歌入れが大変でしたね。noovyにはいろんなバージョンの曲があって、日本語、英語、中国語を使い分けなきゃいけなくて。自分は今どのバージョンでどの部分を歌っているのか、全然わからなくなっちゃったこともありました。

Mark(Dr, Cho)

Mark 僕はレコーディングしてるときが一番楽しい。ほとんど苦になった瞬間はないんですが、強いて言えばリズムのすごく細かい部分ですかね。感情が入りすぎてズレちゃうことがあるんですよ。そういう部分くらい。あとはずっと楽しかった(笑)。

──このアルバムを聴いて、皆さんの演奏力が向上したように感じました。

Shawn それはエンジニアさんが優秀だからだと思いますよ(笑)。

──「looking for」はShawnくんの作詞作曲ですね。

Shawn アルバムに1曲弾き語りを入れたかったんですよ。

Hank 全体的に重めの曲が多いしね。

JK そうそう。アルバムの真ん中に入ってるから、この「looking for」がアクセントになってる。

Shawn(Vo, G)

Shawn 僕はエド・シーランやショーン・メンデスみたいなシンガーソングライターがすごく好きで、台湾で出した作品にも弾き語りの曲があるんです。歌詞に関しては、レコーディング中にスタッフさんが冗談交じりに「最近『自分探し』してる」って言ってたことがきっかけです。僕、日本語に「自分探し」という単語があるのを知らなかったんですよ。それでスタッフさんに意味を教えてもらって。「じゃあ自分は何を探してるんだろう?」って考え始めて、そこから歌詞にしていきました。

──実際、「自分探し」をすることはあるんですか?

Shawn もう毎日ですよ(笑)。まあ、こういうのって一生答えが出ないことだとも思うんですけど。「これだ」ってものが見つかっても、次の瞬間には別の新しいことを探し始めるんだろうし。人生のテーマだと思います。

──「LION」の収録曲の中では皆さんどの曲が好きですか?

Shawn 当然「looking for」です(笑)。

JK 僕は「Door」ですね。この曲は結成したときからあるんです。ライブではずっと歌っていて、僕たちと一緒に成長してきました。今回のアルバムでやっと収録されることになったのでうれしいですね。オーケストラが加わって、壮大なアレンジになりました。

Mark 僕は「HOME」かな。この曲ではファンの皆さんがいる場所が僕らのホーム(居場所)だと歌っています。僕らがここまでがんばってこれたのは、日本のファンの皆さんが応援してくれたから。すごく感情を込めてレコーディングしました。

Hank(G, Cho)

Hank 僕はパーティっぽい曲が好きなので「Wild」がいいな。この曲はOne Directionみたいなテイストで、演奏してて楽しい。初めて聴いたときから、僕は「Wild」が一番好きでしたね。

──8月からは全国ツアー「LION DANCE~ぬびが舞う~」もスタートしましたね。皆さんがライブするときに意識していることはなんですか?

Shawn メリハリを付けること。曲ごとに感情を整理して表現することを心がけていますね。

JK 僕は全体的なところを考えているかも。ツアーごとのテーマと言うか。そのときの自分たちが伝えたいこと、表現したいことを俯瞰でとらえて、ライブを作っていくことを大切しています。

Mark 僕はお客さんにどう伝わってるのかをけっこう気にしてますね。

Hank あと自分たちがどう見えてるか、ということも考えるな。僕たちのライブを観た人たちに、いろんなインスパイアを与えられるようなパフォーマンスをしたい。

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超天然なのは……?

noovy「LION」
2018年9月5日発売 / Sony Music Records
noovy「LION」初回限定盤A

初回限定盤A
[CD+DVD+写真集]
5000円 / SRCL-9907~8

Amazon.co.jp

noovy「LION」初回限定盤B

初回限定盤B
[CD2枚組]
4000円 / SRCL-9909~10

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アーティスト名「音楽作品タイトル」通常盤

通常盤
[CD]
3000円 / SRCL-9911

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CD収録曲
  1. LION DANCE
  2. Hey! Ho!
  3. Wild
  4. looking for
  5. Singin' for you
  6. Café Girl
  7. Dunk Shot
  8. All This Beauty
  9. 僕たちの花火(feat. あさぎーにょ)
  10. Door
  11. HOME
  12. Garage

<Bonus Track>

  1. Lily(Japanese ver.)※通常盤のみ
  2. ONE(Japanese ver.)※通常盤のみ
初回限定盤A DVD収録内容
  1. 1st TOUR「Singin' for you!!」2018.3.18 at 東京都・渋谷TSUTAYA O-NEST

    Never Gonna Stop / Cross The Line / Singin' for you / Garage

  2. 僕たちの花火(feat. あさぎーにょ) Music Video Document ver.
  3. 「LION DANCE」獅子舞アニメーションver.
初回限定盤B 付属CD収録曲

~日本未発売 台湾版1st アルバム「ONE」~

  1. KALEIDOSCOPE
  2. Never Gonna Stop
  3. Shout It Out
  4. Cross The Line
  5. Bye Bye Darling
  6. Move It
  7. Walk Away
  8. Every Little Step
  9. I Scream
  10. 三等星
  11. Lily
  12. ONE
  13. イチバンボシ
ツアー情報
noovy 2nd 全国ツアー
「LION DANCE ~ぬびが舞う~」
  • 2018年8月31日(金) 東京都 渋谷CLUB QUATTRO
  • 2018年9月1日(土) 愛知県 RAD HALL(※ワンマンライブ)
  • 2018年9月2日(日) 大阪府 LIVE HOUSE Pangea(※ワンマンライブ)
  • 2018年9月7日(金) 福岡県 INSA
  • 2018年9月9日(日) 広島県 CAVE-BE
  • 2018年9月15日(土) 宮城県 HooK SENDAI
noovy(ヌーヴィー)
noovy
台湾出身のShawn(Vo, G)、Hank(G, Cho)、JK(B, Cho)、Mark(Dr, Cho)からなる4人組ロックバンド。2014年に「日本・台湾で活躍できるスター」を発掘すべく開催されたオーディション「EeLin Star」によって選ばれた。2016年9月にソニーミュージック台湾よりデビューしたのち、2017年1月に活動の場を日本に移して本格始動。知名度ゼロから自主制作シングル「KALEIDOSCOPE」1000枚を1カ月で売り切り、4月に初の全国流通盤としてミニアルバム「ONE」を発売した。同作を3カ月で3000枚販売し、9月にシングル「Garage」でメジャーデビューを果たした。2018年2月に2ndシングル「Singin' for you」を発表、オリコンデイリーランキング9位を記録した。3月には初のライブツアーを東名阪にて行った。9月に日本での1stフルアルバム「LION」をリリース。