オジュン星に戸惑い

──コータさんはアーティスト活動の面白さをどう感じてますか？

コータ　ライブ活動をメインにやって、ライブは瞬間ごとに生まれるものがあるのが生々しくて面白いなと思います。

オジュン　がんばってるよね。最初はおぼつかない感じだったけど、今では自分からネタっぽいことをぶち込んだりしてる。

奥山　オジュン様のキャラが濃すぎて（笑）。最初のリリースイベントのMCでいきなり「オジュン星から来た」と言ってて、「え、そうなんだ？ どうしよう！」と戸惑ってたんですよ。

コータ　そう（笑）。みんなツッコんでいいのか恐る恐る様子をうかがってた。オジュンさんは本番5分前とかに「これ、やってみよう！」と言ってきたりするんですけど、それにもだいぶついていけるようになりました。

オジュン　リリースイベントの一環でクラブでのパフォーマンスが決まってるんですが、そういうナイトレジャースポットではシャンパンタイムがある。実際にナイトクラブで遊んでる人たちがどんな反応してくれるのか興味がありますね。ただ、クラブパフォーマンスって怖いからね。俺も初めての頃は怖かった。

コータ　え、そうなんですか？

オジュン　みんな俺たちを観に来てるわけじゃなくて、お酒を飲んで踊りに来てるわけだから。ステージで独りよがりなことをやると「早く終われ！」というムードになる。そういうアウェーの中で盛り上げられるパフォーマンスをしなきゃいけないからドキドキするよ。

コータ　でも僕はまったく不安はなくワクワクしてますね。こっちが自信なさげだと余計面白くなくなると思うんで、思いっ切り楽しんで、みんなにシャンパンを振る舞ったり、いろいろしたいと思ってます。

セクシーにあなたを包み込みますよ

──スプリットシングルの2曲目はNOMUZOの「Hot Butterfly」です。オジュンさんはもちろん、コータさんの歌唱力も際立ってますよね。

オジュン　俺はミドルが主旋律なんですけど、コータはキーの高いパートを担当していて。特に間奏明けのラストサビに行く直前のコータの歌はナイスだなと思います。

コータ　ありがとうございます。昔から歌は好きでよく歌ってたんですけど、未経験のダンスは課題が多いとは思います。もっといろんな曲を歌って踊りたいですね。踊りながら歌うのは難しいですけど、めちゃくちゃ楽しい。ワンマンライブができるくらいオリジナル曲を増やしていきたいです。

オジュン　「Hot Butterfly」は「シャンパン」に比べてセクシーさがあるのでバランスはいいと思いますね。

奥山　また違った“夜”ですよね。

コータ　僕のイメージとしては、「Hot Butterfly」は「シャンパン」で酔っぱらったあとのシチュエーションが浮かびます。男女の駆け引きってある程度お酒が入っているときに行われることが多いじゃないですか。飲み会をしたり、バーに連れて行ったり、本気で落としたいと思ったらお酒が付きものかなと思うんですけど、「Hot Butterfly」はそういう雰囲気とともに、「セクシーにあなたを包み込みますよ」という男らしさも感じる。NOMUZOにぴったりだと思います。

オジュン　NOMUZOって「職業めっちゃイケメン」っていう肩書きがあったり、けっこう“俺様”な感じはあるんだけど、「Hot Butterfly」の「誰かに邪魔される前に キミの手を掴みすぐ連れ去りたい」というコータのパートがまたいいですね。ちょっと奥手っぽい。

奥山　「シャンパン」が1次会だとしたら、「Hot Butterfly」は2次会での駆け引きっぽいですよね。

B2takes!!とビートたけし

オジュン　それで、3曲目が「冗談じゃないよ、愛」。

コータ　振られてますやん！（笑）

──B2takes!!の「冗談じゃないよ、愛」ではビートたけしさんのセリフが引用されてますよね。

オジュン　あのセリフ、なんで入れたの？

奥山　そもそもB2takes!!の10周年記念で「なんか面白い曲を出したいね」という話が出て。B2takes!!の「‼」を「hi」に変換すると“ビートたけし”と読めるんですよ。これまで特にアピールしてこなかったんですが、このタイミングでグループの老舗感を出したくて、あのセリフを入れました。

IGU　当時いたメンバー全員でやってみたんですよ。それで僕のテイクが採用されました。

オジュン　そうなんだ。相当うまくない？

IGU　ありがとうございます！

オジュン　今いるメンバーのテイクが採用されてよかったよね。IGUがいなくなってたらライブであのパートできないよな（笑）。

奥山　確かに。

オジュン　この曲は好きですね。ふざけてて。

奥山　「シャンパン」のテンションに合わせました。これまでのB2takes!!にはなかったアプローチなので、新たな挑戦ですね。4曲目の「club I.W.A」はB2takes!!の持ち曲なんですが、このスプリットシングルは“夜”がテーマなのでふさわしいと思って入れさせていただきました。

オジュン　リリースイベントでB2takes!!はこの4曲以外もいろいろと披露してるんですけど、その中でも「冗談じゃないよ、愛」と「club I.W.A」は特に好きです。普通に口ずさんでるし。そう考えると、バラエティ豊かでいいスプリットシングルになったんじゃないかなと思います。配信の時代で1曲聴けば満足しちゃうところもあるけど、CDに入ってる曲は全曲飽きがこない。僕自身CDを出すこと自体ひさしぶりですし、リリースイベントもあまりやってこなかったので、また新しい自分の活動の方向性が見えましたね。モールでライブをやるのが一番楽しいです。この前、通りすがりの海外の方から声援をもらえたのもうれしかったですし、手応えを感じましたね。

──NOMUZOの今後のビジョンがあれば教えてください。

オジュン　求めてもらえたら第2弾、第3弾もあると思うんですよね。常に現状を超えていかなきゃいけないと思ってます。

コータ　デビューシングルがイマイチの結果だと、オジュンさんはオジュン星に帰っちゃうので、そうならないようにがんばりたいです。いつかは韓国に行ってNORAZOさんとコラボしてみたいですし。

オジュン　本家とのコラボはいいね！ 野望だね。NORAZOさんは「シャンパン」を聴いてくれて、けっこういい反応をしてくれたらしいので、いつか叶ったらいいですね。