≒JOY「初恋シンデレラ」インタビュー|2ndシングルは初の恋愛ソング (2/2)

逢田珠里依、江角怜音、大信田美月、髙橋舞、村山結香 インタビュー

初恋の曲を歌えるのは今の≒JOYだからこそ

──まず、≒JOY初のラブソングである「初恋シンデレラ」に対する皆さんの印象から聞かせてください。

江角怜音 ≒JOYが恋の歌を歌うことへの驚きがまずありました。

村山結香 “初恋”をテーマにした曲を歌えるのは今の私たちだからこそなのかなと思うので、このタイミングでこの楽曲をいただけたことがうれしかったです。

大信田美月 きっと誰もが経験するような気持ちが描かれている曲で、「最近よく目が合うね」など、≒JOYを知らない方が聴いても共感できる歌詞だと思います。「初恋シンデレラ」というタイトルをイメージさせるようなきらびやかな音が使われているのも印象的ですし、初恋に対する憧れなども表現されていて、聴いていると少し切ない気持ちにもなります。

大信田美月

大信田美月

逢田珠里依 「初恋シンデレラ」のように曲が進むにつれて疾走感が増していく曲がもともと好きだったので、最初に聴いたときはとてもうれしかったです。また「月曜日 朝の8時」などのフレーズから学生ならではの純粋なときめきが感じられて、聴いていてドキドキします。2番の歌詞では初恋の相手と付き合い始めて、そんな展開からも少女マンガのようなキラキラとしたときめきを感じます。

髙橋舞 主人公の初恋の相手に対する、好きで好きで仕方ない気持ちがあふれていることが曲から伝わってきます。例えば「おはようの声 はしゃぐ笑顔も その全てがもう 世界で1番だよ」や「休み時間の眠そうな目で ウィンクしてみて 何があったって 君のヒーローでいたい」など、どんなときも“君”のためにいたい、“君”のことが大好きなんだ、という思いがどの歌詞からも感じられます。

江角 1曲を通して、初恋の相手に対する「好き」の気持ちが大きくなっているのが、歌詞やサウンドから伝わってきます。私は初恋を題材にしたマンガをよく読むのですが、ファンの皆さんも共感できるような初恋ならではの気持ちが歌詞につづられていると思います。

──江角さんは1stシングル「体育館ディスコ」に引き続きセンターを務めています。

江角 恋の歌でもセンターを任せていただけるんだという驚きと喜びがありました。これまではカッコいい曲や夢を歌った曲などでセンターを任せていただくことが多かった中、恋する感情を表現できるかなという不安もありましたが、曲の主人公の気持ちになりきってがんばろうと思っています。

江角怜音

江角怜音

──レコーディングで意識したことはありますか?

江角 初恋を題材にしたマンガを改めて読むことや、恋愛ドラマを観たりしました。

髙橋 すごい。

江角 こういう感情が積み重なって人は恋をするんだと、リアルな恋愛模様を見て学んだうえでレコーディングに臨みました。自分は声が暗いと言われることがあるので、口角を上げながら歌ったのですが、声のトーンが上がったような気がします。

髙橋 私は「高嶺の花」というフレーズの歌割りをいただいたのですが、この言葉からは、凛としていてクラスの中でひと際目立つ存在というイメージが湧いたので、「高嶺」の「ね」の音にアクセントを当てるように意識して歌っています。レコーディングではいつもより凛とした声を出せるようにがんばりました。

髙橋舞

髙橋舞

村山 私は冒頭の「(きっと)」のパートを担当しているのですが、「これは恋なのかな?」と自分の思いを表に出していない感じを表現するために、あえて弾けるような感じで歌いませんでした。「初恋シンデレラ」は曲の中でいろいろな感情が表れています。サビの「間違いないよ」というパートを歌うときは、主人公の恋の気持ちを確信する様子を思い浮かべましたし、大西葵ちゃんとのハモリパートはさらに気持ちを高めて歌いました。

逢田 また「体育館ディスコ」に続いて「初恋シンデレラ」の終盤のフェイクを担当させていただているのですが、「体育館ディスコ」のノリノリな雰囲気とはまた違った印象になるように、0時になったらいなくなってしまうおとぎ話のお姫様のようなはかなさをイメージしてレコーディングしました。

大信田 レコーディングに臨むにあたって、学生の恋を歌った曲をたくさん聴きました。そして、曲に登場する主人公になりきながらレコーディングブースに入りました!

江角 わかる! 私も物語に入り込んだ気持ちでレコーディングに向かいました。

ファンの方に向けた気持ちにもリンクしている

──「初恋シンデレラ」は「@JAM EXPO 2024 supported by UP-T」で初披露されましたが、そのときの手応えはいかがでしたか? セットリストに「超孤独ライオン」などのロックナンバーもあった中、最後に「初恋シンデレラ」がパフォーマンスされました。

逢田 「初恋シンデレラ」はラブソングではありますが、ファンの方と私たちとの関係にもリンクするようなフレーズが多く、ファンの方にとっても気持ちが重なる部分があると思っています。ライブでいざ披露してみると「いなくならないで」という歌詞が、私がファンの方へ向けた気持ちとリンクしていることに気が付いて胸に響きました。ファンの方の前で歌うことでより気持ちが乗る楽曲だと思いました。

──これまでの≒JOYの楽曲に負けず劣らず、ライブ映えする楽曲になりそうですね。

逢田 はい。ダンスもとても踊っていて楽しいですし、パフォーマンス中はメンバーみんな生き生きしています。ライブを重ねるごとにどんどんパフォーマンスがよくなりそうです。

逢田珠里依

逢田珠里依

江角 MVのときとはまた違った、ライブならではの表情でパフォーマンスしています。MVでは思いを寄せられている側ということで、カッコいい表情やキザな表情に挑戦しましたが、ライブでパフォーマンスするときは初恋をして気持ちが弾けている楽曲の主人公の感情を意識すると、よりいいパフォーマンスになるのかなと思っています。特に「@JAM EXPO 2024 supported by UP-T」では、セットリストの最後に披露したということもあり、思い切り弾けるようなパフォーマンスができたと思います。

──今お話に出たように、MVでは江角さんがメンバーから思いを寄せられる様子が描かれていますが、普段の活動で江角さんにときめく場面はありますか?

逢田 あります。私は怜音の横顔が好きで、すごく容姿端麗だなといつも思っています。また、体調を崩しているメンバーに声をかけてあげる姿や、荷物を持ってあげる姿から優しさを感じます。

村山 私が体調を崩してしまったときも連絡をくれました。「全然気にしないで。なんでも相談してね」と言ってくれて救われましたし、優しさを感じました。空気を重くせず、それでいてメンバーのことを気にかけてくれているところにみんな助けられていると思います。

江角 ありがとうございます。面と向かって言われると恥ずかしいですが、体調を崩しているメンバーや落ち込んでいるメンバーを見ると、「連絡したら迷惑かな」と考えつつも気になってしまうんです。少しでもメンバーの気を楽にしたいと思い連絡することが多いです。

大信田 以前、メンバーと鍋パーティをしたことがあるのですが、普段あまり自炊をしないメンバーばかりで手間取っていると、怜音が「私がやるよ」と言いテキパキと手伝ってくれました。怜音は「カッコいい」と言われることが多いですが、女の子らしい家庭的なところもあってすごいと思います。

江角 普段からよく自炊をしていて、料理が好きなんです。そのときも自分から進んでやりました。

髙橋 私は暗い夜道を歩くのがすごく苦手で、家に帰るのが遅くなってしまったときに怜音に電話をかけるのですが、快く電話に付き合ってくれて、家に着いたあとも話し続けてくれますし、そういう優しさにときめきます。

今の≒JOYにすごく自信がある

──続いて山田杏佳さんのセンター曲「ピーチティーとピーチパイ」について伺います。1組目のインタビューでは山田さんの魅力が感じられるような楽曲だという話が出ました。

髙橋 「ピーチティーとピーチパイ」の歌詞にある「私のこのシッポ 子猫か 小悪魔か」という部分はギャップのような魅力が表現されていると思います。

逢田 ≒JOYはカッコいい曲をたくさん歌っていますが、その中でも杏佳は髪型をツインテールにするなどかわいい部分も見せていて、グループの結成当時から自分がなりたいアイドル像を追求している印象があります。

大信田 結成したばかりの頃はわりとお姉さんっぽい雰囲気のメンバーなのかなと思っていたのですが、メンバーに甘えることがあり、喜怒哀楽がはっきりしていて一緒にいて楽しいです。ファンの皆さんもそういう部分が大好きなんだと思います。

江角 「ピーチティーとピーチパイ」の「キュートに ぴりり スパイシー 隠し味 隠さないでね!」という部分が個人的に杏佳のイメージのような歌詞だなと思いました。杏佳は“甘辛”という言葉がとても似合うと思っていて、甘い中にも“圧”やツンデレの“ツン”の部分が入っているんです。

村山 「浮ついてる君を 離さないんだから」というフレーズも杏佳のイメージと似ているなと感じます。ほかのメンバーを見ているファンの方を見逃さない印象があります。

村山結香

村山結香

髙橋 私たちが「今日メンバーと遊びに行ったんだ」と話すと、杏佳は「誰と?」と聞いてくることがあります。まさに「金曜 夜 誰想い 目を閉じる? 土曜日 起きたらまず 誰のこと 考える?」という歌詞のようです。

村山 「お砂糖 たっぷりと入れました 既にカロリーオーバーでしょう?」というフレーズは、ステージに立っているときのキュートで“ザ・アイドル”というような姿の杏佳が浮かんできます。常にかわいさを追求している印象です。

──そして、もう1つのカップリング曲「だだだ、だって。」は市原愛弓さん、大信田美月さん、村山結香さんによる≒JOY初のユニットナンバーです。皆さんが思うこの3人の共通点は?

村山 1人でいる時間が好きなところが共通点だと思います。また、普段あまり自分の考えを言うタイプではないところや、一歩引いて遠慮するときがあるなど、そういう部分も共通点なのかな、とメンバーと話していました。

大信田 「だだだ、だって。」も恋を歌った楽曲です。「初恋シンデレラ」の主人公は大人になっても初恋が続くという希望を持っているように感じるのに対し、「だだだ、だって。」は自分の気持ちに戸惑っているといいますか、初めて抱いた気持ちがしっかりとわかっていないようなイメージです。曲の主人公の印象が真逆だと思いました。

村山 「だだだ、だって。」の主人公は、「本当に好きでいいのかな」と不安な気持ちなんだと思います。私も日常生活の中で「これに挑戦してみたい」という思いと、同時にいろいろと考えすぎてしまうところがあるので共感できます。ライブでパフォーマンスするときは私たち3人だからこそ出せる雰囲気をお届けできたらいいなと思います。

──11月に幕張メッセ 国際展示場 展示ホールでファイナルを迎える「≒JOY ホールツアー2024『今日から君は恋人』」では、初のラブソングに挑戦した今回のシングルをはじめ、ステップアップし続けている≒JOYのさらなる進化を目撃できるのかなと期待しています。最後に、このツアーへの意気込みを聞かせてください。

逢田 私は、今の≒JOYにすごく自信を持っているんです。リハーサルをしていると、メンバーに対してすごい!と思う瞬間がたくさんあるので、今回のツアーでは普段見ることのできない≒JOYをもっと皆さんに届けたいと思っています。また、夏フェスや「イコノイジョイ 2024」などでたくさんの経験を積んだので、その成果をお見せしたいです。≒JOYはどんどんパワーアップしていますし、常に応援してくださっている方はもちろん、たくさんの方にツアーに来ていただきたいです。

江角 一緒に活動していると、どのメンバーに対しても尊敬の気持ちが湧いてきますし、パフォーマンスを見ていて純粋にすごいと思うことがたくさんあります。胸を張って自慢できるメンバーばかりですし、そんな≒JOYがホールツアーを走り抜けるために一致団結するので、すごいライブができると思っています。絶対にいいツアーになると確信しています!

天野香乃愛・大西葵 コメント

天野香乃愛

天野香乃愛

2ndシングル「初恋シンデレラ」注目ポイント

①「初恋シンデレラ」

今までの≒JOYとはまた違った楽曲だなと思いました。≒JOYの初めての恋愛ソングとなっているので、新しい私たち、そしてかわいいの中にあるカッコいい振付も注目して見ていただければと思います。

②「ピーチティーとピーチパイ」

杏佳の“桃”というモチーフがたくさんあしらわれていて、振付もとてもかわいく見どころたくさんなので、1つひとつのポーズにどんな意味があるか想像しながら聞いていただきたいです。
杏佳の素敵でかわいい声が存分に堪能でき、この楽曲にピッタリです。

③「だだだ、だって。」

かわいらしい楽曲に、キュートだったりクールな一面もある3人がマッチしていてとても素敵です。
3人とも踊りがそれぞれのかわいさがあるなと思っているので、そちらも楽しめるユニット曲になっていると思います。

大西葵

大西葵

2ndシングル「初恋シンデレラ」注目ポイント

①「初恋シンデレラ」

≒JOY初のラブソングということで、歌詞はもちろん、ピアノの静かな音から始まって、怜音のゆっくりした0サビのあとに本イントロで一気に盛り上がる感じや、落ちサビの後に1回転調して、ラスサビでさらにもう一度転調するところとか最高に好きです!!!

②「ピーチティーとピーチパイ」

独占欲強めだけどまっすぐな恋心を歌った歌詞が、杏佳にぴったりでとってもかわいいです!! 「誰かよりも私だけ大切に」「メイクパレットの中ピンクだけ使えばいい」あたりが杏佳らしくてとってもかわいいです!

③「だだだ、だって。」

最初のゼンマイ時計やオルゴールみたいな音から始まる愛弓のソロパートがとってもキュンキュンします!! この3人の共通点はなかなか思いつかなかったのですが、どっちかと言うと年上組でお姉さん感のあるメンバーだな、と思います! それこそ、もし学校にいたら憧れの的になるような、「初恋シンデレラ」の歌詞の中に出てくる「高嶺の花」感がある3人だなと思います!

≒JOY

≒JOY

公演情報

≒JOY ホールツアー2024

  • 2024年10月14日(月・祝)福岡県 福岡市民会館 大ホール
  • 2024年10月27日(日)兵庫県 神戸国際会館 こくさいホール
  • 2024年11月2日(土)大阪府 オリックス劇場
  • 2024年11月24日(日)千葉県 幕張メッセ 国際展示場 展示ホール

プロフィール

≒JOY(ニアリーイコールジョイ)

=LOVE、≠MEに続く指原莉乃がプロデュースする第3のグループ。2021年秋に始動が発表され、その後オーディションを経てメンバーが選ばれた。2022年3月にお披露目会見が行われ、グループ名が≒JOYに決定したことが発表された。7月に山梨・富士急ハイランド コニファーフォレストにて行われた=LOVE、≠MEとの合同コンサート「イコノイジョイ 2022」でステージデビュー。2023年9月に神奈川・パシフィコ横浜 国立大ホールで「≒JOY 1stコンサート『初めまして、≒JOYです。』」を成功させ、同年12月に初のツアー「≒JOY 1st Tour『Absolute』」をスタートさせた。2024年1月にデビューミニアルバム「きっと、絶対、絶対」でメジャーデビューし、2月には東京・東京国際フォーラム ホールAで「≒JOY 2周年コンサート『≒JOY 2nd ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT』」を開催。6月に1stシングル「体育館ディスコ」、10月に2ndシングル「初恋シンデレラ」をリリースした。