自分たちの気持ちや意志をちゃんと表現した「Hot Number」

──2月27日にミニアルバム「Hot Number」が発売されますね。聴かせていただきましたが、サウンド面でとても大人になった感じがして驚きました。こういう内容になったのは何か理由があったんですか？

iCas　今年25歳になるので、「素敵な女性になっていこう」っていう気持ちをちゃんと音楽にも入れたくて。前回アルバム（「COLOR」）出したのが2年くらい前で、そこから上京してこっちで刺激を受けたことも大きかったですね。

──「進化した自分たちを見せよう」という思いがあったんですね。制作で苦労することはなかったですか？

iCas　苦労はけっこうありましたね。このアルバムができるまでにすっごいいっぱい曲作って、「今一番自分たちが鳴らしたい音ってどんなんなんやろ」みたいなことをすごい考えてました。それでいっぱい曲作ったからわかったこともあって……今まで楽器が自分たちの音楽のアイデンティティだったんですけど、もっと気持ちとか意志とかをちゃんと表現するための音を入れようと。例えば、誰かを好きになったときの気持ちをちゃんと音にするために、自分たちの鳴らしてる楽器以外の音がそれを表現してくれるんだったらどんどん入れようよみたいな。

──今までそれは避けてたんですか？

iCas　やっぱライブバンドなので、ライブで表現できなきゃと思ってたんです。けどCDはCDの楽しみ方があって、ライブの楽しみ方とは別なのかなって気付いて。

──それがこのバンドの変化に大きく影響したんですね。それにしても本当にいろんなジャンルの要素が詰まってます。

tae　それがテーマでもありました。「全世界と戦うぞ」っていうコンセプトが最初からあったので、1曲1曲ぜんぜん違うタイプの曲にして。

iCas　邦楽とか洋楽とかじゃなくて、すべての音楽ひっくるめて「カッコいいじゃんこのバンド！」って言われたくて、ジャンルにとらわれない音楽を目指しました。

──わかりました。では最後に、リリース後のツアー「Hot Spice 2013」への意気込みを教えてください。

tae　今までのみんなで遊んでるようなノリじゃなくて、カッコいいと思うことだけをやるライブになると思います。

iCas　鼻息はもう、だいぶ荒れてます！