みちゃおんは動画投稿もリリースもまばら

──みちゃおんとしてのリリースは、2011年4月のアルバム「Stoic Party」以来ですね。その間、次回作の構想は2人で話したりしてたんですか？

しゃむおん　「何かやりたいね」って話はたまにしてました。短いと3カ月、長いと1年くらいの周期で（笑）。

みーちゃん　僕ら、ひとつやると満足しちゃって、なかなか次に行けないんですよ。それぞれソロ活動を自由にやってて、たまに会ったら「そろそろなんかやる？」みたいな。

しゃむおん　だからみちゃおんは動画投稿のペースもすごくまばら。間隔が空いちゃうんです。

みーちゃん　でもたぶん、それはみちゃおんが義務的じゃないところが大きいからじゃないかな。他が義務的ってわけじゃないけど、純粋に楽しんでやってるからこそ、作り終わったらその余韻にすごく浸っちゃう（笑）。

しゃむおん　そうなんだよね。あと、自分たちの出したいタイミングで出そうとするからこそ、発表は自然とまばらになるのかなって。

みーちゃん　せっかくのコラボユニットだし、みちゃおんは純粋に楽しめる場として持っておきたいんだよね。

──なるほど。じゃあ、そんな2人が今回ついに動き出したきっかけとは？

しゃむおん　正直に言っちゃうと、レーベルの方の提案ですね（笑）。

みーちゃん　そう。で、ぜひやりましょう！って。

しゃむおん　僕も以前からTwitterとかで「また動画投稿しないんですか？」「CD作らないんですか？」って声をちょくちょくもらってたので。これはやるしかないって感じでした。

タイトルを発音よく読むと「みちゃおんワールド」

──「MEET YOUR ONLY WORLD」の制作は、具体的にどんなところからスタートしたんですか？

みーちゃん　普通にスタッフさんも交えた会議ですね。

しゃむおん　何度かやって、1回1回がかなり濃かった。長いときは5時間くらい？

みーちゃん　うん。しかも俺、会議室が嫌だから毎回どこかのカフェにしてもらって。

しゃむおん　だいたいカフェでしたね（笑）。で、まずは最初アルバムのコンセプトを決めようってなったんですけど、そのときにみーちゃんが「絵本の世界」っていう案を出してくれて。

みーちゃん　ざっくり言っちゃうと、そのキーワードからすべてが始まった感じがします。あと、タイトルはしゃむおんがサクッと出してくれて。

しゃむおん　はい。「MEET YOUR ONLY WORLD」って言葉には実は秘密があって、すごくよく発音すると「みちゃおんワールド」に聴こえるんです。もともと、どうにかそう聞こえる言葉はないかなって辞書を調べて見つけたんですけど、意味もつながるし、これでいこう！ って。

──じゃあ、タイトルを付けたのは初期の段階？

みーちゃん　ホント最初ですね。世界観とタイトルが一番先でした。

しゃむおん　そうやって枠組みを作って、選曲を考えていった感じです。

──みーちゃんは、「絵本の世界」という着想はどこから得たんですか？

みーちゃん　きっかけは、ハンサムケンヤさんというアーティストのPVを偶然観たことなんですけど、人間とアニメがかわいく融合した映像で、こういう世界観もいいなって。これを自分たちなりに作品にしたら……？ってところから、「絵本の世界に入り込んだ僕たち」みたいなイメージを作っていきました。