納得いくまでこだわった姉妹デュエット曲

──4曲目は大人っぽいバラード「Umbrella」、5曲目は全英語詞のアップナンバー「FRIDAY」が続きます。

「Umbrella」は彼氏に一途な女の子の曲。タイトルの通り、彼が自分を守ってくれる傘のような存在だっていう気持ちを歌っています。これからもハッピーに過ごそうねっていうメッセージを込めた、要はラブラブな1曲ですね。「FRIDAY」も恋愛ソングなんですけど、設定としてはもっと若くて小中学生の初恋みたいな。だからそれくらいの歳の子でもわかるように歌詞はかなり簡単にしているんです。「英語の曲だから読めない！」とは思わないでほしいなって。

──確かにやさしい単語ばかりで、英語からだいぶ遠ざかっている私も理解できました（笑）。

ありがとうございます（笑）。内容はちょっと切ない部分もあって、好きになった男の子が突然遠くに行ってしまうっていう。そういうストーリーにも注目してもらえたらうれしいです。

──6曲目は卒業シーズンにもぴったりな「桜、ひらり」です。

これは完全なる卒業ソング。別れは寂しいけど、お互いに成長してまた同じ場所で会おうねっていうポジティブな歌詞になっています。卒業する人だけじゃなく、大切な人と離れてしまう人たちの背中もこの曲で押せるといいなって思いますね。レコーディングでは歌詞の状況をじっくり想像しながら気持ちを込めて歌いました。

──アルバムの最後は、妹のアンジェラ・チューバックさんとのデュエット曲「Marvin Gaye」。男性シンガーソングライター、チャーリー・プースのカバーです。

ポップでカッコよくて、もともと2人とも大好きな曲なんです。以前Instagramに15秒くらいでアップしたとき「フルで聴きたい」というコメントをいただいていたので、今回、姉妹デュエットで収録することにしました。レコーディングはすごくこだわって、私も妹も何度も納得いくまで録り直しましたね。姉妹だからこその息の合った部分や、2人の声が自然に溶け合っていくようなところも聴いてほしいなって思います。

2017年はたくさんの人に私を知ってもらいたい

──これからどんなアーティストになっていきたいと思っていますか？

基本的にポジティブシンキングなので、そういう自分なりの目線でいろんなメッセージを発信して、私の歌で少しでも元気になったり、勇気付けられる人が増えたりしたらいいなって。夢とか恋愛とか、私と同世代の人たちが関心のあるようなテーマを多く歌っていきたいですね。あと1stアルバムはわりと明るい内容になったんですけど、これが自分のすべてではないので。最初にお話ししたメラニー・マルティネスのように、今まで出したことのない一面も少しずつ見せていけたらなって思います。あと私はファッションやメイクもすごく好きで。Instagramではいろいろ写真をアップしてるんですけど、そういうビジュアル的な部分にも注目していただけるとうれしいです。

──1月25日に念願の歌手デビューを果たし、1月29日に20歳の誕生日を迎えるということで。早々からビッグイベントが2つもある2017年の抱負はいかがですか？

デビューして、その4日後が20歳の誕生日って、すごい盛りだくさんな感じですよね（笑）。人生のターニングポイントがギュッと詰まった感じがして、少し身が引き締まる思いもあります。抱負としては、ついにCDデビューができるということで、2017年はたくさんの人に私を知ってもらえる活動をしていきたいなって。1月から音楽情報番組「ZOOM UP!」（M-ON）のサブMCとしてテレビに出演させていただいてますし、精力的に、いろんなことに挑戦をする1年にしたいです。