「かわいさ」と「大人っぽさ」のどちらを取るか
──ここからはKENさんが振り付けを担当したニューシングルの収録曲について、それぞれお話を伺いたいと思います。まず表題曲「君にタップ」についてそれぞれどういう印象を持っているか教えてください。
SENA MCperoさんが作詞してくれた歌詞には私たち自身のことが書かれているので、観ている人に対してだけではなく、自分自身に対して歌っているような感覚があります。
HINA 1回聴いただけでもすぐメロディが覚えられる曲で、冬の夜に聴いたらすごくいい曲だと思います。
MAMI 音と歌詞がすごく合ってるなと思いますね。
──今までの曲と比べると、大人っぽく落ち着いたナンバーだと思いますが、振り付けはバキバキなんですよね。
HINA 最初は足の動きが細かくて覚えるのが大変だったんですけど、今は楽しいです。
MAMI ファンの方は音だけ聴いたときにこんなに踊ると思ってなかっただろうから、聴くのも観るのもいい曲だと思います。
KEN 思い切り踊らせようと思って作りました。でも無理やりな感じにならないように、4つくらい振りを消してるんですよ。イマドキっぽくスマホを使う振りを入れようってアイデアもあったんですけど、シンプルにして今の振り付けになりました。
──この曲はミュージックビデオも公開されています。「終末を迎え、誰もいなくなってしまった惑星で、遠く離れた“君”に想いを届けようとする3人」というコンセプトで制作されたそうですね。
HINA 光の玉がめっちゃキレイだったよね。いろいろな光があふれていて。
SENA 今までのMVはかわいい感じだったんですよ。大きなクマがいたり、パステルカラーだったり。
MAMI ガラッと変わりましたね。
SENA これまでと違う一面を見せられたんじゃないかと思います。
──MVにも現れている、この曲の大人っぽい感じと、これまでのかわいい感じでは、どっちが自分のキャラクターに近いと思いますか?
MAMI 私は大人っぽさとは程遠いです(笑)。
SENA 私はかわいくも大人っぽくもなれると思っていて、どちらかが近いという感覚はないです。
HINA 大人っぽいというか、カッコいい感じのほうが自分的に好きなので今のほうが近いのかなと思います。
KEN バラバラでいいねえ(笑)。
──回答はバラバラでしたが、メンバー全員「身長150cm以下」ということがグループの共通点としてあって、それがMELLOW MELLOWのキャッチコピーにもなっているので、初見の人から「かわいい」という印象を持たれやすいんじゃないですか?
SENA そうなんですー! 子供だと思われてるんですよね。でも、それが激しいパフォーマンスとのいいギャップになるのかなと思いますし、もう身長は伸びてほしくないです(笑)。インストアイベントをやると、通りがかりの方に中学生以下に思われがちなので、余計気合いを入れてパフォーマンスしちゃいます。
──KENさんはメンバーの身長を意識して振り付けをされてるんですか?
KEN 大きく見せるために手を伸ばす振り付けを入れています。あとSENAも言ってる通り、小さい子たちが踊るから逆に面白い振り付けになっていると思います。実はコケティッシュなところがいいんです。
激しく盛り上がる「アテンションガール」
──カップリング曲の「アテンションガール」はデビュー曲の「ガールズアワー」やメジャー1stシングル「マジックランデブー」と同じく宮野弦士さんが作曲された楽曲です。
MAMI めちゃくちゃ好きな曲です。
HINA 「ガールズアワー」に似た感じだけど、振り付けがカッコいい曲になってます。MAMIちゃんの太い声がすごく好きなんです。
MAMI 声が合ってるってファンの方にも言われるので、歌うのが楽しいです。
KEN 発声の仕方がすごく合ってると思う。将来的なことを勝手に考えたとき、MAMIにはロックを歌わせたいなって思うんですよね。
──この曲の振り付けはどういうコンセプトで作りましたか?
KEN ガンガン踊らせつつ、動きが止まったときにちょっとかわいい振りを入れてます。その部分は本来の自分にはない振り付けなので、「がんばれKEN……!」って自分を鼓舞しながら絞り出しました(笑)。
──ライブで盛り上がりそうな曲ですね。
SENA 盛り上がります!
MAMI ファンの方もクラップとかやってくれるし、みんなで盛り上がって一体感が出る曲だなと思います。
SENA わざと変えようとしているわけではないですけど、そのときのテンションで歌い方が変わるのも楽しい曲です。
──毎回違った感じになるのはファンもきっと楽しいですよね。盛り上がる分、ハードでもありますか?
SENA めちゃくちゃ!
MAMI 汗の量が本当に今までと全然違って。
SENA 汗がステージに落ちるもんね。
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回転して宙を舞うHINA