Meik|あなたも私も、前を向いて進んでいける

自分の気持ちを残しておくのは大事だな

──そしてバラードナンバー「Shining Star」では歌詞を共作しています。“星に願いをかける”というシチュエーションの歌ですね。

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はい。私、落ち込んだときは自分の寮の屋上で星を見るんです。そうするとリラックスできて、気分をリセットできるので。この曲のデモ音源に“夜空”や“星”というワードがあったから、歌詞が浮かんできたんですよね。つらいときに屋上で星を見ながら「明日もがんばろう」と思うときの気持ちを歌詞にしたいなって。

──「ひとり屋上にいさせて」「疲れた顔上げれば / 一番星もうそこに」という歌詞は、Meikさん自身の体験なんですね。

そうなんですよ。“屋上”や“夜空”という言葉が入っていることで、情景が浮かびやすくなると思うし、楽曲の世界観にスッと入ってもらえるのかなって。ただ自分の気持ちを書くだけではなくて「どうしたら共感してもらえる歌詞になるのかな?」ということをすごく考えたんですよ。Rose(APOTHEKE)さんの作ってくれた歌詞と私の歌詞がうまく合わさって、皆さん好きになってもらえる曲になったと思います。

──作詞に関わると、歌うときの感情も違ってきますか?

全然違いますね。特に「Shining Star」の歌詞はそのまま自分が経験したことなので。バラードということもありますがライブでも「しっかり歌詞を届けよう」という気持ちが自然と強くなるし、初披露のときは泣きそうになっちゃいました。この曲ができたことで「こうやって自分の気持ちを残しておくのは大事だな」と思いましたね。普段からときどき詩のようなものを書いているんですけど、J☆Dee'Zでの活動を休止しなくてはならなくなった時に書いていた詩を読むと、あのときの苦しさだったり、もがいてる感じが昨日のようによみがえってきて。書き留めている詩や体験をこれからも歌詞にできたらいいなと思います。私はまだ恋愛の経験がないから、ラブソングの歌詞を書くのはムリなんですけどね(笑)。

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白黒の世界を色付けたかった

──「恋するハート・ショット -Make Cheer EDIT-」は前作「Make It Happen」収録曲のリメイクバージョンですね。

「恋するハート・ショット」はファンの皆さんにも好評だったので、イントロを変えたり、リアレンジして収録しました。タイトルはラブソングみたいですけど、私にとってはすごく勇気をもらえる曲なんですよね。さっきも話しましたが、グループでの活動を休止したときはすごくきつくて、初めて経験する大きな挫折だったんです。すごくイヤだったし、毎日泣いてばかりで、白黒の世界にいるみたいで。でも「絶対に負けたくない」という気持ちはずっとあったし、毎日を色付けたいという思いもあって。そのときの感情なんですよね、「恋するハート・ショット」の歌詞は。サウンドはシンセポップ感がキャッチーなんだけど、歌詞はすごく刺さってくると言うか……去年のワンマンライブのときも、歌いながら泣いちゃったんです。

──ステージで泣くこと、けっこう多いんですか?

そうなんですよ。感情移入し過ぎちゃうタイプだし、すぐに泣いて、つけまが取れちゃってます(笑)。

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──6曲目の「有機体」はエキゾチックな雰囲気の楽曲です。このタイトル、すごいですね。

デモのときからこのタイトルで最初は意味がわかりませんでした(笑)。歌詞の中にも知らない言葉がいくつかあったんですよ。トラックも最初は謎だったと言うか、衝撃的でちょっと中近東とか東南アジアふうで、どこか80年代の歌謡曲のようじゃないですか。聴き込んでいくうちに心地よくなってきて、自然に体が横に揺れて。今となっては大好きな曲ですね。歌詞はとても意味深でジェンダーレスな恋愛ソング。「Feeling Good」は等身大で表現しているんですが、「有機体」はちょっと背伸びして妄想して歌っています。自分なりにセクシーな雰囲気が出せたらいいなって。

ライブで歌うと泣いちゃいそうですね……

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──最後に収録されている「Just Move Your Soul」はMeikさんのパワフルなボーカルが素晴らしいですね。

わっ、ホントですか⁉ この曲はミドルテンポでゆったり始まるんですけど、後半にいくとどんどん感情が爆発してきて、エモーショナルになるんですよ。最後のフェイクは心の叫びのようにシャウトしています。この曲もライブで歌うと泣いちゃいそうですね……。

──「どん底で未来信じてる / これがボクのいいところ」というフレーズもMeikさんのキャラクターに合っていると思います。

ありがとうございます。この曲だけじゃなくて、アルバム全体を通して聴いてくれる人の背中を押せるような作品になったと思います。不安になったり、壁にぶつかることって、誰にでもあるじゃないですか。このアルバムが前を向いて進んでいけるきっかけになったらうれしいですね。

──7月28日には東京・shibuya eggmanでワンマンライブ「Make a Noise」を開催します。「Make Cheer」のリリースを含めて、さらに前進できる夏になりそうですね。

ワンマンライブは4回目なんです。ソロデビューして1年で2枚のミニアルバムをリリースして、4回もワンマンライブをやらせてもらって。こういう環境があることにすごく感謝しているし、ファンの皆さん、スタッフの方々に恩返ししたいなと思ってます。ワンマンライブは私にとって一番燃える時間なんです。ぜひMeikを感じて欲しいし一緒に熱いステージを作りたいです。皆さん待ってます!

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