MAMAMOO|ママムに魅せられた著名人7人が選ぶプレイリスト

サイトウジュン(YOUR SONG IS GOOD)

テーマMY FAVORITE MAMAMOO

サイトウ“JxJx”ジュン

プレイリストについて

とにかくMAMAMOOの数ある楽曲のなかで(ソロ含む)、お気に入りのもの、という身も蓋もない話ですが、
それはさておき、MAMAMOOの楽曲は最高なので、聴いてみてください!

MAMAMOOの魅力

すいません、MAMAMOOにどうやってハマっていったのか、というだけの話です(笑)。あれは、2020年初頭。当時1歳になりたてだったうちの娘が、ZICOの「Any song」を聴くとなぜか泣き止むという現象に妻が気づいたときからすべては始まったのでした。それから頻繁に我が家で「Any song」がプレイされることになるんですが、その延長線上にZICOが色々な人と「Any song」の振り付けを踊る動画があり、流れで一番最初に再生されるのが、まさにMAMAMOOのファサがゲストの動画でした。ただその時点で、彼女が何者かはまったくわからずじまい。しかしながら。そのクールな佇まいに、とにかく、この人は一体誰?と気になってしょうがなかったことが思い出されます。それからYouTubeの関連動画に、MAMAMOOの「HIP」が現れるようになるのは、案外すぐでして、MAMAMOO?なんて読むんだろう?くらいの軽いノリで再生したと思います。あのときの「あ!髪型ちがうけど、Any songチャレンジの人だ!しかも、この曲なんか面白い!」と、けっこうすぐに再会を果たせた自分はラッキーだったと思います。ちなみにこの流れで、K-R&B、BTSとの出会いまで広がることになり、ZICO×YouTubeのAI、そしてそもそもである、うちの妻と娘が加わることで、自分のリスナー人生において何かの文脈からではなく、こんな偶然の最高の出会いが訪れたのは、30年前、たまたま小学校の同級生がWHAM!のアルバム持ってて、テープに録音してくれた、あの時以来の衝撃でした(笑)。

さて、その「HIP」ですが、とにかくグループのバックグラウンドなどまったく調べずに、ただただ楽曲的な部分で魅了されておりました。マイナー調のカッコいい曲と簡単にまとめるわけにはいかない魅力が爆発していて。MAMAMOOの曲って、ここでピークと思いきや、もう1発アゲてくる面白さがあって(ということは、そこから下げた時の緩急がスゴい)この曲も実に色々と美味しい仕掛けありますよね。まずはソラ、フィイン、ムンビョル、そしてファサと、洋楽(英語の曲っていう意味でも可)のグルーヴ感をものにしているであろう抜群の歌唱力(RAPも)の4人の歌、そのコンビネーションの面白さ。表現方法のバリエーション、歌う順番も完璧。そこに緩急の効いたリズムアレンジ。平場(Aメロ、Bメロ)も相当な疾走感ですが、サビでさらにグっとギアが入るスリリングさと、そもそも、どこがサビなのかわからないくらい全部パートが美味しい。のに、破綻、飽和せずに見事な流れを作っている構成は、本当にスゴい。ゆえになのか、ストレートすぎるかもっていうフレーズも退屈させずに、本来の意味での強力なキャッチーさに昇華していて、よくぞこんな曲作ってくれました!ダンスミュージックを軸にしたアレンジとしての打ち上げ花火的なド派手な刹那感もあるけど、でもずっとキラキラしてるパンクの7inchの曲のようなタイムレス感も自分は感じてしまっている……、なんてことを思っていたら、気がつけば季節はもう夏で、半年間ほぼほぼ毎日聴いてたようです(笑)。

で、ファサのソロ曲「Maria」がリリースされたあたりで(これまた大名曲でしたね)、K-POP好きの先輩であるレーベルメイトのVIDEOTAPEMUSICくんに、実はいまK-POPにハマり始めていて、その流れでMAMAMOOが気になってっていう話をしたんですが、その際に、「HIP」の歌詞がヤバいんですよ、とありがたいメッセージが。そういや、何も考えずにただ楽曲を楽しんでいただけだったと気づき、そこで、出会って半年の月日を経てついにMAMAMOOについて、「HIP」の曲の背景、歌詞などを調べてみると……(遅い!)。みなさんご存知の通り、この曲のテーマは自己肯定であり「自分の価値は、自分で決める」とクーッ!なるほど、さらにメンバーの体験が盛り込まれている歌詞を認識しながら聴いたときに、当然エモーショナルな部分もグッと加わってきますから、これまで散々自己流に分析していたメロディーとかの入り方がエグいくらいの豪速球で放り込まれるといいますか、自分の中でこの曲の解像度が一気に数百倍になる!というとんでもない感覚になりまして(笑)。ということで、そんなポジティヴな熱量を知らず知らずのうちに半年間、毎日享受していた流れからの、すべての謎が解けるこのカタルシス!ですから、正直、このコロナ禍で相当参っていましたが、むっちゃくちゃ元気が出ました(笑)。ちなみに、この頃に読んだ、土岐麻子さんのコラム(参照:音楽ナタリー連載「大人の沼〜私たちがハマるK-POP〜」Vol.2)も素晴らしく、自分のMAMAMOOへの理解を深めるためにとても助けになった次第です。そんな「HIP」、当然全部の歌詞が最高なんですが、今日の気分でいくと僕が好きなのは、ムンビョルの流れからくるファサの「はみ出したパンティー、ベタついた髪、私がすればHIP」の部分で(なぜこういう歌詞なのかはお調べいただけると自分と同じ体験ができるかも(笑))、ここのダンスと歌(歌詞)が融和し、加速し、ピークを迎えるところは本当に胸が熱くなります。そして、僕のMAMAMOO好きも加速する一方で、ダンスにも興味が芽生え……。

その過程で知った1 MILLION Dance Studioの動画。ダンス動画はBIGBANGのプラクティス動画に心動かされたことはあったのですが、MAMAMOOのおかげで、完全に覚醒してしまいました(笑)。そんなわけで、MAMAMOOにもいろんなダンス動画がありますけど、個人的には1M StudioにMAMAMOO御本人が降臨するシリーズが全部最高だと思っております。「HIP」でいうと、前述したファサのパートがもっともわかりやすく表現されてるのは、この動画かなと個人的には思いました。ダンスの振りを考案したLia Kimさん本人と一緒に踊っていることで、より深くこの楽曲を感じることができ、かつ、歌詞の意味をわかってから観ると、ひとつひとつのムーヴに意思が感じられて、とにかく感動的であります。また「Dingga」はダンスのムーヴはもちろんのこと、曲のサイズが絶妙な長さにEDITされていて(1分ちょいかな)、曲尺の短いK-POPって(しかもDISCOアレンジ)むちゃくちゃカッコいいんじゃないか、という新感覚で楽しめました(それはぜんぜん意図してないと思いますが(笑))。それから、歌唱ですけども、これに関してだと、K-R&Bシンガーが多数出演しているDingo FreeStyleのKilling Voiceシリーズ。メドレー形式に持ち歌を披露していくスタイルなんですが、ここにMAMAMOO登場するんだ、わお!といううれしい誤算と、実際の内容が最高というとても見応えのあるものになっています。特に好きなのは、曲間でメンバーどうしが良い感じにふざけたユル~い雰囲気から一転、歌にすっと入る時の空気の変化、かなり繊細な声量のコントロールをやってのけていて、彼女たちの歌唱力をこれでもかと味わえるとても素晴らしい瞬間が体験できます。っていうのを書いてて思ったんですが、この緩急のバランス、MAMAMOOの魅力のひとつですよね。その流れで歌う渾身のソウルバラード「I MISS YOU」がまた本当にスゴくて……。ということで、いまのところの新曲「Dingga」(トラックがまたすごい職人仕事で感動)、「AYA」も良かったし、これからのリリースが本当に楽しみなグループです。以上、僕がMAMAMOOにどうやってハマっていったのか、というだけの話でした。長い!(笑)

追伸:
と、この文章を書いてから数日後、このゲラを読んだというOKAMOTO'Sのレイジくんから、ファサのミニアルバム「Maria」にはZICOがプロデュースで関わってますよ〜!という緊急メッセージが到着(笑)。ということで、自分とMAMAMOO物語、ここできれいに1周しました(笑)。レイジ、ありがとう! こうなったら、どこかのタイミングでZICO特集も希望いたします。ってことで、最後にもう1回、MAMAMOOは、最高!!

プロフィール
1998年結成のインストバンド・YOUR SONG IS GOODのキーボード担当でありリーダー。コンポーザー、プロデューサー、番組MC、DJとしても活動。2002年、カクバリズムよりミニアルバム「COME ON」をリリース。2006年、「FEVER」でユニバーサルミュージックよりメジャーデビュー。2019年3月に結成20周年を記念したアルバム「Sessions」をリリースし、4月に東京・日比谷野外大音楽堂でワンマンライブ「YOUR SONG IS GOOD presents "SOFT LANDING" - 20th Anniversary Oneman Live Show at 日比谷野外大音楽堂 -」を開催した。
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菅沼ゆり

テーマ静かに深く情熱を!

菅沼ゆり

プレイリストについて

何かに執着するのではなく、
自分が感じたこと信じてることをとことん追いかけるエネルギーが私たちにはある!と伝えてくれるような気がして、こんなテーマをつけてみました。
このプレイリストで気持ちをリセットして改めて芯を強くもっていきたいです。

MAMAMOOの魅力

K-POP好きな友達から教えてもらって出会いました。
どの曲も“私は私でいいの”と胸の奥で静かに燃えてるようなメッセージが伝わってきた気がしたのと、強さだけじゃなく女性目線の優しさで包み込んでくれるような曲も多く、側に置いておきたい音楽です。
ストイックで自分の個性を自信たっぷりに見せてくれるパフォーマンスは圧巻で憧れます!

まだ知ったばかりだけど、もっと彼女たちのことを知っていきたいです。
2/3の新曲リリースもとても楽しみに待っています! 今回の企画に参加させていただきありがとうございました!

プロフィール
1995年9月3日、千葉県出身。「ゆりっぱ」の愛称で親しまれる、身長153cmのモデル。アパレルのほか、Zoffのメガネ、CA4LAの帽子など、企業とのコラボ商品のプロデュースも数多く手がける。クラシエ「いち髪」のボトルを監修しテレビCMにも出演。
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土岐麻子

テーマ'smooth side of MAMAMOO'

土岐麻子

プレイリストについて

パンチの効いた力強い曲で私たちに寄り添い元気付けてくれるMAMAMOOですが、ここでは彼女たちのもうひとつの面である、メロウでスムースな魅力に溢れた曲をリストアップしました。

MAMAMOOの魅力

自分自身を愛する、というメッセージを音楽を通して投げかけてくれるところにとても共感するし、また、世間をぶった斬るような姿勢には励まされ尊敬してやみません。そんなふうにパワフルな曲も多いのですが、歌の表現の繊細さやハーモニーの美しさを感じられる曲も多くて、そのどちらをも兼ね備えているところが魅力だと思います。

プロフィール
1976年東京生まれ。Cymbalsのリードボーカルとして1999年にはメジャーデビューを果たし、2004年1月に解散。同年2月には実父にして日本屈指のサックス奏者・土岐英史との共同プロデュースで初のソロアルバム「STANDARDS ~土岐麻子ジャズを歌う~」をリリースし、ソロ活動をスタートさせた。2007年11月にアルバム「TALKIN'」でメジャーデビュー。2019年10月にソロ通算10作目となるオリジナルフルアルバム「PASSION BLUE」を発表。2020年12月には秦基博「アイ」のカバーを配信リリースした。2021年2月17日にカバーアルバム「HOME TOWN ~Cover Songs~」の発売を控えており、3月6日には有観客ワンマンライブ「TOKI ASAKO LIVE 2021 Spring『MY HOME TOWN』」を東京・日本橋三井ホールで行う。
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日向ハル(フィロソフィーのダンス)

テーマちょーカッコいい女たちに背中を押してもらえるプレイリスト

日向ハル(フィロソフィーのダンス)

プレイリストについて

私の思うMAMAMOOの魅力が全面に出るような、自分らしさや強気でカッコいい恋愛の曲を軸にプレイリストを組みました。またプレイリストの最後に入れた「涙そうそう」はMAMAMOOのJAPAN 1stアルバム「4colors」に収録されているもので、MAMAMOOを知らない方でも聴き馴染みがあると思い番外編として入れてみました。このプレイリストを通してさらにMAMAMOOの魅力が伝わりますように!

MAMAMOOの魅力

私自身数年前に何も知らないアイドルの世界に飛び込んで、自分が貫きたいものは間違っているんじゃないかと何回も不安になっていたんですが、MAMAMOOのライブを初めて見た時に「あなたは間違ってないよ!!!」と背中を押してもらったような気がしました。こんなにカッコいいパフォーマンスをアイドルグループとして見せてくれていることに日々勇気をもらっています。カッコよくても強気でも本格的でも、誰かにとってのアイドルであればアイドル。4人は私にとってスーパーアイドルです。私も誰かのそんな存在になれるようにもっともっとがんばります。

プロフィール
東京都生まれ。アイドルグループ・フィロソフィーのダンスのメンバー。グループは2015年に加茂啓太郎のプロデュースにより活動を開始。2020年9月にヒャダインこと前山田健一作詞のシングル「ドント・ストップ・ザ・ダンス」をリリースし、ソニー・ミュージックレーベルズよりメジャーデビューを果たした。ソウルフルでハスキーなボーカルが持ち味で、2021年1月16日にはソロライブ「日向ハル生誕祭2021」を開催。翌1月17日には、土岐麻子作詞によるソロ楽曲「目隠し」を配信した。
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