ワンマンまで本当にギリギリの戦いだった
──新メンバーの寺沢さんはこの日が瞬きもせずとしての初ステージでしたが、ライブを振り返ってどんな思いがありますか?
寺沢 ファンの方は新体制に期待してくださってると思ったので、新メンバーだからとか、初ステージだからという生半可な気持ちで臨むのは嫌でした。「これからさらにいいグループになりそうだな」と希望を持ってもらえる、期待以上のライブをしたいと思っていて。実際、自分ができる精一杯のパフォーマンスを見せることができて安心しましたし、ようやくスタートを切れたという喜びがありました。もちろん、課題はたくさん見つかったので、もしまた同じステージに立てるならさらに満足のいくライブにしたいです。
──寺沢さんはグループに合流して2カ月弱でワンマンを迎えたそうですね。
寺沢 最初、ワンマンで披露する全楽曲のパフォーマンスに参加してほしいと言われたときは正直不安もありました(笑)。でも、リーダーの凛ちゃんにほぼ毎日付きっきりでレッスンしてもらったので、安心して振りを覚えることができました。もう凛ちゃんのおかげです。
あさひ でも、基本的にはありすちゃん1人でレッスンできてましたよ(笑)。
寺沢 いやいや。凛ちゃんはフォーメーションを決めたりとか、振付を手がけたりもしているので、何か質問をするとすぐに答えが返ってくるんですよ。すごく頼りになる存在です。
──あさひさんから見て、寺沢さんの成長度合いはいかがでしたか?
あさひ いやー、もうさすがだなと思いました。本当に期待以上というか、瞬きもせずの楽曲をすぐに自分のものにしていたので、やっぱり経験値が違うなと思いました。
──新メンバーならではの新人感がまったくないですよね。
あさひ そうなんです。ファンの方も「グループにずっといたかのようなパフォーマンスだね」と言ってました。
宇佐美 ワンマンまでの準備期間があまりなかったんですけど、新メンバーがありすちゃんで助かりました。
高花 日々のライブ活動もありますし、学生のメンバーもいるのでなかなか7人が集まることができなくて。集まれる子だけで集まってレッスンして、本当にギリギリの戦いでしたね。気合いで詰め込みました。
宇佐美 6人体制で普段のライブをやりつつ、ワンマンに向けて7人でのフォーメーションも練習しなければいけなかったので、てんやわんやになるメンバーもいました。でも、それ以上に7人で踊れることの喜びがあったので、ギリギリの状況も楽しんでいました。
あさひ 今回、ワンマンに向けて初めて“決起ライブ”を開催して、そのおかげでファンの方たちも一致団結してくれた気がします。
宇佐美 ライブを重ねるごとに新しいお客さんがフロアにいるのが見えて、実を結んでいるというか、がんばり続けている意味がちゃんとあるんだなと感じました。
ワンマンで初披露された2つの新曲
──EX THEATER公演では、新曲「圧巻Tale」「Loveサイン」が初披露されました。
寺沢 私はワンマンまで瞬きもせずのステージを客観的に見てる側だったんですけど、「圧巻Tale」はいい意味で瞬きっぽくない楽曲だなと思いました。振付とか面白いよね。
あさひ 私が振付を担当したんですけど、最初に聴いたときに「夏フェスに合いそうな曲だな」と思ったんですよ。別に夏について歌ってるわけではないのですが、曲調がキャッチーで夏にぴったりだなって。なので、イントロにはサーフィンをしているような振りを入れてみました。あと、サビでみんなで一斉にジャンプする振りがあるので、一体感が生まれる楽曲だと思います。
──「Loveサイン」についてはどうでしょう?
宇佐美 瞬きもせずの楽曲ってどちらかと言うと、みんなで盛り上がれる曲が多い中、「Loveサイン」はそれとはちょっと違ったレトロでポップな雰囲気です。でも振りを真似しやすし、パフォーマンス中のメンバーの表情を見ていて楽しい曲だと思います。「見逃さず気づいてよね」という歌詞がグループ名とマッチしているところも素敵だなと思います。
あさひ 私、振付を考えるときにけっこう悩むんですけど、「Loveサイン」に関しては天からアイデアが降りてきました。「自分、天才やん」って正直思いました(笑)。
一同 (笑)。
あさひ ファンの方と目を合わせられる瞬間を曲の中に作りたいと思っていたので、指差しの振りを入れてみたり、メンバー1人ひとりのアピールポイントを多めにしたりしました。
徳野 これは裏話なんですけど、私は最初、「はい! シンプルに顔が好き」というセリフを割り当てられていたんですけど、レコーディングしてみたら教室で挙手をしているときの声みたいになってしまって、最終的にセリフが変わりました(笑)。
向上心を持ってこの夏を駆け抜けていきたい
──アイドルにとって大事な季節である夏のシーズンを7人体制で初めて迎えるわけですが、どんなことに挑戦していきたいですか?
あさひ ほかのグループとは違うことをやりたいという思いがあるので、拠点のライブハウスを持っている強みを生かして、主催イベントを開催したり、私たちならではの夏の思い出を作れたらいいなと思っています。
高花 新体制になって夢に向かって歩み始めたところなので、ミュージックビデオを撮ったり、夏フェスに出たりしていきたいです。そのためにメンバー全員の熱量を社長さんに伝えたいですし、メラメラと夏を過ごしていきたいです!
──社長さんとグループの方向性について話すことはあるんですか?
高花 多いですね。いろんなことを言える関係性なので、本当にありがたいです。ワンマンの開催に合わせてLEDのアドトラックを走らせたんですけど、それも以前に私たちが社長さんに話したことが実現した形で。これからもいろいろと言い続けたいと思います!
あさひ LEDトラックはサプライズだったんだよね。
高花 そうそう。すごくうれしかった。
宇佐美 このままもっとたくさんの新しいことにチャレンジして、応援してくださる方とワクワクを共有していきたいです。
寺沢 私はみんなでYouTubeをやりたいです。まだグループに溶け込みきれていない部分もあると思うので、YouTubeでいろんな企画をやってみんなと仲よくなりたいです。メンバーみんなの面白い部分やかわいい部分をアピールできたら、瞬きもせずに興味を持ってもらえる人も増えるんじゃないかなって。曲をひと通り覚えて今はワンマン前より落ち着いているので、自分で動画の編集をしたいです。そして瞬きもせずとしての大きい目標を言うと、私は武道館に立つために東京に来たので、その夢をみんなと一緒に叶えたいです。
琴音 私は今は大学4年生なので、まずは大学を卒業できるようにがんばりたいです(笑)。グループとしては、凛ちゃんが言ったように自社ライブハウスがあるからこそできることをたくさんやって、ファンの方を増やしていきたいです。
夢乃 私はCDを出してリリースイベントをやってみたい。あと、メンバー全員で雑誌の表紙を飾れるようにがんばりたいです。
徳野 とにかく、止まりたくないですね。やれることはなんでもやりたいので、どんどん来い!って感じです。今の自分たちに満足してしまったら上に行けないので、満足することなく向上心を持ってこの夏を駆け抜けていきたいです。
プロフィール
瞬きもせず(マバタキモセズ)
2021年6月にステージデビューを果たした7人組アイドルグループ。「その眩しさずっと見つめていたい」というキャッチコピーのもと、東京・渋谷にある所属事務所の自社ライブハウス・SHIBUYA ONE5を拠点に精力的に活動している。2024年6月に東京・EX THEATER ROPPONGIで結成3周年を記念したワンマンライブを開催した。