瞬きもせずインタビュー|拠点は渋谷!高い熱量で夏を駆け抜ける7人組アイドル

瞬きもせずは、2021年6月にステージデビューを果たした7人組アイドルグループ。「その眩しさずっと見つめていたい」というキャッチコピーのもと、東京・渋谷にある所属事務所の自社ライブハウス・SHIBUYA ONE5を拠点に精力的に活動している。楽曲制作チームには、BOYS AND MENなどさまざまなアーティストの楽曲、舞台やCM音楽を手がけるSing-Oと、AKB48グループに数多くの楽曲を提供している福田貴訓が名を連ねている。

今年結成3周年を迎えた彼女たちは、これを記念して6月に東京・EX THEATER ROPPONGIでワンマンライブを開催し、新メンバー寺沢ありすを含む新体制をお披露目した。音楽ナタリーでは活動拠点のSHIBUYA ONE5を訪ね、メンバー7人にインタビュー。グループの成り立ちや特徴、ワンマンライブの感想、今後の活動への意気込みなどを聞いた。

取材・文 / 川崎龍也撮影 / 堀内彩香

SHIBUYA ONE5は理想的な活動拠点

──瞬きもせずの皆さんは音楽ナタリーのインタビュー初登場となります。まずはグループの紹介からお願いできますか。

あさひ凛 瞬きもせずは、渋谷にある自社ライブハウスのSHIBUYA ONE5を拠点に活動していて、“渋谷で会える”をコンセプトに活動しているグループです。瞬きもせずという名前には「瞬きを忘れるくらい見つめてほしい」という思いが込められています。

──渋谷に拠点のライブハウスを持っていることは、かなりの強みですよね。

あさひ はい。しかもこの会場規模では珍しくLEDビジョンが設置されているので、いろんな演出ができるんです。ライブ中は写真や動画の撮影が可能ですし、LEDビジョンをバックに私たちを撮っていただくとすごく映えると思います。

SHIBUYA ONE5のステージに立つ瞬きもせず。

SHIBUYA ONE5のステージに立つ瞬きもせず。

SHIBUYA ONE5のステージに立つ瞬きもせず。

SHIBUYA ONE5のステージに立つ瞬きもせず。

宇佐美ましろ ライブハウスを作るとき、スタッフの方が私たちの意見も汲んでくださったんです。いろんな場所でライブをさせていただく中で、「こういう空間だったら、もっとパフォーマンスを観てもらいやすいかもしれない」と自分たちの中に理想的なライブハウス像が見えてきて。SHIBUYA ONE5はフロアの後ろからもしっかりとステージが見える構造になっているので、すごく理想的な活動拠点ができました。

あさひ ステージからお客さんの顔もよく見えます。ファンの方もSHIBUYA ONE5をホームだと感じてくれていると思います。

高花もも ライブをする拠点が1カ所に定まっていることで、多くの人にグループのことを知ってもらいやすくなるのかなって。

瞬きもせず

瞬きもせず

──渋谷という立地についてはどう思っていますか?

あさひ 最近はアイドルの聖地が秋葉原から渋谷に移ってきていて、アイドル好きの方が渋谷周辺に集まってる状況の中で、そのど真ん中にライブハウスがあるというのはすごく光栄なことだなと。

──駅から近いというのもいいですよね。

あさひ そうなんですよ。東京メトロのC1出口からすぐなので、立地も最高です。

──瞬きもせずはフロアが盛り上がる楽曲が多い印象ですが、音楽性についてはどのような特徴がありますか?

あさひ キャッチーで面白くて、個性的な楽曲が多いんじゃないかと思います。ONE5の制作チームが楽曲を作ってくださっていて、今まで外部の作家の方にお願いしたことがないんですよ。瞬きもせずのことをよく知ってる方たちが、グループのよさを引き出す楽曲を作ってくださっていることも私たちの強みだなと感じています。

あさひ凛

あさひ凛

13年間のアイドル活動を経て新加入

──瞬きもせずが始動したのは今から3年前の2021年。どういった経緯でグループが始まったのでしょうか?

あさひ 瞬きもせずには前身のグループがあって、2021年6月に今の名前に改名したんです。私、ももちゃん、ましろちゃんの3人は改名前から活動していて。その後、ゆあちゃん、つむぎちゃん、うみちゃんの3人が別々のタイミングで加入して、先日ありすちゃんが入って現在の7人になりました。

琴音ゆあ 私はもともと瞬きもせずのライブにファンとして通っていて、社長に「メンバーとしてやってみない?」と声をかけていただいて加入しました。

──珍しい加入経緯ですね。

琴音 はい(笑)。

琴音ゆあ

琴音ゆあ

宇佐美 私たちはフロアにいるゆあちゃんのことをステージから見て、「顔ちっちゃいな」って思ってたよね(笑)。

高花 うん。頭身が見るからにほかの人と違った(笑)。

夢乃つむぎ 私は姉が凛ちゃん、ましろちゃんと同じ大学で同級生だったので、姉経由で瞬きもせずというグループを知って。それがきっかけで自分からオーディションを受けました。

徳野うみ 私は前にアイドル活動を少しやっていたんですけど、その活動を終えたあと、最初に私をスカウトしてくれた方が瞬きをせずを紹介してくれたんです。そして社長さんと出会ってお話ししていく中で、入ることを決心しました。

徳野うみ

徳野うみ

──新メンバーの寺沢さんが瞬きもせずに加入した経緯は?

寺沢ありす 私は名古屋で13年間アイドル活動をしていて、この中で一番アイドル歴が長いんです(笑)。前のグループが解散したあとはソロで活動していたんですけど、ONE5が主催している対バンイベントに呼んでもらったっときに社長さんから声をかけてもらいました。正直悩んだんですけど、前世のグループも拠点の箱を持っていたので、その強みは理解していましたし、何よりも凛ちゃんと2人でお話をさせてもらったときに、活動に対する熱量に共感する部分が多くて。こんな素敵な子がリーダーでセンターをやってるグループだったら間違いないなと思って加入しました。

──東京に来ることには不安はなかったですか?

寺沢 なかったです。もともと東京にはいつか行きたいと思っていたので、やっと東京に行けるといううれしさのほうが大きかったです。

寺沢ありす

寺沢ありす

──東京での生活には慣れました?

寺沢 実はまだ慣れなくて……。ずっとレッスンばかりしていたので、家と渋谷を往復してるだけって感じです(笑)。ようやく少し余裕が出てきましたけど。

高花 今度飲みに行く約束をしました。

宇佐美 絶対に行こうね。

一同 (笑)。

──ほかのメンバーから見て、寺沢さんはどんなキャラクターですか?

あさひ 自分の中でお姉ちゃんみたいな感じの存在です。

寺沢 私からしたら凛ちゃんがお姉ちゃんみたいだけどね。

あさひ いやいやいや。初めて一緒にごはんに行ったときに「ぜひ瞬きもせずに入ってほしい」と勧誘していたはずが、いつの間にかいろいろ相談しちゃって(笑)。グループの今後について語ったら優しく話を聞いてくれてすごく頼りになりました。本当に努力家でまっすぐで、尊敬する部分がたくさんあるので、これからいろんなところを参考にしたいと思います。あと、私はありすちゃんのSNSの配信をほぼ毎回観てるんですけど、実はけっこう抜けてるところが多いことがわかりました。

宇佐美 それ凛ちゃんが言うんだ(笑)。

一同 あははは。

瞬きもせず

瞬きもせず

瞬きもせず

瞬きもせず

あさひ 私も人のこと言えないんですけど、同じ匂いを感じてまして……。「あれ、こっち側だ」って思いました。

寺沢 よかったよ、仲間がいて。

高花 ありすちゃんはおとなしいほうだと思っていたんですけど、話していくうちに新しい一面が見えてきました。めっちゃしゃべるし、すごくフレンドリー。まだ知らないこともたくさんあるのでもっと仲よくなりたいです。

──寺沢さんが入ったことでグループの雰囲気は変わりましたか?

夢乃 引き締まった気がします。「ついていかなきゃ!」って。

宇佐美 ありすちゃんがレッスン中に「こうしたほうがよくないですか?」と指摘してくれるおかげで、今までは盲点だったところに気付くことが増えました。

宇佐美ましろ

宇佐美ましろ

──13年間のアイドルとしての経験値があるからこそ、いろんなものが見えているんでしょうね。

あさひ 本当にそうだと思います。

EX THEATERで感じた「ここで終われない」という思い

──6月24日にEX THEATER ROPPONGIで行われたワンマンライブ「瞬きもせず 7th One man live~3rd Anniversary~」を観させていただいたのですが、熱量の高いステージでしたね(参照:瞬きもせず「4年目も瞬き禁止で!」3周年ワンマンでエネルギッシュな新体制初パフォーマンス)。

あさひ 7人体制のお披露目のステージだったので、まずはライブが無事終わったことに対してホッとしています。記憶が飛ぶくらい楽しいライブができましたし、ファンの方が「これからの瞬きもせずが楽しみになった」と言ってくださって、それが自分の中ではすごくうれしかったです。でも、もちろん課題もあって。私たちはEX THEATER ROPPONGIを満員にすることを目標にしていたんですけど、今回それを叶えることができなかったので、いつかリベンジしたいです。

高花 今までで一番大きい会場でワンマンをやらせてもらえて、すごくうれしくて感動したんですけど、もっとできたなと思う部分がたくさん見つかって悔しい気持ちもありました。凛ちゃんが言った通り、またEX THEATERでライブをやりたいですし、もっと大きい会場にも行きたいと思いました。瞬きもせずにとってある意味、スタートとなるステージでしたね。ただ、とにかく楽しかったです。ブチ上がったと思います。

高花もも

高花もも

宇佐美 ライブ当日を迎えるまでは不安だったんですけど、本番はファンのみんなの熱量がすごくて幸せでした。新体制になったということでいろいろと改善点は見つかりましたが、EX THEATERに立てたのはすごく大きな出来事で、いい経験をさせていただきました。

琴音 お客さんがどれくらいライブに来てくれるのかわからなくて、私も最初は不安でした。でも、ステージに立ってみたら大勢の人がいて、瞬きもせずをいろんな方に知ってもらえたんだなとうれしくなりました。ライブが終わったあとにSNSを見たら「すごくよかった」「これからが楽しみ」という投稿がたくさんあって、それもうれしかったです。全部に「いいね」をする勢いでした(笑)。

夢乃 私は瞬きもせずに加入してまだ1年経ってないんですけど、こんなに大きな会場に立てて本当にありがたいことだなと感じました。それはここまでグループを作り上げきた先輩方や、ついてきてくださるファンの方のおかげなので、感謝してもしきれないです。7人になったことによってセンターポジションができて、自分がセンターに立ったり、歌割りで大事な部分を任せてもらえたりすることもあるのですが、やっぱりまだ弱気な部分あって。自分の強みを出し切れていないなと感じたので、これからはもっと強気にがんばりたいです。

夢乃つむぎ

夢乃つむぎ

徳野 EX THEATER ROPPONGIを下見に行ったとき、会場を見渡して「デカッ!」と思って(笑)。「ここを絶対に満員にしたい」という気持ちが芽生えたと同時に、私たちに本当にできるのかなと不安な気持ちもありました。でも本番では自分がやれることを出し切れましたし、客席の景色を見て「ここまでがんばってきてよかった」と思いました。そして、「ここで終われない」という気持ちも芽生えたので、ここからが本番という気持ちでがんばっていきたいです。