ワケがわからないくらいテクニックがすごいなって

──皆さんの音楽的なルーツについても教えてください。やはり皆さん、ボーカルグループが好きだったんですか？

KIKURI　聴いてきた音楽は結構似てると思いますね。やっぱり1990年代のR&Bやコーラスグループの影響が大きいと思います。

──みなさんがそこにハマった理由ってなんだったんでしょう？

DAISUKE　僕は学生時代からバンドを組んでたんですが、クラスの中にR&Bが好きな子がいて。その子にある日、BOYZ II MENのCDを聴かせてもらって、こういう音楽もあるんだってことを知り、自然と好きになっていきました。

KIKURI　僕もそもそもは本当に幅広く聴いてたんです。演歌でもなんでも、いいものは好きっていう感じで。でも、やっぱりEXILEのATSUSHIくんとの出会いが大きくて。地元が一緒で昔から知ってて、ATSUSHIくんの影響でR&Bにのめり込んでいきました。

SATORU　僕は高校時代にBabyfaceのアンプラグドライブを観たのがきっかけです。それまでは普通に流行りのバンドを聴いたりしてたんですが、初めてブラックミュージックに触れて衝撃を受けて。カッコいいし、ワケがわからないくらいテクニックがすごいなって。そこからいろいろな海外アーティストを調べて聴くようになりました。

ATSU　僕は学生時代、あるテレビ番組でLUVandSOULの特集を観て。4人全員がボーカルで、初めて触れる少しブラックな音楽にカッコよさを感じたんです。そこからは純粋にLUVandSOULのファンになって（笑）。ライブに行ったり、CDを買い集めたりしました。

KIKURI　……ってことはさ、ライブで会ってるかもしれないよね？ 俺も行ってたし。

ATSU　ああ。そう考えると、やっぱり不思議な縁を感じますよね。

歌以外の部分でも可能性を広げていきたい

──今年4月から始動した新生LUVandSOULは、どんな目標や思いを持って活動しているんですか？

KENTA　まず、走り始めた今が一番大変なときだと思っていて。オリジナルのLUVandSOULを知ってる人が引き続き応援してくれたとしても、やっぱりこの5人でいいものを届けていかないと離れていっちゃうので。そういうプレッシャーを感じながらやってます。

──以前のLUVandSOULと変わった部分は？

KENTA　前はわりと歌うことや演じることに徹してたんですが、今回はメンバーが歌以外の部分でも活動するんです。もちろん歌は大前提ですが、例えばATSUが衣裳やスタイリングを担当したり、DAISUKEがマラソンにチャレンジしたり。

──マラソン？

DAISUKE　公式ブログに「今日はこういう場所を走りました」って紹介してるんです。元々スポーツが好きなんですが、中でもマラソンは忍耐力を養ったり肺活量を増やす意味から続けてて。苦しい瞬間もあるけど、目標に向かって一歩ずつ進んでいくところが僕らの活動にもリンクするのかなって。その成果を試すために、今後は何かの大会に出ることもあるかもしれません！

KENTA　将来的には「24時間テレビ」でしょ？

全員　（爆笑）

──ほかの皆さんは何をされてるんですか？

SATORU　僕は元料理人で調理師免許も持ってるので、メンバーに料理を教えたり、ブログでレシピを公開したり。

KENTA　僕も今は歌の指導とかやってるし、そういう各々の才能を持ち寄っていければって感じですね。

DAISUKE　歌以外の部分でもいろんなことにチャレンジして、可能性を広げたいなと思ってるんです。

KENTA　あと僕ら、普通の会社員みたいに毎日集まってるんですよ。ミーティングしたり、制作したり、レコーディングしたり。

KIKURI　毎日、課される練習メニューをこなしたり、ファンサイトの打ち合わせも毎週やってて。学校みたいな感じですね。

──アーティストっていうと昼頃起きて夜型で……みたいなイメージがあるんですが。

KIKURI　僕ら、そこはちゃんとしてます（笑）。

KENTA　夜まで制作するときは、たまに朝起きられなくてつらいですけど。でも、毎日がすごく充実してます。

DAISUKE　同じ時間を共有することで、絆は日々深まってるのかなって。互いにどんなことを考えてるか話したりもするし、それがコーラスの響きにもつながっていくと思うんですよ。

KENTA　不安はたくさんありますが、今はひとつの目標に向かって5人でがんばってるので、一緒にいると不安がだんだん消えていくような気がしますね。